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先輩とオレだけの約束

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先輩とオレだけの約束

6 - 第5話 先輩の古い友達

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2024年05月09日

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🤖「ちょっと!そんなに走らなくてもっ、」

🌟「何があるかわからんだろ!」

🤖「だからって…ッッ」

🎀「う”ぅ”、流石に逆流しそうだよ〜っ、」


幸いなことにカフェから病院は歩いて10分のところにあった。


🤖「も、もう死ぬ…、」

🌟「あと少しだー!頑張れ!」

🎀「おにぃぃぃぃいいい」


風を切るように走っていった。



🤖「はぁぁ…、はぁぁ…、はぁぁ…、」

🌟「大丈夫か?」

🤖「絶対…許さ……ないからッッ、」

🎀「あはは、、」


結構小さめの病院だな。息を整えながら、病院の中に入っていく。病院独特の匂いが鼻の先に広がった。


🤖「来たのはいいけど、どうすんの?」

🎀「あー!あそこ、受付のところで聞いてみたら?」

🌟「むむむ、それもそうだな、」


受付の若い看護師さんがいる方に歩き出す。


🌟「すみません、ここの病院に寺田さんは入院していませんか、」

「寺田様ですか?」

🌟「は、はい。」


この聞き方で果たして合っているのだろうか。それよりも本当に入院して…。


「寺田翼様ですか??」

🌟「…っ!、そうです!!」

「えっと、お友達、??」


ま、まずい。何も設定を考えてなかった。


🌟「あ、えっと、友達?それとも知り合い?」

「、???」

🎀「司先輩しっかりっ(小声)」

🌟「どう答えるべきなんだ(小声)」

🤖「そういうのは、うーん(小声)」

「あらぁ、どうしたの?」

「っっ、寺田様、、!」


看護師が深々と礼をする。


「そちらの子達は?」

「お友達…だと思います、」

「あらぁ!翼のお友達?」


最悪の状況だ。忘れていた。相手は財閥だ。金持ちで人1人潰せる。


🌟「あ、、えっと、、」

🎀「お友達です!」

🌟「え、」

🎀「翼くん、元気にしてますか?」

「えっと、、」

🎀「暁山瑞希です!」

「あぁ!瑞希ちゃんね!、お話は聞いてるわ。ささ、行きましょう。」

🌟「は?は?」


頭の上にとんでもない数の?が浮かぶ。


🌟「どういうことだ(小声)」

🎀「この人、翼くんのお姉さん(小声)」

🌟「お、お姉さん!?」

「え、あ、はい。」

🌟「あ、いやぁ、、」

🎀「司先輩ッッッッッッ!!(小声)」

🌟「すまないっっ!(小声)」


つい大きな声が出てしまった。まさか、兄もいて姉もいるとは。しかし、兄とは違いお淑やかというか、綺麗というか。


「ここよ」


401号室。お姉さん?がドアをコンコンとノックする。


「翼、入るわね」


スーっと扉が開き、棚やベットが現れる。ベットはカーテンで覆われており、本人がいるか分からない。


「もーう、カーテン閉めないでっていつも言ってるでしょ?」

?「……、姉さん来るの遅い。」

「そうかしら?」


カーテン越しに声がする。あれ、植物状態のはずじゃ…、。

翼くんのお姉さんが窓を開けるとカーテンが靡いて、姿が顕となった。


?「ん、寒いね」

🎀「え、??」

?「だれ?」

🎀「えっと…暁山、」

?「え✨️」


白髪でアメジストみたいに綺麗な瞳がこちらを見ていた。


?「瑞希…ちゃん??」

🎀「覚えて、」

?「瑞希ちゃんだ!久しぶり!」

🎀「〜ッッ、よかったぁぁ」

?「そっちの子は?」

🎀「ボクの友達!」

?「そっか、友達できたんだね、」

🎀「うん!」


お兄さんを先に見ていたせいか、全く真逆な性格に少し驚く。あんなに狂気じみた兄からは考えられないほど穏やかだ。


🪽「僕の名前は寺田翼。君たちは、?」

🌟「オレは天馬司だ、」

🤖「私は……草薙寧々、」

「うふふ、司と翼って名前似てるわね、」

🪽「ほんとだぁ、寧々ちゃんは1年生?」

🤖「は、はい、」

🪽「司くんは…」

🌟「2年生、だ。」

🪽「〜✨️✨️、じゃあ同い年だね!」


あまりにもキラキラした目に目を細める。これは、えむと肩を並べられるくらい凄まじい。


🪽「ふふふ、嬉しいなぁ。お友達がこんなにも来てくれて。」

「よかったわね、」

🪽「うん、これも全部類くんのおかげだよ」

🌟「神代先輩っ!?」

🪽「あ、え、そうだけど、、」


名前、。勢い余って肩を掴む。肩を掴むと何か管みたいなのに触れた。


🌟「ッッ、すみません、」

🪽「だ、大丈夫だよ〜。でも、類くんのこと知ってるの??」

🌟「っ!、オレの先輩、だ。」

🪽「えぇ!?もしかして、類くんが言ってた後輩って司くんのことだったのかぁ。」

🌟「話を、??」

🪽「うん、よく話聞いてるんだぁ。毎週水曜日必ず来てくれてね。ほんとに、優しいなぁ、。」


先輩の手違いで照明が落ちて、こんな状態になったのに、。先輩のことを恨んでるようには見えない。むしろ、慕っているように見える。


🪽「でも、1ヶ月前から全く来なくなっちゃって。忙しくなったのかな、。」

「類くんももう高校3年生だから、仕方ないんじゃない??」

🪽「そっかぁ、。」

🌟「……っっ、それは、」

🪽「ん?どうしたのそんな険しい顔して、」


やはり行っていなかったのか、。どうする、言うべきか?だが、言わないのも… 。

腹をくくれ、聞くためには知ってもらうべきだろ。


🌟「その、入院してしまって、」

🪽「えっ!?何か病気??」

🌟「いや…強烈なGlareと出血多量で、」

🪽「Glare…、??」


あぁ、やはり何も知らないんだ。


🌟「その、転校前の高校でのいじめが原因で、」

🪽「、、」

🌟「わざわざ、転校先の神山高校に乗り込んできたんです、。」

🪽「…誰、が?」

🌟「……寺田、瑠衣奈さんで、す。」

🪽「…ッッッッ、」


いまさっきまでの笑った顔が急激に真っ青になる。


🪽「…お、義兄、ちゃんが、」

「ッッ、大丈夫!?翼ッッ、!!」

🎀「ッッ!!、大丈夫!?」


次第に呼吸が荒くなり過呼吸になっていく。オレが……また、。


「ナースコールを押してッッ、瑞希ちゃん!」

🎀「は、はい、!」

🤖「司、大丈夫っ??」

🌟「あ、あぁ、」

🪽「かひゅ……かひゅ……、」


名前を出すべきではなかった、。

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