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先輩とオレだけの約束

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先輩とオレだけの約束

18 - 第16話 胸の痛み

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2024年07月25日

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🌟「ん…」


目を覚ますと病室内で寝ていた。窓からは陽気な日が差しており、暖かい。


🌟「もう、昼か」


けのびをし、あくびする。すごく長い夢を見た気分だった。どれもこれも全部夢…。立ち上がると胸元で何かが動く。


🌟「む、あっ、」


アメトリンのネックレスだった。


🌟「夢なんだよ、な?」


ぎゅっと掴む。


🌟「必ず助けます。」


先輩がわずかに微笑んでいたのは気のせいだろうか。


🤖<司っ!大丈夫なの!?

時刻は昼過ぎ。寧々の大量の文字に少し驚く。時間的に授業中に送ってるのか、これ。自分も連絡無しの欠席をして悪いからなんとも言えないが。

🌟<あぁ!大丈夫だ!今から帰る!

電車に乗り、スマホを眺める。いつもはニュースなんて見ないのだが、今日はそんな気分だったので見ることにした。


🌟「政治…虐待、暴行」


日々こんなことが起きてると思うと恐ろしくて仕方ない。


🌟「日本も世も末だな」


ため息混じりでスクロールしていくと気になる記事に目が止まる。


🌟「は、『◯◯高校でのいじめ発覚』だと、!?」


急いでタップし記事内容を閲覧する。◯◯高校。これは神代先輩が行っていた学校だった。…いじめが発覚??遅すぎるだろ、?


◯◯高校でのいじめ

学校側の隠蔽が、今明らかとなりつつある。関係者は黙秘を続けているが時間の問題であろう。


🌟「チッ…」


思わず舌打ちをする。何が隠蔽だ。そのせいで先輩はッッ!!


いじめの隠蔽理由

学校側としては明らかにしたくないのが1つだが、いじめの主犯格が財閥絡みであるせいだと1部では話が出ている。


何だこの記事。的確すぎるだろ。


今後。

加害者は犯罪を繰り返しているという噂も聞いている。捕まるのも明らかになるのも時間の問題だろうか。被害者への救済処置も考えていくべきだと思う。


ご最もだ。…犯罪行為。これも分かるほど調べあげている記事に驚きが隠せない。記事というより、これはブログか。なら一般人が?


🌟「最後の…S.Aは書いた本人の名前か。確かどこかで…、」

「次は◯◯駅〜。◯◯駅〜。」

🌟「まずい!降りなくては…」


荷物をまとめ、急いで電車を降りた。



🌟「むぅ、やはり引っかかるな」


ブログの内容とイニシャルか?聞いたことがあるんだよなぁ。気のせいか?

スマホ片手に駅を歩き回る。どこかで…。


🌟「うわっ!?」


スマホに集中しすぎて知らない人とぶつかる。あ、謝らなくてはッ、


🌟「すみませッッ、」

?「司先輩、??」


聞き馴染みある声が脳内に響く。ま、まさか。


🌟「冬弥!?」

☕️「こんにちは、昨日ぶりですね」


ツートンカラーの髪が揺れ、少し嬉しそうだった。


🌟「あぁ!昨日はすまなかったな、助かったぞ」

☕️「いえいえ、大したことは、」


冬弥がいなければ昨日、あんな事はなかったはず。感謝でしかない。


☕️「それより、司先輩。学校は…。」

🌟「今やっと病院帰りなんだ」

☕️「そうですか。大変でしたね。」

🌟「そういう、冬弥は?」

☕️「組んでるユニットのフェス準備が忙しくて、やむおえず学校を休みました。」

🌟「そうか!そうか!頑張っているのだな!」


またこんなところで出会うとは。何かの縁なのか?


🌟「それじゃあ、オレはこれで…」

?「とうやー、誰こいつ」

🌟「む?」

☕️「この人はオレが尊敬している…」

🌟「天馬司だ!」


オレンジ髪に少し反応する。…嫌な予感がする。こういうのは大体当たって…、


☕️「ほら、彰人。あいさつしろ、」

🌟「あきっ!?東雲彰人かっ!?」

🥞「げ、なんでオレのこと知って…」

🌟「……すまない。冬弥」

☕️「ど、どうしましたか、??」

🌟「席を外してくれないか」

🥞「は??お前何言ってんだよ」


煮えくり返りそうだった。コイツ、コイツがッッ、!!


