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「よっ、相棒!久しぶり」
「千冬!久しぶりっ」
2人は仲良さそうに肩を組んでいる
俺はその2人を見ていた
気づくと俺は自分の頭、、かつてはそこにあった龍に触れていた
あの2人を見ると、あいつを思い出す
今は亡き相棒、龍宮寺 堅を、、、
あいつとお揃いの龍、いつしか俺らは双龍と呼ばれるようになった
あの頃の記憶が蘇ってくる…あぁ、懐かしい
あいつは今、元気だろうか…
あの2人を見ていると、あいつがタヒんだ日を思い出して胸の当たりが苦しくなる…
思い出したくない、と思っていても2人を見ると嫌でも思い出してしまう
決して、タケミっちと千冬が悪い訳ではない…
無意識にあの2人を目で追っている自分がいるのだ
恐らく俺は、相棒というものを羨ましく思ってしまうのだろう…
「三ツ谷くん?」
俺がこんなこと思っていると、タケミっちが心配そうに俺の顔を覗き込んできた
隣にいた千冬も心配そうに俺を見ていた
「どうした?」と俺が返すと
「三ツ谷くん、悲しそうな顔してたんで何か悩みでもあるのかなって…」タケミっちがボソボソと答える
「大丈夫だ、ただ考え事してただけだ」
「そうなんすね!良かった」
安心したのか彼はにこっと嬉しそうに笑った
隣にいた千冬も笑っていた
相棒というのは良いものだ
一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に立ち向かって、、
俺にはもう感じられない素敵なものだ、やり直したくても、今更憧れてももう、遅い
俺の大切な相棒はここには居ないのだから…
「タケミっち、千冬」
「どーしたんですか?三ツ谷くん」
「?」
「今を楽しめよ」
「なるほど…?」
「分かりました…?」
2人はあまりピンと来てなさそうだったが、俺は満足だった
だって俺と同じような思いをして欲しくなかったからな…
この言葉の意味が分かる時がきっと必ず来るだろう
「じゃーなタケミっち、千冬」
「また!」
「三ツ谷くんさよならっす!」
2人は両手で大きく俺に手を振った
ガキみてぇww
俺は笑いを堪えながら手を振り返した
「お前とお揃いの龍、だそーかな」
長く伸びた髪を触りながら、龍を嬉しそうに見せてきたあいつの顔を思い浮かべた
ポケットに手を突っ込むと、俺は早歩きで家へと帰宅した
終わり!久々のノベル楽しんで頂けましたでしょうか、、?
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それでは
おつさも!