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🕶️寿司@やる気ないゾーン
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【喧嘩】
でき陰
これ投稿したかしてないかあやふやになってたヤツ
めっちゃくちゃ前に作ったけど
放置してた。w
⚠主?の妹です
⚠小学生です
⚠kunキッズ歴2ヶ月です
夕方、人気のない裏門。コンクリートの壁に、誰かが押し付けられていた。
「……っ、やめろって……!」
低く押し殺した声。
その前に立っているのは陰キャ転生だった。
「次やったら終わりって言ったよな」
淡々とした声。
感情がほとんど乗っていない。
「できおこに近づくな」
「な、なんでお前に——」
言い終わる前に、胸ぐらを強く引かれる。
「分かんねぇならいい」
「……っ!」
「分からせるだけだ」
その目は冷たい。
完全に、逃げ場を潰す側の目だった。
「もう関わるな」
低く、確実に刺す声。
「次やったら、今度はこれじゃ済まねぇ」
相手の顔が青ざめる。
「わ、分かった……!分かったから……!」
手が離される。
そのまま相手は、逃げるように走っていった。
静寂。
陰キャ転生は小さく息を吐く。
「……面倒くせぇ」
そのとき。
「……陰キャさん?」
ピタッと、動きが止ま る。
振り返る。
そこに立っていたのは、できおこだった。
フェンスの影から、少しだけ顔を出している。
「……何してんの」
いつもの軽い声。
でも、笑ってない。
陰キャ転生は少しだけ目を細める。
「見てたのか」
「途中から」
できおこはゆっくり近づく。
「ねえ今のさ」
少しだけ首を傾ける。
「脅し?それとも脅迫?」
「どっちでもいいだろ」
即答。
「よくないよ」
間髪入れず返す。
「普通にアウトじゃん」
「だから?」
「だからって… …」
できおこは言葉を探す。
でも、すぐに出てくる。
「僕のためって言うつもり?」
「……」
一瞬の沈黙。
「そうだけど」
あっさり。
「は?」
できおこの眉がピクッと動く。
「いやいやいや」
乾いた笑い。
「頼んでないんだけど」
「頼まれなくてもやる」
「やめてくれる?」
即答だった。
空気が一気に冷える。
「……は?」
「いや普通に迷惑」
ため息混じり。
「陰キャさんさ、やりすぎなんだよ」
「……」
「さっきの見た?完全にビビってたじゃん」
「それでいい」
「よくないって」
できおこは少し苛立ったように笑う。
「そうやってさ、全部力で抑え込むの」
「楽だから?」
「確実だからだ」
即答。
「それがダメなんだって言ってんの」
「何が」
「人として」
間。
「終わってる」
その一言が、静かに落ちた。
陰キャ転生の視線が、変わる。
「……お前」
「なに」
「今の、本気で言ってる?」
「うん」
目を逸らさない。
「普通に引いた」
「……」
沈黙。
空気が重くなる。
「陰キャさんってさ」
「そんなことする人だったんだ」
「……何が悪い」
低い声。
「守ってるだけだろ」
「守り方がゴミ」
即答。
ピリッと空気が裂ける。
「は?」
「だってそうじゃん」
「俺のためとか言いながらさ」
一歩近づく。
「結局、自分が気に入らないやつ潰してるだけでしょ」
「違う」
「違わないよ」
被せる。
「さっきの顔見た?」
「……」
「全然“守ってる顔”じゃなかったけど」
沈黙。
数秒。
「……見てんじゃねぇよ」
ぼそっと吐き捨てる。
「は?」
「見て勝手に判断してんじゃねぇ」
「はぁ?」
少し声が荒くなる。
「じゃあ何?あれが正しいの?」
「正しいとかじゃねぇ」
「じゃあ何」
「必要なことだ」
「必要じゃないって言ってんの!」
声が強くなる。
「そんなやり方しなくても——」
「じゃあどうすんだよ!」
初めて、声がぶつかった。
「お前、何もしてねぇだろ!」
一瞬、空気が止まる。
できおこの表情が、ほんの少しだけ固まる。
「……は?」
「何もしてねぇくせに口出すな」
低く、鋭い。
「……それ本気で言ってる?」
「本気だよ」
「そっか」
できおこは、小さく笑った。
でもその目は冷たい。
「じゃあもういいや」
「……」
「勝手にやれば」
くるっと背を向ける。
「俺、関係ないし」
数歩、歩く。
でも止まる。
振り返らないまま、
「……でもさ」
小さく言う。
「そのうち、ほんとに戻れなくなるよ」
「……」
「陰キャさんがね」
沈黙。
返事はない。
「ま、いいや」
軽く言って、そのまま去っていった。
教室
一人、席に座ったまま動かなかった。
「……言い方、最悪だな俺」
小さく呟く。
ガラッ——
「まだいたんだ」
kunさんが入ってくる。
「……帰ったよ、あいつ」
「喧嘩?」
「……俺が悪いかも」
「へぇ」
少しの沈黙。
「で?」
「やりすぎなんだよ。俺のためとか言ってさ、勝手に潰して」
「うん」
「怖いし」
「それ、本音?」
「……は?」
「“怖いから止めた”だけ?」
「……そうだけど」
「嘘だね」
即答。
「壊れてほしくないだけでしょ」
沈黙。
「……で、なんであんな言い方したの」
「イラついたから」
「それも嘘」
「……じゃあ何だよ」
「気づいてほしかったんでしょ」
静かに刺す。
「……」
「でも伝わんなくて、傷つけた」
何も言えない。
「でさ」
kunさんが軽く言う。
「なんであいつがそこまでやるか分かる?」
「……知らない」
「好きだからだよ」
空気が止まる。
「……は?」
「あいつ、お前のこと好き」
沈黙。
「だから守るし、壊す」
「……最悪」
「でしょ」
少しだけ笑う。
「放置したら終わるよ、これ」
「……」
kunさわは立ち上がって、
「じゃあな」
ガラッ——
静かになる。
俺は一人。
「……好き、ね」
ぽつり。
「……めんどくさ」