🎈「光と…影、??」
🌟「は、はい。代表的なのは調和とかなんですけど…」
アメトリンか。本物は初めて見たがこんなにもどす黒い色をしているのか。
🎈「光ってないね、」
🌟「です、ね。」
宝石はその名の通り大体は透き通って美しいはずなのに、なぜか色が汚い。
🎈「…でも、僕たちにそっくりではないかい?」
🌟「そう、ですか??」
🎈「うん。天馬くんがその琥珀色で僕が菫色。ピッタリじゃないかい?」
まじまじと見つめる。…言われてみれば似ているかもしれない。オレが光で、先輩は影。不思議とピッタリ合う。
🎈「どうして、アメトリンなんだろう」
🌟「なぜでしょうか…」
宝石それぞれに意味があるように、先輩のも意味があるのなら。
🌟「…おもしろい((ボソッ」
🎈「ん、何か言ったかい?」
🌟「いや!なにも。他にありますか、」
🎈「他かい?あまり覚えてないんだよねぇ」
この反応的に複数ありそうだな。
🎈「まぁ、いいや。また目を覚ましたら話すさ。」
🌟「……、いつ起きてくれるんですか、」
こんな質問無駄だと分かってるのに。馬鹿だなぁ。自分は。
🎈「…そんな真剣な顔しないでよ。」
🌟「心配なんです。」
🎈「しんぱい…か、」
🌟「あの約束…も守れなかったから、。」
パートナーの約束も放棄して尚更、何言ってんだろうな。
🎈「それは…気にしてなんかいないよ、」
🌟「っ、そんなことないですよね、」
🎈「それよりも君を突き放したことを謝りたくって、」
🌟「突き放したって、オレが勝手に言ったことでッッ!」
自己犠牲精神がすごい。あれに関しては完全にオレが悪いのに、。
🎈「…天馬くんは何も、」
🌟「悪いですッッ!!」
🎈「……」
🌟「すみませんでした、」
🎈「…約束した日、ずっと待ってた」
胸の辺りが痛くなる。分かっていても、。あれは完全にオレのせいでっ、。
🌟「ごめんなさッッ、」
🎈「……もう1回、約束しない?」
🌟「え、?」
🎈「上書き…って言うのかな、??」
そう言って細い小指を突き立ててくる。上書き?約束は果たされなかったから、か?
🌟「……いいんですか、」
自分が放棄しておいて、こんなことで許されていいのだろうか。
🎈「もちろん」
先輩がはにかんで笑う。そんな笑顔を見てしまえば、自然と心が向くもので。
気づいたら自分は小指を突き立ていた。
🎈「なら約束しよっか、」
🌟「ボクがやってしまったことなのに、」
🎈「もー!やめよ!」
🌟「でも、」
🎈「いいだよ。もう1回約束して守ってくれれば僕はそれでいいよ、」
先輩が思いっきり小指を掴んでくる。どこか嬉しそうで。そんな姿を見るだけで満たされる。
🎈「じゃあ、約束は…、」
🌟「なんでも大丈夫ですよ」
🎈「ほんとに?」
🌟「はい!」
🎈「なら、」
小指ごと体が引き付けられ、倒れてく。は、へ!?覆いかぶさってッッ、
🎈「僕が起きたら、君の好きなようにしてくれないかい?」
🌟「は、ちょっ!?///」
🎈「ふふふ、天馬くんには無理かなぁ?」
よかった。間一髪のところで手をついたお掛けで何とかなったが、起き上がった意味が無い。
🌟「な、なに言ってるんですかッッ!///」
🎈「えー?おかしいこと言ってる?」
🌟「言ってますッッ!そもそも前の約束はPlay相手になることでッッ、」
急に先輩の整った顔が急接近してくる。は、え、ゼロ距離じゃ、。ま、まっt、
🌟「んッッ!?///」
🎈「うるさいよ」
また柔らかい唇にあたった。いや、やわらかっっっ!
