前回の続きからです。
どぞ
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青「どこだよ...ここ。」
ふらふらよろよろと歩く。
もう俺に体力など残っていないのだ。
青「ぁ...フラッ」
地面に膝をつく。
そろそろ限界。
青「意識...が...」
?「___い?______!!____」
誰かの声がしたのは、気のせいか。
?「________い!お____!おい!____ろ!おい起きろ!」
青「...ん、パチッ」
?「起きたか犯罪者。話を聞かせてもらおう。」
青「犯罪者?ふざけんな。俺は何もしとらん。」
?「なぜ皇帝ないこ様の屋敷内に倒れていたのだ。さぁ白状しろ!」
青「...まず皇帝って誰や。あとここはどこ。お前は誰。」
青「そんで腕折れてんのに手錠とか最低。」
?「手錠しておかないと、逃げると思ってな」
青「そこまで弱虫じゃない。」
?「さぁ、お前はどうして屋敷に入った。」
青「入ったというか、居たんよ。そこに。」
?「...はぁ?」
青「俺違う世界から来たで。多分。」
青「日本にこんな場所ない。」
?「信じがたいな。もう少しわかりやすい話はないのか。」
青「んなのねぇよ。っていうかはよここから出せ。じゃないと親にブチ56される。」
?「何を言っている。この国では子供を殺すなどという親は一人も居ないぞ。」
青「知るか。俺の家庭だけいかれてるだけやよ。」
?「はぁ...しょうがない。開放してやろう。」
青「うーっすあざまぁす。」
?「で、君はいくつだ。」
青「じゅー...いくつだっけ?あー、14!」
?「14!?はやく家に帰らなければ!こんな深夜に出歩いていたら野獣に殺されるぞ...」
青「家ないよ多分。」
?「じゃあ児童養護施設に...」
青「やだ。あそこだけは絶対やだ。」
一回、児童養護施設に入ったことがある。が...あそこの治安は悪すぎる。
“最悪の保育園”と自分の心の中で名前をつけたほどに。
?「んじゃあ預かっちゃおうか!w」
?「こ、ここっ...皇帝様!?」
桃「仕事ちゃんと出来てる?」
?「もちろんでございます!」
青「お前が皇帝ねぇ...」
桃「やぁ、新入りくん。」
青「どーも。はぁ...」
ため息が出るほどにイケメン。そしてイケボ。
ふざけんなどうせそこから惚れる女が出てきてはいリア充完成そっからイチャコラしてからブツブツ...
おっと、本音が。
桃「じゃあ君は今日からここの訓練場で働いてもらおうか!ここの奴ら全員倒したら本土においで!!」
?「皇帝様!本土は貴方様とトップたちのいばしょです!此奴が行く権利など...」
桃「いーの!君気に入ったし。」
青「勝手にきめんな!そもそも俺はもう生きる意味なんて...」
桃「いつかわかるよ、」
青「...?」
桃「君が、生きていたいと思う瞬間。」
青「...うさんくせぇ。」
桃「っはは、wたしかにそうだね。じゃあ、あとは頼んだよ。」
?「...了解しました...」
青「もう、まじで最悪。」
どうやら俺は、
一番苦手なタイプの人間と出会ってしまったようだ。
翌日。
青「...ん、」
カーテンから眩しい光が押し寄せてくる。
窓の外はいつもと違う見慣れない風景。
青「あーあ、...」
本当に、違う世界来たんか。
今頃あちらでは行方不明者として学校内は大騒ぎ、というところだろうか。
まぁ、そのくらいのパニックがちょうどいい。
青「?」
机に一枚の紙。
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朝食を食べたら、軍隊長の元へ向かうこと。挨拶をきっちりしなさい。
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いや、地味に字綺麗で草。
昨日の話聞いてきたやつからであろう手紙だ。
というか屋敷の案内をされていないから何もかもが分からない。
青「とりあえず着替えるか...」
ガチャッ
青「うわ、人...だらけ...」
食堂どこやろ...
モブ「飯食いに行こうぜ!」
モブ「今日はAかなぁ...いや、Bもいいな!w」
お、あいつらについていけばなんとかなりそうだ。
耳が良くて助かった。
テクテク...
ドンッ
青「わっ、!?」
思いっきり尻もちをつく。
おかげに腕にぶつかったからか、折れたところが痛い。
青「いてて...」
?「わっ、ごめん!大丈夫?」
青「おん、こちらこそごめん...」
やばい、あいつらを見逃した...
青「あの、さ...食堂って知ってる?」
?「ちょうど僕も行くところだったんだ!連れてくよ!」
青「あ、ありがと...」
食堂
青「モグモグ」
意外にうまい。久しぶりにこんなうまい飯を食った。
?「そいえば君、名前は?見ない子だけど...」
青「いふ。」
?「いふくん?りょうかい。あ、僕の名前はほとけ!いむくんって呼んでね!」
青「...ほとけ、」
水「ちょ、心ないの!?w」
青「気分、モグモグ」
水「まぁいいけど...」
青「なぁ、お前はこーてーにあったことあんの?」
水「皇帝?あぁ、ないちゃんのことね!会ったことあるよ?」
青「ないちゃんて...」
水「僕一応幹部だからね!」
青「!?ブフォッゲホッゲホッ」
水「え、大丈夫?」
さっきからモブの視線が痛いと思ったら...
こいつ、幹部やったの...
青「なんの役職なんですか?」
水「え、敬語使わなくていいよ!面倒だし。」
青「わかった、」
水「僕はね、魔法使いとして働いてるよ!」
青「ふーん。」
水「興味なさそ...w」
青「この世界って、魔法使えるんやね。ええわぁ...」
水「常識じゃないの?」
青「あー、俺は違う世界から来たんよ。」
水「ほへぇ...違う世界かぁ...」
青「俺、これから軍隊長に挨拶せなあかんのよ」
水「おー、...頑張れ。」
青「え、部屋わかんないから連れてって。」
水「いいよー、どうせ暇だし!」
コンコン
青「失礼します、新入りの猫宮いふです。」
水「アニキー!遊びに来たよぉ!」
ガチャッ
黒「よう来たな新入り!って、ほとけ!?とっ捕まえたん?」
青「あ...いや、」
黒「まぁええわ、とりあえずそこ座り!」
青「はい、」
青「...ほとけはなんで宙に浮いてるん?」
水「あー、気分だね。」
青「...w」
水「え、いふくんって笑うの?」
青「は?勝手に笑わないとか決めつけんな」
水「ごめんじゃん」
黒「よっしゃ!持ってきたでー」
ドサッ
青「...え?」
黒「魔法史・科学科・考古学・言語学などなど。」
黒「お前、まだ14だろ?学校大好きちゃうんか?」
青「嫌い、大っきらい、滅びてほしい、あんなの必要ない。」
黒「うぉ、めっちゃ言うやん...」
青「それ、教科書?全部載ってんの?」
黒「おん、」
青「じゃあそれ読むだけでいい。学校は勘弁。」
黒「えぇ...」
水「あっっはは!いふくん面白い子だね!毎回アニキが怖いって言ってみんながっこういくのに!w」
青「?...全然怖くないけど」
黒「すんげぇ度胸やな。」
青「そりゃどーも。」
青「じゃあ、俺部屋戻る。明日には基礎できるよ、教科書読めばの話だけど。」
水「いふくん部屋までの道分かるの?」
青「おん、ここまでの道は大体覚えた。困ったらここ来るわ、じゃあなアニキ〜」
バタンッ
黒「...、」
水「どうしたの?」
黒「いや、...」
目にハイライト、なかったなって。
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