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いつの話だったろうか。
ビー玉が転がりカランとなったラムネ瓶。
じっとりとした暑さに首や額を伝う汗。
太陽の下でキラリと輝いた笑顔。
「ひばー!アイス食わね?」
「おー、んじゃばーさんとこまで競走な!」
「は?!おま、ずりーぞ!」
ケラケラと笑えば笑い返してくれて、そうだきっときっと、俺はずっと昔からお前の事が好きやったんやね。
「なー、奏斗…おれ、どこで間違えたんかな?」
「セラおの事も、アキラのことも守れんかった…また俺のせーで
“死んじまった”」
お前らを救えるなら、いや救えるまで俺は繰り返すよ。
たとえその先にお前たちと共に歩む道が無くなったとしても、それでも
「お前らが幸せなら、俺はそれで良い」
…この思いは忘れるよ、奏斗