🎈「も、もともと守ってくれなかったのは君だろうっ!僕には決める権利がある!」
🌟「だけど、それじゃあ、、」
🎈「んー!」
頬がだんだん膨らんでいく。まるでフグみたいだ。…可愛い、。
🌟「なッッ!?///」
🎈「いいのかい、せっかく僕が勇気をだして言ったのに。天馬くんはそれでいいの?それか、僕がいやかい?」
🌟「っ、そんなことありませんッッ!///」
🎈「なら、いいだろう?」
それとこれとは話が違うし、限度があるだろう!なに、好きなようにして良いって。欲だらけだが。
🎈「じゃあ、約束、ね??」
🌟「う”ぅ”」
🎈「君の好きなようにしていいってことで。」
🌟「先輩はそんなものでいいんですか?もっといい事があったはず、。」
🎈「いいんだよ。まぁ、1回きりだけだね 」
🌟「えぇ!?1回!?」
1回なんて勿体ない。何回も何回も、あんなことやこんなこと…。
🎈「天馬くんが何でもいいって言ったんだから責任とってね。」
🌟「むぅ」
🎈「無理だったら別にいいけど。やっぱり難しいかなぁ。君がリードするなんて。」
🌟「な!?いまさっきのはっ!」
🎈「いいよ?僕が上になっても〜。」
くぅ。舐められてる。それも分かりやすく。いまさっき、あんだけ顔を赤くしてたのわすれたのだろうか。
…分からせるべきか。
🎈「天馬くん、どうしたの?まさか、怒ってないよね。」
どうしてこんなにも可愛くて大胆に出来るのだろうか。知りたすぎる。だが…、
🌟「煽る相手を間違えたようだな」
🎈「ひゃっ!?///、」
🌟「へぇ、先輩が上にかぁ?余程の自信があるんだな。」
🎈「だっ、だからぁ、みみもとはっ!///」
耳がまた真っ赤になり、顔を隠している。その耳が不思議と美味しそうに見えてきて。
🌟「パクっ」
耳にかぶりついた。当然味はしないが、
🎈「あぁッッ///♡」
甲高い声が上がって、満足する。本当に耳が弱いんだなぁ。先輩がサッと耳を隠し、こちらを睨んでいる。
🎈「げ、げんどがあるだろう///」
🌟「その気にさせた先輩が悪いです」
🎈「うぅ、もうじかんだよ///」
白いシーツの上には藤色の美しい髪の毛が広がっており、つやつやしている。時間、か。もうちょっとだけ、神代先輩と一緒にいたかった。
🌟「……」
🎈「ほら、ドアを開けて飛び出せば戻れるから。」
状態を起こし、ベットから降りる。
🎈「ふふふ、楽しかったよ」
離れたくない。この感情は抱いていいだろうか。起きると言ってくれたが、オレはまた我慢しなきゃいけないのか、。
🎈「……、そんな顔しないの。天馬くんは笑った顔が1番だよ?」
🌟「っ、そうですかね、」
🎈「うん、僕は少なくとも好きだよ」
🌟「はへ!?///」
🎈「あ、宝石無くしたらまずいから”ネックレス”にしよっか。 」
🌟「ね、ネックレス!?」
🎈「ちょうど紐あるし…」
好きって言われたけど華麗に話題変えられたなぁ。かなしい、。
🎈「ほら、首出して?」
言われるがまま、身をのり出す。紐は比較的綺麗なもので宝石の色と合っている。
🎈「よし、できた。簡易的だけど…」
ま、まさか、これはオレに対しての贈り物になるのか!?
🌟「う、嬉しい…」
🎈「ほんと?」
🌟「へ!?」
🎈「嫌かと思ったけどよかったなぁ」
先輩がニコッと笑う。
🎈「…不安になったらその宝石を覗いて見て。それかまた、眠ってる僕に話しかけてほしいな。」
🌟「ぜ、絶対に話しかけますッッ!」
🎈「心強いね。」
🌟「だ、だけど…」
🎈「大丈夫、君が僕のことを考えていてくれるのなら、いつでも助けるし、」
神代先輩の手が頭の上にのる。そっと優しく撫でてくれて。その心地良さと言ったら、
🎈「ずっと隣にいるよ、」
🌟「っ、」
🎈「行っておいで。みんな心配してる。」
背中を押され、目の前のドアで止まる。まだまだ、話し足りないし、やり残したことだらけだ。でも、
🌟「…ずっとずっと待ってます」
隣にいてくれるのなら。オレは止まらず、また前を向ける。
🎈「うん、僕もだよ」
後ろを見ずにドアを思いっきり開け、飛び出した。
🎈「…ありがとう。」
ネックレスを送る意味 「離れたくない」
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