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あ、どうも〜。主です〜。
文アルにわか&ノベル初心者の主が書く小説第3話スタートです〜。
※注意書き
太宰さん愛され
夢主居ます
今回女体化あり
文アルの世界観と違う解釈や設定があるかもしれません((文アルにわかなので
なので文豪達の口調も関係性もあまり分かっておりません((変な場所があればご指摘お願いいたします
地雷の方はお帰りください
皆さんどうも、楓です((この小説の夢主
早速ですが困ったことになりました
例えるなら、夏休み終盤……
『自由研究決まってない、どうしよう…!!』
となって焦る気持ちでございます。
そうです、年に2回ほどある研究報告を政府に提出しなければならないのです。なのに内容が真っ白、終わってますね。
そこで私は現実逃避をしかけたのですが、普段の生活から何か着想を得られないかと思い、中庭にあるベンチに座っています((実に情けない
楓「やってらんね〜………」
宮沢「何がやってられないの?」
新美「疲れてるの?」
ベンチの後ろからひょこっと現れ、項垂れてる楓に話しかけるこの2人組
帽子をかぶっているこの子は宮沢賢治。
背中に「ごん」と名付けた子狐のぬいぐるみを背負っているこの子は新美南吉。
この2人はよく他の文豪達にちょっとした悪戯を仕掛けて、反応を楽しんでいるいたずらっ子だ
楓「また悪戯でもしていたのかい…?」
宮沢「ううん!今ね、乱歩さんとかくれんぼしてるの!」
楓「へぇ、それは楽しそうだね」
どうやら江戸川乱歩と一緒にかくれんぼをしているらしい。実に子供らしくて可愛いことをしている
新美「良さそうな隠れ場所がなかったからここに来たんだ!」
宮沢「ところで楓さんはなんでここに座ってるの?お仕事は?」
まさかここで痛いところを突かれるとは思っていなかった。しかも子供に
楓「今丁度その仕事で悩んでるんだ。自由研究みたいな物を政府に報告しなければならないんだがね、内容がどうも思いつかなくって……」
事実である。しかも、楓以外にも他の錬金術師達が色んな研究をするので被らないようにしないといけない。そこが難題なのだ
過去にも何度か年次研究を報告したことはあるが、それとも内容が被ってはならないので、考えるのが大変難しい。
宮沢「苦労してるんだね…」
新美「僕たちに何か出来る事はある?」
なんだろう、慰めてくれてるのは嬉しいのだが、年下に慰められる大人っていう絵面が気に食わない。複雑な気持ちで仕方がない
楓「お気遣いどうもありがとう。この仕事は自分の問題だから2人が気にしなくていいのさ」
今とっても複雑な気分。だって自分より年下の(まぁ、史実通りでは年齢は上でいらっしゃるが)子供達に情けをかけられるなんてたまったもんじゃない
新美「そっかぁ…頑張ってね!」
宮沢「応援してるよ!」
楓「ありがとう。頑張るよ」
丁寧に返事をする。
すると中庭から図書館の廊下へと通じるドアから誰かがやってきた。その姿を見た2人は急いで図書館の中へと走って行った
まるで怪盗や手品師のような雰囲気を放つこの男は江戸川乱歩、またこの男も新美らと同じで悪戯仲間として仲が良い。この前食堂で全部の白米を青く染めるという事件を引き起こした話についてはまた今度…
江戸川「おやおや、楓さんではありませんか」
楓「あぁ、江戸川かい?今新美らとかくれんぼをしていると聞いたよ」
江戸川「知っていたんですね。ところでその2人はどちらへ?」
ここは素直に答えた方がいいのか、それともはぐらかした方がいいのか…
楓「あー…さっき又廊下の方に戻って行ったよ」
江戸川「そうなのですか、情報ありがとうございます」
「ところで、何故楓さんはここに?」
ギクゥッという音を隠せない、正直に話そう…
楓「実は…政府の人間共に研究報告をしなければいけなくてね、だが内容がどうも……」
江戸川「ふむ、そうだったんですね」
楓「逆に江戸川が私の立場だったら、どうする?」
最早こうして聞いてみるしかない。誰かを頼るのもたまにはいいだろう
江戸川「それなら…」
「侵蝕者について詳しく調べて見たいですね!」
元気な声でそう答えた。まぁ、何時も潜書をしては戦っているのだ、気になるのもしょうがない
楓「まぁ、在り来りな研究だな」
江戸川「私なら悪戯を良くするので、侵蝕者の色が変わる薬とか、形が変わる物とか、あったら面白そうだとは思いますけどね」
それだ
今楓の脳内はフル回転、確かにその発想は今まで無かった。そもそも毒は効くのか?水をかけたらどうなる?電気を流したら?
