テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
6,857
うめぼし
730
zetsu.
1,384
💛「すごく良かったよ!」
ライブを終えた二人の表情には、
ようやく心からの安堵が浮かんでいた。
SNSでも、
『最後のキス演出やばかった!』
『尊すぎる!!』
『あれ考えたのどっち!?天才!』
と、大きな話題になっていた。
──────────────
それから数日。
毎晩のように襲ってきていた苦しい発作は、
まるで嘘だったかのように、
ぴたりと姿を消した。
──────────────
病院――
🤍「うんうん」
🤍「毎日のキスで、ちゃーんと治りましたネ〜」
一通りの診察を終えると、 ラウールは二人に告げる。
💙「……もう、これで寿命が縮むこともないんだよな?」
🤍「ハイ!」
🤍「もう治療としてキスをする必要はありませーン」
💙「……そっか」
🤍「まぁ……」
ラウールは、にやっと笑う。
🤍「したかったら、してもいいけどネ☆」
💙「…………」
💙(……相変わらず腹立つ医者だな)
渡辺は思わず小さくため息をつく。
するとラウール先生は、
何かを思い出したように指を立てた。
🤍「あ、そうそう」
🤍「今回の病気は、」
🤍「誰とでもキスすれば治るってわけじゃないカラ」
💙♥️「……え?」
🤍「好きな人とのキスじゃないと効果ないヨ」
🤍「つまり」
🤍「あなたたち、最初から両思いだったってことネ♡」
🤍「やっぱ最強コンビって言われるだけあるネ~♡」
💙♥️「………」
二人は顔を見合わせる。
💙♥️(……そんな大事なこと、今言う!?)
ロマンも何もない種明かしだった。
💙(しかも、俺達がアイドルって知ってたんかい)
♥️(ラウール先生…恐るべし)
──────────────
渡辺家――
💙「……まぁ」
💙「何はともあれ、治ってよかったな」
♥️「……うん」
渡辺は首をかしげる。
💙「なんだよ」
💙「元気ないじゃん」
♥️「……」
少しだけ俯き、小さな声で呟く。
♥️「……もう」
♥️「キス、しないの?」
💙「……」
💙「まぁ……」
💙「治療する必要は無くなったしな…」
その言葉を口にした瞬間、
渡辺は心の中で盛大に後悔した。
💙(……俺のバカ!!)
♥️「……」
ぽろっ。
一粒の涙がこぼれる。
💙「……あ」
それでも涼太は笑おうとして、
♥️「あぁ…今日も疲れたなぁ!」
♥️「もう寝るね!」
背を向けて歩き出す。
💙「……おい」
♥️「これで翔太の家に泊まる理由もなくなったし!」
♥️「今までありがとね!」
♥️「明日には荷物まとめて――」
💙「…涼太っ!」
ぐいっと宮舘の肩を引き寄せ、
そのまま力いっぱい抱きしめる。
♥️「……っ!!」
💙「ラウール先生の言葉……」
💙「忘れたのか?」
♥️「……」
💙「俺たち」
💙「ずっと両思いだったって」
♥️「……そ、それは…」
💙「…素直になれなくてごめん」
💙「ほんとは…」
💙「これからも…毎日キスしたい」
♥️「……っ!//」
💙「……こっち向けよ」
♥️「……やだ」
涙でぐしゃぐしゃになった顔。
渡辺は、優しく顎に手を添え、
そっと顔を上げさせた。
目が合う。
涙で潤んだその瞳を見た瞬間、
もう気持ちは抑えられなかった。
ゆっくりと距離を縮め、 優しく唇を重ねる。
治療のためじゃない。
命を守るためでもない。
ただ、
──────好きだから。
その想いだけを込めた、
少し長めの口づけだった。
♥️「……んっ…」
ゆっくり唇が離れる。
そして、もう一度強く抱きしめる。
💙「……もう」
💙「お前を離す気なんてない」
♥️「……翔太っ…」
♥️「……好き」
渡辺は照れくさそうに笑う。
💙「……俺も」
💙「……大好き」
♥️「……っ!!///」
治療から始まった、 少し不思議な同棲生活。
けれどその毎日のキスは、
二人に本当の気持ちを教えてくれた。
これからは――
恋人として、
何度でも。
何度でも、
幸せなキスを交わしていく。
──おわり。
(次回・甘々番外編へ)
コメント
22件
ぎゃーーーーー良い、!!! よすぎる!!!!

良かった 2人の気持ちがちゃんと通じあって ほっとしたら涙が出ました😭
きゃぁぁあ!!💓💓 🤍はやっぱり天才なのねっ!?😆 💙❤️毎日キスしててほしいですッ!(?