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初詣にも行き、お年玉も貰い冬休み定番の行事もあらかた終わった。冬休み後半特に忙しいこともなく、暇を持て余していると心さんからラインが来た。
『明日君の家に行ってもいい?』
和馬(家……家!?心さんが俺の家に!?)
和馬(いやまぁ一回来たことあるけど意識するのとしないとじゃだいぶ変わるんだけど)
和馬(どこか別の場所の案があるわけでもないし、夜麻も最近暇そうだしな)
和馬(ちょうどいいのかも)
そして翌日、心さんが乗る電車が着く時間に駅に向かい心さんを家まで案内した。
夜麻「心ちゃんいらっしゃい!」
心「お邪魔しまーす!」
和馬「でも急に来たいなんて珍しいな」
心「君に嘘は効かないから正直に言うとね」
心「うちのお母さんまた出張で今いないんだけど、なんかしばらく帰れなさそうなんだって」
心「それで急に寂しくなちゃって」
夜麻「お兄がウジウジしてるから」
和馬「それ言われると返す言葉もないぞ」
夜麻「そういう事なら今日くらいは泊まっていけば?」
心「いいの?」
夜麻「うん!どうせボクたちのお母さんも帰ってこないし 」
心「やった!ありがとう夜麻ちゃん!」
心「……ボク?夜麻ちゃんって…」
夜麻「お兄から心ちゃんの事情少しだけ聞いて、偽るのはやめようと思ったんだ」
夜麻「ボクにとって心ちゃんはお兄の彼女の前に友達だからさ」
心「夜麻ちゃん…てっきり男の娘なのかと」
夜麻「違うから!てかこの前家に来た時一緒にお風呂入ったじゃん!」
心(確かに付いてなかったかも)
夜麻「それじゃ何して遊ぶ?」
心「あ、君も今日は部屋に行かないでね」
その日は昼から夜までゲームをして遊び尽くした。ホラゲーを交互にやったり、キャラが死ぬ度に交代したりと複数人でできるゲームが多くなかったがそれでも心さんは楽しそうだった。
心「君たち見てると兄妹っていいなって思うな」
夜麻「心ちゃんは一人っ子なんだっけ?」
心「うん、それに朝も言ったけど親もなかなか帰ってこないから一人が多くてさ」
こんな話を聞いてしまっては放っておくことは出来ないでいた。それは夜麻も同じ気持ちらしかった。そこで夜麻がこんな提案をした。
夜麻「たまにでいいからうちにおいでよ」
夜麻「たまにじゃなくてもっと頻繁にきてもいいからさ。まぁその分電車代はかかっちゃうかもだけど」
心「いいの?」
和馬「なんなら俺のバイト代からだすし」
心「それは申し訳ないし、それにうちのためだけにそんなしなくても 」
和馬「バイト代も他に使う道もないし、それにこんな事で心さんが寂しい思いしないで済むなら大した事じゃないよ」
夜麻「ちょっとボクも似たようなこと言おうと思ってたのに」
和馬「言ったもん勝ちだからな」
心「じゃあお言葉に甘えさせて貰ってもいい?」
夜麻「もちろん!」