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5話
校門前
(楓弥)…先輩どこ行くんだろ..
(愁斗)あっちは海の方向..
(楓弥)海..
港町
(楓弥)あ、あの人かな
(愁斗)ん、ほんとだ
(愁斗)おーイケメンじゃん
あの人が約束をしていた相手、
お似合いではあるけど
心の底で嫉妬している自分がいる
2人はオシャレなレストランに入っていった
(愁斗)あ、行っちゃった..
(楓弥)…
(愁斗)いつ出てくるか分からないし..どうする?
(楓弥)あ、愁斗くん先に帰っててください、僕は..
(愁斗)じゃあ俺も残るよ、
(楓弥)大丈夫ですよ1人で
(愁斗)また倒れたらどうすんの?
(楓弥)…..、
(愁斗)てかさ、楓弥って勇馬のこと好きなの?
(楓弥)っッッえ!?全然そういうのじゃ..!//
(愁斗)..笑そっか、笑
(楓弥)….////////
先輩を好きになるわけない..
まず男だし、
…でもあのキスは..
また..したいと思ってしまう
30分後
(愁斗)..あ、出てきたよ
(楓弥)…ん、
(楓弥)ただの友達なのかな..
(愁斗)そうなんじゃない?相手..年上かな
(楓弥)..うん、電話してる時敬語だったし
(楓弥)……え、
(楓弥)…?
(愁斗)..どしたの?
(愁斗)……ぁ、
僕の目に映ったのは
2人がキスをしているところだった。
(楓弥)………愁斗くん..帰りましょ、
(愁斗)あ…うん、..
分かっていた。
僕と先輩ではつり合っていないことを
先輩に特別な感情なんてないはずなのに
胸が..張り裂けそうになった
(楓弥)….愁斗くん、..
(愁斗)…..
(愁斗)好きなんでしょ?
(楓弥)…..好き..なんですかね、
(愁斗)..じゃあなんで泣いてんの?
(楓弥)…..ぇ?
言われるまで気づかなかった
(愁斗)全部思ってること俺に言って、スッキリするから
(楓弥)….
(愁斗)大丈夫、誰も居ないから
(楓弥)…
(楓弥)誰だよあの男…..先輩の彼氏なら先輩のこと守れよ…!
(愁斗)..そうだね
(楓弥)なんで先輩は….キスしてくれたの..?
(愁斗)……
7月10日
(楓弥)…
(颯斗)今日休み?
(楓弥)……
(颯斗)楓弥?
(颯斗)聞こえてるでしょ、?
(楓弥)…え?ごめん..何?
(颯斗)学校行かないの?
(楓弥)…今日は休む
(颯斗)…、あ、!もしかして失恋とか?
(楓弥)してない..
(颯斗)楓弥も恋愛する時が来たか〜..
(楓弥)だからしてないって、!
(颯斗)で、どんな人?
(楓弥)……
(楓弥)前にジャージ貸してくれた人..
(颯斗)え、女子に借りたの?
(楓弥)い、いや違うけど..
(颯斗)てことは..男子..?
(楓弥)…..うん
(颯斗)…そっかー….
(颯斗)それは辛いね、..
(楓弥)……うん
そのまま僕はなにもせずに1日を過した
勇馬 side
7月7日
豪雨の日だった
出席日数をとりに久しぶりに学校に行った
学校にはごみみたいなやつしかいない
そう思ってた
でも、楓弥は違った
俺を避けずに一緒に居て話をしてくれた
でもあのクソ教師に邪魔をされた
7月8日
今日は楓弥に会いに学校に来た
誰かと一緒に居たかったから
楓弥が俺のクラスの教室の前で誰かと話してる
わざわざ昨日貸したジャージを返しに俺に会いに来てくれたらしい
でもまたあのクソ教師に邪魔をされた
逃げようと思ったけど
来なかったら楓弥をお前と同じようにするって脅された
俺のせいであの純粋な目で俺を見る楓弥を汚したくはなかった。
だから俺はクソ教師の言うことを全てした
殴られたり蹴られたり
挿れられたり
何回イかされたのかも
視界を遮られていたから今何時なのか朝なのか夜なのか分からなかった
疲れきって意識を失って目を覚ましたら
いつのまにか器具がつけられていた
少し時間が経ってから誰かが来た
楓弥の声がした
時間をかけて探しに来てくれたのだろう
楓弥はこんなぐちゃぐちゃになった俺をみてどう思ったのだろうか
楓弥が離れてしまう気がして怖かった。
そんな事を思っている暇もなくアイツは来た
楓弥は絶対に俺が守る
俺が犠牲になって楓弥が助かるならそれでいい
でも流石に俺にだって恐怖心はある
アイツが出ていってからなにをされるか分からな
い恐怖から解放されて一気に身体中から力が抜けた
楓弥は心配してくれて
手を握ってくれた
楓弥の手は暖かかった
立ち上がろうとしたけどまだ力は入らなかったからかっこ悪いけど楓弥の手を借りた
楓弥が俺をおんぶしてくるたのは予想外だったけど
楓弥の体は意外としっかりしていてこういうことをされるのに緊張したのか少し胸がざわめいた
そのまま俺は居心地がよかったのか楓弥におんぶされたまま寝てしまった
楓弥の声が聞こえて
目が覚めるとそこは昨日雨宿りした公園で
楓弥と少し話していたらスマホに着信がはいった
(勇馬)もしもし、?どうしたんすか?
(??)勇馬、今から会えない?
(勇馬)い、今からですか?
(??)うん、..勇馬の家の前で待ってるから
(勇馬)わかりました、
(??)じゃあ切るね
(勇馬)はい、
相手は恩師のふみくん (小川史記)
中3の頃、親が出ていってから
俺に飯を食べさせてくれていた人
お兄ちゃんみたいな存在に近いのだろうか
前は同居してたけど今は別々で暮らしている
今でもご飯に連れて行ってもらったりしているけど
突然電話をかけて会うと言われるのは 初めてだった
勇馬の家の前
(勇馬)ふみくん、
(史記)、勇馬..
ギュッッ….
(勇馬)..?
ふみくんが急に抱きついてきた
珍しいことじゃないけど最近はなかったから
久しぶりな感じがした
(史記)髪ちゃんと手入れできてるね
(勇馬)ふみくんがくれたシャンプーのおかげですよ
(史記)良かった
(勇馬)..髪、黒く染めて切ろうと思ってるんすけど
(史記)そうなの?
(勇馬)それでふみくんに染めてもらいたくて
(史記)いいよ、勇馬不器用だもんね、笑
(勇馬)ひと言余計です、笑
(史記)笑、じゃあ家の中入ろっか
(勇馬)はい、
コメント
1件
続きが楽しみすぎる