楓「ありがとう江戸川、今ので閃いた。」
江戸川「え、?閃いたとはどういう…」
江戸川が問いかける前に楓は走って司書室に帰って行った。中庭に取り残された江戸川は、かくれんぼの続きをしましょう、と廊下に向かって歩いていった
司書室にて───……
早速楓は研究に取り掛かった
時間も残り約5日、この時間で侵蝕者に効く薬を開発できるのか。
取り敢えず片っ端から、人間の体に有毒な花や草、毒等を使って調合を始めた
楓「トリカブトはアルカロイドのアコニチン、イヌサフランにはコルヒチン…」
まるで呪文を唱えているかのようだ。何を言っているのかさっぱり分からない(魔女みたいだ)
「なんか司書室から変な匂いするんだけど…」
「確かに…研究が近頃あるって館長が言ってたけどそれなのかな…」
司書室には誰も寄ってこなかった
約1日後───…
出来た!!!
と、廊下に大きな声が響く、やっと薬を作り終えたのだろう。
楓「さ、流石に疲れた…細かい調節に温度加減、後はこれを侵蝕者に飲ませるだけ…」
楓の作った薬からは禍々しい煙が漂っていた、色は以外にも普通の水のようだった。間違えて普通の人間が飲みそうで心配だが…
楓「さて、これを飲ませる前に少し仮眠をとってから作り方を纏めないと…」
そう言うと楓は司書室の壁にあるドアを開いて、自身の寝室にあるベッドへと歩いていった
そこで楓はミスを起こした。そう、
薬をそのまま机の上に置いてしまったのだ。これを飲んだのがもし文豪達の内の1人だったら?何が起こるか分からない。それにまだ侵蝕者にも飲ませていないのだから効果も分からない
そんなことを言っていたら、ある1人の文豪が司書室に来てしまった
太宰だ。(終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わったby楓)
太宰「おーい楓さーん、館長が呼んでますよー」
どうやら館長が楓を呼んでいるらしい、恐らくそれを太宰が伝えに来たのだろう。
だとしてもタイミングが悪すぎる
すると太宰は机の上にある異様な雰囲気を放つ普通の水が入った瓶に目を向けた
なんだこれ?と思いながら、喉も乾いていたので欲望に負け飲んでしまった
すると太宰の周りからは謎の煙が立ち上り太宰を包み込んだ
太宰「な、なんだこれッ!?ッ…ゲホッゲホゲホッッ…」
さて、ここからクイズじゃ((唐突なクイズ
先程の薬で太宰の姿が変わる、さてその姿とは?
1.幼児化
2.女体化
3.猫化
正解は……
デレデレデレデレデレデレデレ…ドンッ((ドラムロール
2の女体化じゃ
楓「な、なんだ!?」
寝ている最中、煙くさい匂いで起きた。一瞬火事か?と思ったが何かが焼けこげた匂いもない。
楓「…ま…まさか……」
そのまさか、研究の為に作った薬を誰かが間違えて飲んでしまったのだ
楓は猛スピードで司書室に繋がるドアを開け煙が立ち上る場所へと駆けていった
楓「だ、大丈夫か!」
そう声をかけると煙の中から太宰が、か…楓さん!と返事をした
やけに自分の名前を呼ぶ声が高いような…と不思議に思うのもつかの間。 煙がひいていく、その中からは可憐な美少女が現れた。
燃えるような赤い髪は肩より下まで伸びており、身長も縮んだのか、いつも羽織っている赤い羽織が余計に大きく見える。ベストやシャツ、ズボンもブカブカ、胸元も膨らんでおり、どこからどう見ても女性にしか見えなかった
先程名前を呼ばれた時、太宰の声が何時もより高く聞こえた気がするのも意味が分かった。(声高いのに太宰と分かったところは気にしないでください)
この薬、人間が飲んだら女体化するらしい
一晩かけて作った薬が少し目を離した隙に消えてなくなった悲しさと、その薬を飲んだ太宰が女性になった衝撃がベストマッチ☆を引き起こし楓は倒れた
太宰「か、楓さぁーん!!?」
楓「薬が…太宰が…」
太宰「い、いい生きてくださいよぉぉ!!!」
「だ、誰か助けを呼ばなくちゃ…!」
「オダサク〜!安吾〜!檀〜!」
ほぼ半泣き状態で助けを呼ぶ。
本能的にこの声を聞きとったのか、司書室のドアには3人の姿があった。幾らなんでも早過ぎないか?
