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「行こうぜ、相棒!」
「ええ、勿論です。相棒。」
「はぁ……私ってなんの仕事をしているんでしょうか?」
氏名:本田 菊。職業:警察官。階級:巡査部長。
…なのだが、
最近では車を走らせては車を走らせ、兎に角車の運転ばかりしている。
業務内容にそんなものあっただろうか。
「…はぁ」
ため息を吐いていると、向かいのドアから人が出てきた。
「そろそろですか…」
そう言うと、黒い車のドアを開いて待った。
「お出迎えありがとう。さて、署に向かいましょうか。」
氏名:エリザベータ・へーデルヴァーリ。職業:警察官。階級:警視。
「はい。」
そう短く返し、言われた通り車を出した。
「あの、エリザさん。私はいつまでこのままなのですか?」
「あら、私専属の運転手はおイヤだったかしら?」
そんな聞き方されたら、嫌とは言えまい。
「嫌、と言うわけでは…」
「ですが、これでは、一体何の仕事をしているのかわかりませんよ…」
「それもそうねぇ。優秀な人材を私専属の運転手にってのもね… 」
「そうですよ!そろそろいいんじゃないですか?そもそも警察官の職務はーーであって車を運転することでは…」
ー以下略ー
「そんなにうだうだぐちぐち言うなら、一生私の運転手でいいわよ?」
「…すみませんでした。」
「ただいま」
「エリザ隊長おかえりー!」
氏名:フェリシアーノ・ヴァルガス。職業:警察官。階級:警部補。
そう、警部補である。ポワポワとした人となりだが、ベテラン刑事なのである。人というものは、本当に見かけによらない。
「今年もよろしくね、菊!」
「はい!今年もよろ…」
「あ、二人、相棒じゃなくなったわよ」
「「ゑ」」
「フェリちゃんは新人のルートヴィッヒと組むことになったから。はい、書類。」
「ルートヴィッヒ…」
「え、それって警察庁警視局長の息子さんでは…?」
「お、俺無理だよぉ… マッチョ怖いもん!」
…そこなんだ。
「まあまあ、そう言わずに」
「あの…つかぬことをお聞きしますが、私の相棒は?」
「ほらここ、何も書いてないじゃ無いですか」
何度書類を見ても、本田菊という文字の隣は空欄になっている。
「また当分の間運転手でいいんじゃないかしら?」
「ええ?!誰かいないんですか??」
「1人くらいいるでしょう?」
「そう言われても、ねぇ…?」
「あ、そう言えば書類審査で落としたのがいたような……」
「名前は確かギルベルト・バイルシュミットとか言う……」
「その人でいいじゃないですか!」
「呼びましょう!すぐ呼びましょう!」
居るのであれば入れればいいものを何故落としたのだろうか。この部署は新しく作られたばかりで、人手がそこまで多くないというのに。
「私、どのような方なのか、調べてきます!」
「あ、ちょっと!」
to be contend…