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ゆり組~二人のコーデ、良かった! ふっかさんは、どうなっちゃうの……
なぜ百合組は書かないんだって?
こんな話に巻き込んだら可哀想だろ!!!!!!!!
渡辺side
あのこと以来涼太の俺へのガードが強くなってずっと一緒にいてくれる!
この前もオフで一緒に水族館とお祭りにもコッソリいった!幸せ!
「涼太ぁ…ハグしろよ」
「仰せのままに」
とにかくお姫様扱い!ま、別にいいけどぉ?
ってかまあ、深澤のことなんだけど。
照が自傷行為を辞めさせようとしてること以外俺はよくわかってない!
まあ結構悪友やってますし?どうにかなるだろぐらいにしか思ってないけど、
…最近は目合わないしちょっと寂しい
「…お茶買ってくる。涼太もいる?」
「いいの?ありがとう」
「おう、」
財布を持って一階の自販機へ歩いていく
演者の方と会う度に「おはようございます」と挨拶すれば深澤が横を走って行った
「うぉっ…」
でも目線の先には佐久間がいて、深澤に抱き付いては「ふっかたいほぉー!」
だなんて騒いでる
んだよ、案外大丈夫じゃんw
階段を降りてすぐの自販機に立つ。
自販機にカランコロンとお金を入れて吟味する
俺は生茶派なんだけどな…売ってないので、綾鷹で妥協した
物凄い音で出てきたなぁと思えば足に何かが当たった
俺の足に当たったのは紛れもなく
深澤の腕だった。
「っておい、お前何してんだよw」
階段を転んで倒れたのだろう、そう思って綾鷹のペットボトルで頭を触れば
ぬめっと赤色の液体が付いて
緑と重なって俺のペットボトルが黒くなった。
思考が真っ白になって段々情景が鮮やかに見えだす
「ぇ…ふ、深澤?!ふ、ふっか!おい、おま…ッ誰か!!おい佐久間!さっき居ただろ!!!」
階段の上に向かって大声で叫べば、佐久間が転びそうになりながら降りてくる。
「んえ、ふふ、ふっかぁ…ごめ、俺が…」
「佐久間が押したのか?!」
そんな言い方されれば誰でもそう思うだろう、と思う。だけど
「違うよ。佐久間くんは押してない」
佐久間を後ろからラウールが抱きしめそう言った。
そして、今までに見たことないくらい苦しそうな顔でこう呟いた
「ふっかさんは自分で落ちてた」
全く言ってる意味がわからなかった
気づけば周りにはスタッフがいて、救急車で深澤は運ばれていった。
ーーーーーーーーーーー
その後、現場をみていた佐久間から軽い聞き取りをすることになった。
広い楽屋に俺と照、そして佐久間。
と佐久間の精神安定剤、村上・真都・ラウールさんに同席して頂いた
「えっと、佐久間くんまだ落ち着いてないし俺が話してもいいかな?」
ラウールの言う通り佐久間はラウールの膝の上で耳を塞いで泣いていた
こーゆー場面を見たことがない俺は照の裾をぐっと掴んだ
「…舘呼んでこようか?」
これ以上人数が増えたら佐久間のストレスが増えそうだ。
「んゃ、だいじょーぶ」
ふぅ、と息を吐けばラウールが語り出した
「あの時ね、
ラウールside
「ふっかたいほぉーーーーーっ!!!!」
佐久間くんがふっかさんに抱きつく。俺だって男だし、彼氏…だし!妬けちゃうなぁ
でもいつもは「はいはい、さくちゃんかーいーねー」とかあしらってるふっかさんが
なにかに取り憑かれたみたいな目で前をみていた
それは佐久間くんも不思議に思ったみたいで
「ん?ふっか何見てんのー?」
と聞いてそっちを向いたけど、別にその先は半螺旋になってる階段しかなかった
「んん?あ、しょっぴーがいるね」
ちょうど翔太くんが階段を降り終えたくらいのタイミングだった。
「離せ」
「にゃ、ごめ…」
そう言い切る前に佐久間くんを剥ぎ飛ばしてふっかさんは走って行った
「おわ…っと、はは、急いでたんかな」
ちょっと気まずそうに笑う佐久間くんを励まそうとした時
奥で紫色の服が下に[降りた]んじゃなくて[消えた]のが見えた。
「え」
あれはふっかさんだ!と認識した頃には、こっちまで鈍い何かが落ちた音が聞こえた。
下から「おい!ふっか!…おい、佐久間!さっき居ただろ!」って声が聞こえてきて、
驚いた佐久間くんはそっちに走り出して階段を滑るみたいに必死にかけ降りた
俺もそれについて行ったらそこには倒れたふっかさんと責め立てるしょっぴーの姿があった。
「佐久間が押したのか?!」
と問うしょっぴーに、見ていた俺は言った。
「違うよ、佐久間くんは押してない。ふっかさんは自分で落ちてた」
ーーーーーーーーーーーーー
「佐久間くんのこと、責めないでね」
ふわ、と恋人の髪を撫でて
綺麗な頬に溶けていく涙を拭いてあげた
翔太くんと岩本くんは、何も言わなかった
深澤side
空が綺麗だった
最近は照も俺にいっぱい構ってくれる!
色々あったし気にかけてくれているだけかもしれないけど、俺にはそれが十分過ぎるご褒美だった
今まで生きてて良かった!最近はふと空を見上げて、綺麗だなぁなんて思える。
俺ももう照の目指す「普通」になってるのかも!
もうちょっとすれば…なんて
自分の撮影の番が終わって、楽屋に歩みを進める
「んんっんんっん〜♪んん〜♪」
あ、照!…と、阿部ちゃん。
ぶわっと過去の記憶が巡りだす
「ふっか、これどうしたの?」
「??」
「なにが?」
「この発疹…風邪薬系でODすると出るやつだよ?」
「え、ちちがうよw」
「…勘違いかもだよね、ごめん。でも、一緒に病院だけは行ってほしい」
「…なんでだよ。いやだよ、」
阿部ちゃんは俺の腕を掴んだまま照の方に歩いていく
「阿部ちゃ、まって、あべちゃ…ッ」
「こーじ、…ッたすけてぇ」
「んぇ?!阿部ちゃん何しとん?!?!」
「ッ…」
あの時だって、阿部ちゃんが…ッ、まさかw
言うわけないよね。あんな昔のことなんてさ。
え、なんで阿部ちゃん泣いてんの?何の話してんの?
照、やめてよ。なに阿部ちゃんの背中摩ってんの?俺じゃない!今そこにいるの俺じゃないよ?!
「ひ、ひか…」
照は阿部の頭を撫でて慰めていた
「俺なんかが居ていい場所じゃなかったんだ…」
髪の毛を両手でぐっと掴んで掻きむしる。
どうしたらいいかわからなくて、ふらふら あるき つづけた
2階から一階に続く階段から外の光が入ってくる。大きな窓が空を写していた
てんごくみたいだ あそこにいきたい
気づけば足が動き出し、深澤は前へ前へと走り出していた
ところが、がっと体をピンク色のなにかに掴まれ、歩みが止まる。白い大きいのもこちらを見ている
だれだこれ、にんげん か?
「はなせ」
そう言うとピンク色がふわふわ飛んでいった
あ そら きれい
気づけば足元の感覚がなくなっていて
目の前にいるのが翔太だということだけわかった
あいかわらずツいてねぇのな。
Fin.