坂口「どうした太宰!」
檀「何があった!!?」
オダサク「大丈夫かいな太宰ku…」
3人はまだ知らなかった、太宰が女体化したことについて…
そしてまた司書室で倒れた楓について…
3人は混乱しながらも、一旦その場に座り込み太宰に何があったのか詳しく問いただした
織田作「取り敢えず太宰クン、その格好どうにかしよか…」
太宰「え…な、なんで…!?」
なんでってそりゃあ…
そんなブカブカな服にうるうる目で男3人の前にちょこんと座ってたら襲われるぞ!!!??まだギリッギリ理性は保っているが時間が経つにつれそのうち倒れるぞ(ガチで)
檀「どうする…このまま司書室に居たとしても、今日は潜書してる先生方が居たし、その内来るよな…」
坂口「タオルでも被せて部屋に戻すか?」
織田作「それええなぁ!」
安吾「そうと決まれば取りに行ってくる」
そう言うと安吾は立ち上がり、タオルを取りに行こうとした。すると…
太宰「え、安吾何処か行くのか…?」
坂口「大丈夫だって、すぐ戻るからよ」
太宰「ま、待って…!」
檀「あ、太宰!足元気をつけて…」
檀の注意も間に合わず、太宰はブカブカなズボンに足を引っ掛け、安吾の胸へと倒れた
太宰「うわッ!」
坂口「ッ太宰!」
安吾は咄嗟に手を伸ばし太宰を抱きとめた。それと同時に太宰も反射的に抱き返した
太宰「んッ、ありがと…安吾」
上目遣い+抱擁=尊タヒ
パリィィィンッッ!!!
その時、安吾の眼鏡が割れた
太宰「えぇぇぇえ!!?」
織田作「安吾ぉぉぉぉ?!!!」
檀「の眼鏡ぇぇぇぇぇ!!!」
何故か織田作と檀は安吾じゃなく眼鏡を心配していた
織田作「安吾、大丈夫かいな!」
檀「くっ…!遂に被害者が…!!」
2人は床に落ちた安吾の眼鏡に話しかける
坂口「おい、それ眼鏡……」
そんな安吾のツッコミも無視し、ずっと眼鏡に話しかける2人
その時、その声に気がついた楓が目を覚ました
楓「ん…また倒れたか……」
太宰「あ、楓さん!」
楓「太宰か?あー………………」
太宰の姿を見て何か言いたそうにしている
楓「やっぱ夢じゃないかぁぁ…………」
太宰「何言ってるんですか…?」
夢であって欲しかったと言わんばかりの言葉に少々混乱する太宰。その話を遮るように織田作がこう問いかける
織田作「ていうか、なんで太宰クンは女の姿になってしもうとるねん!太宰クンから聞いたわ、薬が机の上にあったって」
楓「あれなぁ…元々侵蝕者に飲ませようとしてた薬でな、私が間違えてそのまま机の上に置いてしまったから、責任は私にある、すまなかった…」
珍しく素直に謝る楓を前に、この司書室は混沌に陥る
倒れる安吾とその安吾の眼鏡に話しかける檀、楓に問いつめる織田作に一番の被害者である女体化してしまった太宰
この光景が文豪達に見られる時間もそう長くはなかった………
何故ならば司書室の扉を先程まで潜書していた第一会派が帰ってきてしまったのだから…
帰ってきたぞ〜、と、潜書報告をしに来た第一会派、メンバーは…
志賀直哉、小林多喜二、芥川龍之介、菊池寛
全員太宰ガチ勢の方々だ。今回だけはこの会派で潜書させた過去の私に文句を言いたい
太宰が、あ…、と小さい声を漏らす。それに続き、志賀が、お前…太宰か…?と一発で当てに来たのだ。これでもう言い逃れはできない
第一会派「え、太宰/君なの/か?」
もうこの後は何も言うまい。談話室に移動し普通に椅子に座らされて事情聴取を受けた。その後ろで小林によしよしされる太宰の姿が見えた
志賀「ということがあったと……」
どうやら理解して貰えたようだ
芥川「それで、太宰君を元に戻す方法、それともは薬あるの?」
楓「…………」
芥川「楓…?」
楓「あの…く、薬は太宰が飲んだあれ1つしか作ってなくて…い、今から作るとなるとあと1日くれれば………」
そう言うと、談話室では無言が続いた
あぁ、やったな
と後悔してももう遅い
先に声をあげたのは太宰だった
太宰「俺、ちゃんと戻れるの…?」
涙ぐみながら楓に問いかける
女体化しているからなのか、この場面だけ見たら誘拐されて怖くて泣いている少女のようにしか見えなくて、なんか辛い
楓「ちゃ、ちゃんと戻れるから!女体化する薬ができたなら元に戻る薬も作れるはずだ! 」
今の楓に出来るのは悲しんでいる太宰を元気づけ励ますことと、今すぐ司書室に籠って薬を作ることくらいだ
小林「分かった、つまり暫くは太宰を見守っとけばいいんだな」
フードを被り、太宰をよしよししているこの男は小林多喜二、食費を大幅に増やしている張本人だ
太宰「ねぇ、なんで多喜二は俺の頭をずっと撫でてる訳…?」
小林「ん?なんとなくだが…」
織田作「ちょっと小林センセ?そろそろ【うちの】太宰クン返してくれまへんか?」
坂口「そーだそーだ!」
坂口、お前割れた眼鏡そのままだけど大丈夫そうか?
