※注意※
過激な体調不良描写が含まれます。
苦手な方は閲覧をお控え下さい。
頭がガンガンする感覚と寒気で目が覚めた。外は明るいのでもう朝が来たんだろう。自分から吐き出される熱い息で、そういえば昨日熱あったなと思い出した。布団に包まり頭痛と寒さに耐えていると、そっと目黒がやってきた。
「おはようございます。体調は……悪化してますね。」
「ごめ…っ…」
「気にしないで下さい。どこが悪いとか言えます?」
「…頭、痛いのと、寒いっ…」
「…熱まだ上がるのか…薬…腹に何か入ってないと飲めないか……舘さん、何か食えそうですか?」
「…少し、なら…」
「…了解です。少し待ってて下さい。」
そう言って目黒は一旦出ていった。待っている間頭痛と寒気に耐えていると、次第に吐き気がしてきて思わず上体を起こし、口元をおさえた。
「んっ…ぐ…はぁはぁ…~っ、め、ぐろ…」
「…!舘さん!?吐きそうすか…?」
戻ってきた目黒が慌てて聞いてきて俺は必死に頷いた。
「10秒だけ耐えて下さい!」
と言って目黒はダッシュで部屋を出ていき、洗面器を持ってきた。
「…っ、はい!もう大丈夫ですよ。」
そう言われ、吐いても大丈夫な状況になると気が緩んですぐ戻してしまった。
「っ…うぇっっ…ゔっひっ…ぐ…げぇ…ぇっ」「大丈夫、大丈夫…ゆっくり呼吸して…」
「~っ…ぅえ、おぇ…はぁはぁ……も…だいじょ…うぶ。」
「よかった…はい、これでうがいしちゃってください。」
そう言って目黒はペットボトルに入っている水を差し出してきた。蓋は空いていたが、吐いたばかりで手に力が入らず傾けたペットボトルから水がこぼれ落ちた。そしてうがいが終わると疲れ果ててしまい、ベッドに崩れ落ちた。途端にさっきまで吐き気で忘れていた頭痛が蘇り、思わず顔を歪める。
「…舘さん、疲れてるところ申し訳ないですがちょっと失礼します。」
洗面器を片付けて戻ってきた目黒は俺の脇に体温計を差し込んだ。されるがままになっていると体温が測り終わり、その体温を見た目黒が厳しい顔付きになった。
「…昨日より上がってる。…うーん…舘さん、もう少し落ち着いたら病院いきましょ。」
…病院か。…あまりお世話になりたくなかったけどこんだけ悪くなればしょうがないか。その提案に黙って頷く。
「…じゃあ、病院とマネージャーに連絡してくるんで。暫く休んでて下さい。…また吐きそうになったら近くに袋置いてるんでそこに吐いて下さい。」
そう言い残して目黒はまた部屋から出ていった。…さっきまで吐いてたせいか少し眠い。けど頭痛いな。…きつい、なぁ… そう自覚すると途端に涙線が脆くなって泣きそうになった。必死になって堪えていると目黒が戻ってきた。
「…舘さん、マネージャーが病院まで連れていってくれるそうなんで準備しましょ…起きれますか?」
「…大丈夫っ…」
そう返事しゆっくり起き上がったが急に視界が暗くなり、ベッドに逆戻りしてしまう。
「っ、ほら無理するから…俺に掴まってて下さい。」
そう言う目黒の肩を借り何とかソファまで行くと、俺は座らされ目黒の上着を着させられる。
「マネージャーくるまで俺に寄りかかっといて下さい。」
と言われたのでお言葉に甘えることにする。人の温もりが心地よくて安心した。
コメント
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主さん本当に物語書くの上手すぎて…🥲すごく引き込まれます💓続き楽しみにしてます!
もうなんか……好きです……(?)