テラーノベル
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翔太💙『おはよう蓮、ちゅうして?』
可愛い俺の翔太くんが目覚めの1番に視界に入った。
全裸じゃないのが残念だ。
阿部ちゃんはまだ寝てるらしい。先に俺のところに〝おはよう〟を伝えに来てくれた事が凄く嬉しい。
ソファーの腰掛けのところにお腹を引っ掛けてキスをおねだりしてる。
きっと足は宙に浮いている。
首の後ろに手を回してキスをしながらソファーまで引き摺り下ろす。
胸の上に翔太くんを乗せると舌を絡めて抱擁する。
次第に深くなるキスに息をするのがやっとの翔太くんは足をバタつかせた。可愛いお尻を撫でる。
翔太💙『わあっ!息できない////蓮大好き』
蓮 🖤『ねぇ食べちゃいたい//愛してる翔太くん』
翔太💙『ふふっ愛してるぞ蓮♡ねぇ一緒に朝ごはん作ろっ。手伝うから教えて』
可愛い♡これぞ同棲の醍醐味だ。〝顔を洗おう〟そう言って洗面台に2人並んだ。3人で住んでいても俺を優先してくれているのが伝わった。
蓮 🖤『阿部ちゃんも起こしておいで』
翔太💙『うん』
可愛いお尻を見送るとキッチンに立って御飯を仕掛けた。翔太くん、今度は阿部ちゃんにキスを求めてる。寝ぼけ眼の阿部ちゃんは首にしがみつかれ頰にキスされるとふらついた。いきなり翔太くんを姫抱きすると唇を貪っている。翔太くんが少し顔を歪めたのが気になった。どっか痛いのかな?
蓮 🖤『翔太・・・ふはっはっちょっと阿部ちゃん、こっち来て』
阿部ちゃんの髪の毛が爆発してる。頭を手で撫でたものの言う事を聞かないので、ソファーに座らせて櫛でといた。
蓮 🖤『ふふっ寝癖かわいいね..これで良し。顔を洗っておいでよ』
亮平💚『あぁ////ありがと///』
キッチンに向き直ると、俺のシャツの裾をグイグイと
翔太くんが引っ張った。
蓮 🖤『なあに?』
翔太💙『・・・・ねぇ、ねぇ、蓮、後でアレ俺にもやって?』
蓮 🖤『んっ?何のこと?』
翔太💙『・・・何でもない』
口を尖らせて視線を逸らすと、わざとらしく、俺に肩をぶつけてソファーに座った。朝ごはん作るんじゃなかったのか?
亮平💚『蓮、俺手伝うよ』
蓮 🖤『あぁ、ありがとう助かるよ。それとってくれる?』
〝ドン〟っと音が鳴ったかと思うと翔太くんが勢いよくソファーから立ち上がっている。
翔太💙『俺、寄るとこあるから先に出るわ』
蓮 🖤『ちょちょっと翔太くん?』
翔太くんは逃げるように家を出て行ってしまった。
阿部ちゃんと向き合って首を傾げた。
翔太 side
歩くとお尻に痛みが走る。体も重たい。心も重たい。
涼太に話を聞いてもらいたくて家へと向かった。
いつもは近い涼太の家も、今日は永遠に辿り着かないんじゃないかってくらい遠く感じた。
涼太❤️『はぁ〜今度はお前かよ。朝早くに迷惑だって思わないのかな君達、で何?』
全く歓迎されてない。いつもなら優しく〝どうしたの翔太?中へ入りな〟って言ってくれるのに・・・
翔太💙『・・・もういい』
ムカつく・・・涼太の家を後にした。なんか後ろで叫んでたけど知るもんか。涼太の馬鹿。
よくよく考えてみればいくら涼太でも、俺のお尻事情を話すのは気が引ける。
それに、亮平に嫉妬してるだの、蓮が俺の気持ち察してくれないだの、そんな子供じみた事言ったら、また怒られるに決まってる。
薬局に寄って、軟膏なる物を購入した。情けない。
何処にも行くとこなくて、取り敢えず自宅に戻って、お尻のケアをした。情けない。
仕事の時間までダラダラと過ごす。体が重い・・・
何だか熱っぽい。
38.5度・・・最悪
マネージャーに電話すると休むように言われた。
心も体も痛い。
蓮 side
朝まで一緒だった翔太くんが発熱で休みだと聞かされたのは、翔太くん以外のメンバーが揃ってからの事だ。岩本くんから休みだと告げられて思わず阿部ちゃんと顔を見合わせる。
涼太❤️『2人ともちょっといい?』
良かった。舘さんが何か事情を知ってそうだ。
涼太❤️『翔太、今朝うちに来たんだけど、ごめん追い返すような形になってしまって話せてないんだよ。何かそっちで問題でも?』
蓮 🖤『いや朝は元気だったし、機嫌良かったんですけど、突然怒ったように出て行ってしまって』
亮平💚『終わったら翔太の家に寄ってみよう。他に行くとこないでしょう。朝元気だったのに翔太に限って仮病はないでしょ?』
翔太くんは余程のことがない限り仕事に穴を開けたりしない。
打ち合わせ、新曲の振り入れなどを終えるとすっかり外は暗くなってた。帰り支度を急いで済ませて部屋を出ようとするとラウールが近づいてきた。
