プロローグ 告白
20xx年
これは長年親友だった茜(あかね)に初めて打ち明けたずっと心に秘めていた感情だ、
「私ね、ずっと××のことが好きだったの。」
私は彼女から軽蔑されると思っていた
そっと顔を上げて茜の顔を見てみると
そこには私が想像していたものはなかった
2023年 10月 ある日の他愛のない会話である。
「最近ね彼氏がさぁーーーーーねえ、聞いてる?てか、渚は好きな人いるの??そういうの聞いたことないけど、気になってる人とか」
そういうと茜は私に話を向けてきた
「え?いないけど、」
もう何回目だろう私は親友にまた嘘をついた 私はいったい何回彼女に嘘をつくことになるのだろうこの私の心の中に秘めている思いはいったいどこに向かえばいいのだろうか、
「もう、毎回同じ答えじゃん。まぁいつか話せる時が来たら話して欲しいとは思ってる。」
私のこの感情に茜は何となく察してくれているのかもしれない、だけどまた知らないフリをしてくれているのだろう、相手の感情を敏感に察してしまう茜の事だから、私はまた彼女の優しさにつけこんでいるのだ。
なんて最低なのだろう、だがこの感情はそう易々と人に話していいことでは無い。というか、禁じられていることなのだから。たとえ茜でも、、と自分自身に言い訳をしている、本当はただ彼女との関係を崩したくない、壊してしまうのが怖いだけなのだ。
第1話 2023年 5月 出会い
「最近でた新作のゲーム知ってる?あれさーー」
「推しのグッズが出た!やばい!!ーーーーー」
うるさいうるさい休み時間に寝てしまいたいのに誰もが私の邪魔をする、もう眠気が覚めてしまった。そういえば、えーっと帰ったら洗濯物を干してそれから洗濯物が溜まってるはずだから洗濯機をまわして、それからえーっと今日は卵の特売だからあそこまで買い物に行って
「ーーさん!ーーーさん!!」
気づいたら目の前にクラスメイトが立っていた
「渚さん!今日クラスのみんなでカラオケに行くんだけど渚さんも行く??」
「え、あー私はいいかな、家に帰って勉強もしたいし。みんなで楽しんできて」
「せっかく渚さんと仲良くなれると思ってたのに、残念。じゃあまたの機会に行こうね!!」
嵐のような…とはこのことを指すのだろうと私は思った。
これが茜との出会いだった。
放課後
??「なぎさいる??」
クラスメイト「中野さーん!お兄さんが来てるよー!!」
渚「!!お兄ちゃん!ちょっとまってて一緒に帰ろー」
兄(蓮)「うん、そのつもりで来たんだよ、」
帰り道
「卵いっぱい買えて良かったねー」とその時 ピロリンとスマホが鳴った。あいつからの連絡だった。そこに
飯はまだかさっさと準備しろ
背筋が凍りそうだった。私が見た瞬間の表情を見て兄は気づいたのかスマホを覗いてきた、2人で顔を見つめ合い兄が「早く帰った方が良さそうだ走れる渚?」
「うん大丈夫。走れるよ」
私たち2人は全力で家に帰った。