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バーのソファ。
チャンスは背もたれに体を預けている。
黒いシャツ。ネクタイ。
エリオットはその前に立っていた。
チャンスが言う。
「何だ」
エリオットは少し笑う。
「別に」
そして。
指を伸ばす。
チャンスのネクタイをつまむ。
「……」
チャンスの眉が動く。
エリオットはそのまま。
ぐっと引っ張った。
チャンスの体が少し前に引き寄せられる。
顔が近づく。
「エリオット」
低い声。
エリオットはニヤッとする。
「なに」
チャンスは言う。
「それ癖になってるな」
エリオットは肩をすくめる。
「便利だから」
もう一回。
ネクタイを軽く引く。
チャンスの顔がさらに近づく。
「ほら」
エリオットが言う。
「来た」
チャンスは少し呆れる。
「自分から来い」
エリオットは笑う。
「やだ」
そして。
もう一度ネクタイを引く。
今度はかなり近い。
息がかかる距離。
エリオットが小さく言う。
「この方が」
少し挑発的な目。
「お前我慢できなくなるだろ」
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
チャンスの手がエリオットの手首を掴む。
「……」
エリオットが少し驚く。
チャンスは低く言う。
「正解だ」
そのまま。
逆に引き寄せてキスした。