菊池「小林、俺も撫でたい」
志賀「あッ!俺もだからな!」
何だこの女体化太宰の取り合いは。正直言うと見たくない。てか帰りたい
芥川「太宰君、僕の膝においで〜」
太宰「えッ?!えっと……// 」
あダメだこれ
太宰は言われた通り、芥川の前まで行き、膝にちょこんと座った。膝に乗させた本人は満面の笑みを浮かべて背中に抱きついており、座った本人は顔を真っ赤にさせ、両手で顔を隠していた。周りは嫉妬のような目付きで(芥川を)睨んでいた。(特に檀は丸太を担いで無頼派の2人に止められていた)すると突然菊池が話しかけてきた
菊池「……楓さん…取り敢えず太宰の服装だけ何とかしてくれないか…?」
と、頬を少し赤らめて話した
正直目のやり場に困るのだろう……いや思春期の男子高校生か((これが普通ですよ楓さん
楓「服装ねぇ…やっぱあの太宰だからオシャレで可愛い服がいいか…」
頼む早くしてくれと言わんばかりに急かしてくる。分かった、分かったから焦りの目でこっちを見るな
楓「あー……太宰、すまないがちょっと来てくれないかい?」
太宰「わ、分かりましたッ!!///」
少し裏返った声で返事をし、芥川の膝から降り、楓のいる方へと早歩きで向かった。先程まで芥川の膝に乗っていたからなのか顔もそうなのだが耳まで赤くなって楓の服の裾を持っていた。遠目に少し悔しがってる芥川の姿と周りで怒っている織田作達の姿が見えた
そして本題、楓は太宰に、今から部屋(太宰の)に行ってその服をどうにかしたいからついてきてくれ、と話し、太宰も了承し、部屋に向かった……
部屋にて───……
楓「よし、じゃあ作るか」
太宰「え?服ってアルケミストの力で作れるんですか…?」
今まであまりアルケミストの力については深く話されていないので服も作れるという事に驚きを隠せない
楓「あぁ、一応ね」
「服を作るのは容易いが、太宰はどんな服にしたいのかって言うのも大事だけどね、で、実際どんな服がいい?ないなら私のセンスに偏るが…」
太宰「えっと…そ、それなら…」
そうして数分話し合った結果こんな服装が作られた
上着とベスト、シャツはそのまま、下はズボンじゃなく白色のスカートに変更
気を使ってくれたのか、スカートだけ変更し、作ったので、すんなりと終わった
楓「どうだい?違和感は?」
太宰「全然大丈夫です!むしろ動きやすいです」
普段ズボンを着ていたからなのか、中々着ないスカートという、少し新鮮な気持ちなのだろうか、嬉しそうに答えた。それは良かった、と私も答える。複雑な気分だが、本人が喜んでいるなら大丈夫だろう
楓「太宰、この後私は、司書室に籠って薬を作るつもりだ」
「その、約1日の間なんだが、潜書とか、アイツらの事とか、大丈夫か……?」
特務司書である楓はまだ分かるのだが、太宰に至ってはここの愛されキャラであるし、何より女体化してしまった。何時もの潜書や文豪達との話し方等が普段と同じ様に過ごせるのかが心配だった
太宰「大丈夫ですよ!天才小説家の俺なら普段通り過ごせますって!」
誇らしそうな顔で自信満々に答える
楓「……じゃあ大丈夫か」
絶対に大丈夫では無いと思うが、本人が大丈夫と言っているので大丈夫だろう、と投げやりになっている
太宰が無事元に戻れるのも長くなりそうだ…。
追記
主「恐らく今年の春で2周年を迎えました。3周年を目指して頑張ろうと思います。ここまで読んで頂きありがとうございます。」