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マネ「あ、こんにちは!」
中に入ると、マネージャーさんだと思われる女性が座っていた。
「…こんにちは。神宮寺です」
マネ「こんにちは。専属マネージャーになりました、双葉です!」
「よろしくお願いします」
…双葉さん。よし、覚えた。
マネ「それじゃあ始めますね! まず、改めて、お名前、活動名、設定をご説明お願いします」
「…神宮寺 琥珀、です。活動名は神谷 琥珀でお願いします。設定は…」
はて。どうしようか。なんだっけ。剣ちゃんと一緒に決めたよね。
…あの時半分夢の中だったからなぁ。
「えっと…弓道部の高校生です」
確か、設定作んのめんどくさいから、そのままのリアルで行こう。ってなったんだよね…?
あれ? 違うかな。
マネ「はい! 了解しました!」
良かった。合ってた。
マネ「それと、剣持さんから伺ったんですが、中学からのご友人なんですよね?」
「あ、はい…」
ちゃんと言ってくれたんだ。良かった。
マネ「了解しました! それでは、他にご質問したいことがあるんですが…」
マネ「本日はこの辺で終了とさせていただきます」
「はい。ありがとうございます」
ふぅ。疲れた。剣ちゃんどこにいるかな。
「あの、今剣ちゃん…剣持刀也ってどこにいるか分かりますか?」
マネ「あ、そうですね…恐らくですが、現在、撮影中かと…送っていきましょうか?」
「…よろしくお願いします」
迷惑かけちゃうな…また今度なにか渡そう。
マネ「失礼します」
マネージャーさんが小声で言った。どうやらまだ撮影中のようだ。
…剣ちゃんいるかな…。
無意識に剣ちゃんを探していたら、マネージャーさんと目が合った。
あ、マネージャーさんかな。会釈だけしておこう。
会釈をするとマネージャーさんも返してくれた。
周りを見ると剣ちゃんが目を見開きこちらを見ていた。
あ、目が合った。びっくりしてるなぁ。
黙ってる…収録中なんでしょ? はぁ…。
俺は剣ちゃんに向けてガッツポーズをした。頑張れ。という思いを込めて。
すると、剣ちゃんは微笑んだ。
…ちゃんと集中しなよ。待ってるから。