ラウ🤍『この動画翔太くんに』
蓮 🖤『えっ?』
ラウ🤍『新曲の振りだよ。マネージャーに撮ってもらったから、持って行ってあげて』
何て気の利いた最年少なんだ。考えも及ばなかったかった事が情けない。
ラウールにお礼を言って部屋を出ると今度はマネージャーに捕まった。
何でも少し打ち合わせがあるのだとか・・・
阿部ちゃんに事情を話して翔太くんの家へは先に阿部ちゃんと舘さんに向かってもらうことにした。
涼太 side
亮平と翔太の家向かった。
最近の様子を亮平が話してくれた。
亮平には翔太の行動で理解できない事が多くて少し困っているようだった。
〝一緒に寄り添ってあげるだけで充分だと思うけど〟なんて適当な事しか言えなかった。
3人して俺に相談されても、毎回気の利いた事言えるわけじゃない。
俺は俺で、今朝翔太に冷たくしてしまった事を後悔している。よく考えてみれば顔色が良くなかったように思う。
薬局に寄って取り敢えず必要そうな物を揃え、食材も買い込んだ。
翔太のマンションに着いてインターホンを鳴らすが出てくれない。
合鍵を蓮から預かるのを忘れた。中に入れないんじゃどうする事もできない。
翔太に電話をかけると〝帰れ〟と言って電話を切られた。蓮が合流して3人で翔太の家の中へと入った。
涼太❤️『翔太?』
翔太は薄暗い寝室のベットの隅っこで蹲っている。
蓮 🖤『翔太くん、大丈夫?・・・凄い熱』
亮平💚『どれ?ほんと、翔太病院行こう』
翔太💙『やだ』
亮平💚『まぁ、病院怖いの?意気地無しさんだ事』
3人で手際よく介抱する。寝室のテーブルの上に置かれた物を見て慌ててポケットに隠した。
蓮 🖤『舘さん?・・・』
*涼太❤️『何か食べれる物を作ってくるね。2人は翔太と一緒に居てあげて*』
キッチンでお粥を作っていると2人が寝室から出てきた。2人に背を向けて何も語らないらしい。
涼太❤️『後は俺に任せて2人とも帰ってくれない?ちょっと翔太と話をしてみるから』
蓮 🖤『いや、俺たちもここに残ります。翔太くんの事心配・・・』
涼太❤️『どうも、2人に言えない問題を抱えてそうだよ。きっと俺の方が話しやすいと思う』
腑に落ちないと言った顔をしている。
後で連絡するからと言うと渋々帰って行った2人を見送る。水とお粥を持って寝室へ向かった。
涼太❤️『翔太、おかゆ作ったから食べようか?起きれる?もう2人は帰したから』
寝返りを打った翔太は顔が真っ赤で目も腫れている。
病院に行くよう説得してみるが拒んだ。
〝じゃ食べなきゃ〟そう言っては見たものの〝起きれない〟と言った。
涼太❤️『お尻痛い?・・・ごめんテーブルのこれ』
目を大きく見開いて節目がちになり〝2人も見ちゃった?〟と言って悲しい顔をした。
〝咄嗟に隠した〟と言うと〝流石涼太だ。ありがとう〟と恥ずかしそうに笑った。
相当痛いのだろう。ずっと横向きのままだ。
涼太❤️『もしかしたらこれが原因の熱かも。病院行った方がいい』
翔太💙『行かなきゃどうなる?もっと痛くなる?』
涼太❤️『病院に行けば今より悪くはならないでしょ?2人に言いづらいなら俺に相談してくれれば・・あぁそうかごめん翔太、今朝それが言いたかったの?』
翔太💙『俺ってダメだね。迷惑ばかりかけて最低だ。俺のせいで皆んなが謝る・・・もうそんな姿見たくない・・・病院連れてって涼太』
横に寝たまま少しずつお粥を口に運んで食べさせると翔太を病院へ連れて行った。
熱の原因ははっきり分からなかったものの、塗り薬と抗生剤を処方されなんとか熱は治り、暫くは俺の家に泊まる事になった。
3日もすれば痛みも引いて元気になった翔太は、キッチンに立ち晩ご飯を作る俺を眺めている。
涼太❤️『どうしたの?』
何か言いたげだった翔太にそう言うと〝ずっとここに居ようかな〟と言った。
嬉しいに決まってるし、出来るならそうしたい。翔太が望むならいつだって俺は受け入れたい。
涼太❤️『あっ、お味噌切らしてた。買ってくるね』
俺は〝帰りなさい〟も言いたくなくて〝いいよ〟も2人の事を思うと言えなかった。
ただの意気地無しだ。
翔太💙『・・・』
買い物に行って帰ってくると翔太の姿は何処にもなかった。
2人の元へ帰ったのだと思った。
コメント
22件
何回読んでも最高
帰ったのかな、しょっぴー🥺💙 帰るところなくしちゃった。 みんなに愛されて、でもしょっぴーも幸せそうじゃなくて、ちゃんと嫉妬する感情もあって、悲しい。舘が不甲斐ない😠続きも楽しみに待ってまぁす。
なんか面白くなぁい😭タイトルも悩みに悩んで・・・😫今回storyの繋ぎ部分なるので許して🙇♂️