雨の日に、逆に外に出るのは、私はありだと思っている。
なんで雨だから閉じこもらなきゃいけないのと思うと、いつの間にか外に飛び出している。
何かから逃げるように。何かに期待するかのように。
外は、家の中よりずっと静かだった。
何も考えずに歩いて歩いて、もう髪はびしょびしょだった。
傘のすきまから入って来た雨の子たちが、私にいたずらしてきたらしい。
晴れればいいのに。雨の日に聞く言葉。
私は歩きながら、何かを探している。
ふと立ち寄った本屋で、少し呼吸を整えて、また歩き出す。
友達と会っても、かさごしのきょりは、なぜだか気恥ずかしくて、なんだか今日はいっか、となった。
「ただいま」
帰ってきたら、親はまだいなくて、自分のだらしなさだけがそこに放ってあった。
安心した。私は雨の中生還したのだ。雨の怪物の中私は帰ってきたのだ。
外からは、雨の音がする。
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