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虹花 ありさ @て い ふ
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うp主
48
#学パロ?
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「………」
「…退屈だなぁ、避難所。」
Latteは、人が多数いる避難所の、貸し出された布団の中で包まっていた。
_第2戦争を、微かに思い出す。
_すごく悲しそうな人がいたんだ。
_自分を見て、泣いている誰か。
(…でも、もう思い出せないよ…)
あの時は_きっと、瓦礫の上にいたんだろう。
今、全くと言っていいほど動けない 私には1番お似合いだと、そう感じるからだ。
(…世界はぐっちゃぐちゃだってんのに、私は…結局何も変わってない。)
(私は…醜い。)
(そうじゃないと説明がつかないくらい…無様だよ。)
(あーあ…どうしてこうなっちゃったんだよ、ほんと。)
Latteは真っ暗なのにあたたかい、布団という本来は安心するような空間にずっとひとりでいた。
その方が安心できるし、誰かと関わりたいわけではない。
(…うん、私はこのままでいい。)
(いいよ、ずっとこのままで。)
(その方が幸せだよ、無駄な悲しみを背負う必要なんてない。)
Latteはぼうっとしていた。
だがそうしているうちにウワサが耳に入ってくる。
「…聞いた?皇が一般人を殺したんだって〜。」
「やば、自分はタヒなないのをいいことに…?」
「そうそう、部下を見捨てた人もいるらしいよね、怖い怖い。」
「本当にね。」
不安の空気は絶えず漂っている。
怒号が鳴り響き、それをクスクス影から笑う様子なぞ日常茶飯事だ。
(…うるさいなぁ。)
Latteは眉をひそめて心底嫌そうな顔をし、耳を塞いだ。
そして、光から隠れて暗すぎる自分の足元を見た。
だが、聞きたくもないウワサは続いた。
「というか、〇〇ちゃんがさぁ、巻き込まれて…」
「…え、うそ…」
「この辺、窃盗も何回も起こってるし…いい加減にして欲しいわ〜。」
「あら、ほんとう?怖いわね〜。」
「…」
ガヤガヤ、ガヤガヤ…
布団越しにくぐもって聞こえるウワサや愚痴は絶えない。
それは_Latteの安息すら、潰していく。
一人だったからこそ今までこんな思いをせずに済んだ、けれどこの生活には、それすらなかった。
(…もうやだ)
(…でも)
逃げたくてたまらない、それなのに、全く動けない。
だれか、だれか私を動かしてくれ、そんな衝動をくれ。
_お願いだ。
おねがいだから__
わたしを…
Latteはじんわりとにじむ涙に反応はせず、ただ顔をつたっていくのをぼんやり感じていた。
___いつかこんな場所から逃げ出さなくては、頭がおかしくなる。
そう思って、何日経っただろう。
ただ布団で縮こまって最低限の生活をしていたからか、思い出すには時間がかるほどにおかしくなっていた。
一週間?一か月?_一年は経っていない。
…逃げ出さなくては。
そうしないと、きっと…
___
___深夜。
陽の光や月明かりはおろか、蛍光灯の明かりも全くない避難所だ。
ずっと布団にこもりっきりだったLatteは、荷物を持つと、まるで導かれるように封鎖された扉へと走り出した。
ここは体育館みたいな見た目をした避難シェルターで、例えるなら地下六階くらい深い場所にある。
真っ暗なものだから、何度も人を踏んでしまいそうになる
それをギリギリのところで避けて、手探りで辺りを探し、何とか扉の前にたどり着く。
だが、封鎖は簡単に突破できるわけもなかった。
_Latteは考えた。
どうすれば外に出れるだろう?
外に出たら、どんな地獄が待っているのだろう?
「…あぁ、むりだ。」
途端に、自らの無力感を強く実感し、扉の前で座り込んでしまう
…あぁ、ここは牢獄なのだろうか?
そうだ、きっとそうに違いない。
だってここはこんなにも嫌な雰囲気ばかり漂って、皆等しく孤独なのだ。
きっとそうだ。
(…なら、どうしたらいいの?)
(どうしたら、一刻も早く自由になれる?)
Latteは、ゆっくりと項垂れた。
__そんなLatteに、一人の少女が肩を軽く叩く
Latteは体を跳ね上がらせるほど驚くが、幸い声は出なかったようだ。
少女がこちらの手を優しくとると、二人は暗闇の中を歩き、気がつくと封鎖された扉とは離れた場所にある、別の扉の前で立ち止まる。
少女は、目の前の扉をゆっくりと開けた__。
Latteは少女に導かれるようにゆっくりと入っていく。
__そこは、研究所だった。
そして少女の後ろ姿も、それはそれははっきりと認識できた。
黒いショートヘアに、白衣で隠れているが、袖からは褐色の手、そして白衣の下からは同じく褐色の脚が見える。
少女はLatteと自分以外が追ってきていないことを確認すると、Latteの方へ振り返った。
黄金の、まるで琥珀のような目がLatteを見つめた
(…いや、なに…?)
Latteは心底面倒そうな顔をしそうになるが、人前だからとそれはぐっとこらえた。
_少女は話し始めた。
「いやぁ、急にごめんね~。」
なんとなくあっさりしたような、この状況に全く動じていないかのような、そんな印象を覚える。
少女は語る。
「君ってさ、ずっと布団にいる人だよね?」
Latteは眉をひそめながら頷いた。
あぁよかった!と八幡宮は笑い、話しを続ける。
「…私は八幡宮、研究員をしてるんだよね~。」
「君のことが気になったから、つい話しかけちゃった!」