☕️「あ、彰人!俺は大丈夫だから。」

🥞「だがッッ」

🌟「すぐ終わる」

☕️「…っ、」

🥞「離れろ。お前みたいなのに話すことはねぇよ。…Glareの調整ぐらいできねぇの?」


ハッとする。あまりにも腹が立っていたせいで見失っていた。冬弥が少しよろける。


☕️「お、俺は大丈夫だって、」

🌟「す、すまないッッ、」

☕️「少々トイレに行ってくる。彰人、俺の先輩だから手は出すなよ。」

🥞「どーだか」


よろよろとよろけて、トイレに行ってしまった。周りは歩いてる人が多いのにここだけ時間が止まったみたいだ。


🌟「…場所を改めよう。あそこの店でどうだ。」

🥞「長話は好きじゃねぇ。お前と話すことなんか、」

🌟「ならば」


思いっきり、胸ぐらをつかみ問いただす。


🌟「お前かッッ!神代類を見張っていたのはッッ!!」

🥞「は?何の話だ、」

🌟「とぼけても無駄だぞッッ!寺田瑠衣奈に関係するものはすべて洗い出したんだッッ!」

🥞「あ”ぁ”??」

🌟「ッッ、」


鋭い目で見られ、少し怯む。だめだ。怯んではっ、。


🥞「お前、どこまで知ってる」

🌟「っ、その口調なら確定なんだろうな」

🥞「チッッ、バレずにやってきたのによぉ」

🌟「あ”ぁ”ぁ”!?」


怒りが込み上げ殴りかかろうとする。腹が立って腹が立って仕方ない。


🌟「お前のせいで神代先輩はッッ!!」

🥞「っっ!?、先輩に何かあったのか!?」

🌟「は、」


何故か酷く青ざめ、目をぱちくりしている。いまさっきの威勢はどこいった、


🥞「っ、まずいな、。」

🌟「なんだ、同情か」

🥞「違う。…仕方なかったんだ、。」

🌟「…何がだ」

🥞「脅されて、」


声が細くなり、自信がなさげだった。胸ぐらを離す。


🌟「脅された?寺田瑠衣奈にか」

🥞「あぁ。」

🌟「どうやって?」

🥞「……神代センパイがどうなってもいいのか、ってな。」

🌟「は???????」


意味がわからない。どうなっている、どういうことだッッ??


🥞「突然、空き教室に呼ばれたんだ。そしたら、神代センパイがどうなってもいいのかって言われて、」

🌟「な、なんだそれ」

🥞「それと引き換えに見張るように言われて。なのに、アイツ約束を守らずにッッ!くそッッ!!」


地面を思いっきり蹴りあげる。怒りが顕になっている。


🥞「せっかく、ブログまで出したのにッッ、」

🌟「ブログ、??」


S.A…。あ、東雲彰人か!!!


🌟「お前だったのかッッ!!」

🥞「あ?何の話か知らねぇけど、。 」

🌟「だが、お前は神代センパイのなんなんだ??」


東雲の様子がおかしくなる。顔が赤くっ、


🥞「はッッ!?なんだって、オレは別にッッ、」

🌟「ほう?その取り乱し様、なにかあるのだな、」

🥞「うっせッッ!!」


あんな目付きから考えられないほどの照れた顔。なんだ、その顔。いやいや、ないよな。そんなこと。


🌟「まさか、好きだったりして…」

🥞「〜ッッ、悪いかッッ、」

🌟「は、え、??」


ず、ずぼ、図星!?


🥞「それいう、お前はなんだよッッ!」

🌟「お、オレか!?」

🥞「彼氏面しやがってッッ、」


は、え、。突然の質問に固まる。オレは先輩にとってなんなんだ?パートナー?いや、まだだし。彼氏?いや、絶対に違う。

頭の中がグルグル回ってく。


🥞「答えられねぇのか」

🌟「あ、いや…友達だ。ただの。」

🥞「そうか」


あれ、胸の辺りが痛い。どうしてだ。

オレは神代先輩にとって、なんなんだろうか。

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