知っている人は知っていると言う2年前に投稿した物語。私が初めて作ったwrwrdさんの二次創作のリメイクです!!
それでは『血嫌いな僕いや俺』の物語をどうぞ!
薄暗い実験室の中、1人の青年は横たわってただ地獄を待っていた。
脅威と呼ばれて、心身ともに疲れたその瞳は、消えそうなハイライトが1つ。
『…はぁ、』
避けることの出来ない恐怖に、今日も1人怯えながら実験体の僕は、ゆっくりと息をした。
『…んー、ねっむ。』
瞳を擦り起きると、部屋の中で机に伏せていた為寝落ちしていたんだなと何となくわかる。
体が痛いなぁなんて、思いながら今日は8時から毎週行っている会議がある為5分前行動が出来るように行動する。マフラーを巻いて、ゆっくりと会議室に向かった。
『…はぁ、』
5分前に付いたものの、やることがないなぁと席について適当に今回の会議について考えていると、グルさんがいつもより早めに来る。
『…お、グルさん。今日何するん?』
「…あー、脅威を仲間に入れる事についての話だゾ」
『…ふーん、脅威を仲間にいれ、…は!!!?おまッ!え、?いやいやいや!!それは無い。マジで辞めてくれやッ!』
『脅威を?脅威を入れてどうするつもりやねん!!』
俺がこんなに嫌がるのには理由がある。脅威とは東の方の国で今有名な殺人鬼で、名を聞けば誰もが怖がる殺人鬼だ。そんな奴を手に入れたとして
『周りの国が俺らのとこに攻め込んで来るかもしれへんねんで!!?』
「まぁ、それは案があるから大丈夫だ。」
『大丈夫や言うてもなぁ!!?』
なんて話していると、こちらに来るオスマン
「ほらぁ、皆もう集まってるからそんな話辞めてはよ、話し合いしてや。な?」
『話し合い言うてもなぁ?』
「いいから、な?」
と言う言葉につまり、はぁと座ろうとすると誰かが呟く。
「…893やん、…。」
os「”お”ぉ”ん?誰や今言うたやつ!!!?」
sha「はよやってやぁ!」
rbr「トントンもう進めてや」
『…分かった。…はぁ、』
呆れながらも、今の時間がだいぶ会議時間を押していた為仕方なくと挨拶をする。
『そんじゃあ、今から会議を始めます。』
『…今回の会議は、総統からの意見があるらしいのでもうこっから先はグルさんがやってください。…もう、俺は手つけられないわ…。』
やる気を無くした俺は全部グルさんに押し付ける。
「全部押し付けたな!?…まぁいい、今回の会議ではズバリ!」
『…脅威を仲間にいれるんやろ?…もうはよ、話進めてくれそんなズバリとか要らへんから』
「あ”、トントンお前ッ!」
俺が言いたかったのに!なんて騒いでいるが知らないふりをして続ける
『…はぁ、…今回は東の国で有名な殺人鬼…脅威と呼ばれる存在を仲間に入れる事が目標になった。』
『……、今回のメンバーは暇そうにしとるシッマと、大先生、…あとロボロ、あとは…どうしよかな…。』
kn「はぁ!?俺も行くん???」
shp「うるさいっす、…」
kn「うるさくないわ!!!!」
rbr「うるさいわ!!!!」
ut「お前らどっちも五月蝿いわ!www」
『…あとは、誰に…、』
gr「俺が行きたいんだゾ!!」
『却下』
gr「俺g((((却下
gr「嫌じゃぁッ!俺はいきたんだァァ!」
『うるさいわお前!!お前一応総統やねんぞ!』
「総統なんて知らん!」
『もう駄目や、どうにかしてくれこの3歳児』
ut「グルちゃんが3歳児だったら、この世界終わりやって」
gr「3歳児じゃあらへんわ!!」
ht「…もう、トントン諦めてその3歳児連れて行ったら?トントンも一緒に行ってグルさんの事護衛したら?」
『はぁ!!?…いや、え?』
gr「そうだな。そうしようか」
『…なんか、もう…ええわ。』
『…はぁー、…わかった。行くわ。その代わり勝手な行動せんこと、』
『オスマンはグルさんのかわり、エミさんは俺の代わりにやってや。』
os「りょーかいめぅ〜!」
em「分かりました。」
『他メンバーは、とにかくいつも通りに。』
『…んで、グルさん決行日はどうs((((「今日だ!!」
『…はぁぁ…、…はぁ、…もうええわ。今言われたメンバーは此処に残ることそれ以外解散!』
と声を言うと了解〜なんて緩やかに皆が言いながら言われたメンバー以外は帰っていく。
それに合わせ、後ろの方に居たメンバーたちは前へと席を詰めた為、それを確認した為そのあと直ぐに話を始める。
『…はぁ、…まず、やることやけど…まず、鬱、コネシマロボロは脅威の身柄確保までの誘導、調査書類の確認を頼むわ。』
『一応、身柄確保は俺とグルさんで行う。』
『大先生、ロボロ、他に情報か何かは?』
ut「一応今の話し合い中に調べて見たんやけど…、脅威の居場所は、東の大地にあるクラッシェッド通りの脇にある研究施設である事が一応やけどわかった。」
rbr「んでも、脅威の居場所はどう調べたって分からんわ」
rbr「多分厳重に情報を揉み消しとるな。つーことは、それほど渡したくない強者って言うことやろな。」
この短期間の間で、調べてここまで出来るのは凄いなぁなんて思いながらも、
メモをする。
『…了解。』
『…決行は17時からや。』
『そんじゃ、解散。』
眠いなぁと思いつつも、この後のことを考え準備をするのだった。
16時頃 ××視点
ただ…僕は、普通に生きて…普通に笑って…それで…
”仲間が欲しかった”
でも、僕…人間じゃないんやってさ…、やから、
”仲間なんて出来ないんや。”
だから、普通を求めて生きる事も普通に話すことも全部…僕は、ダメなんやってさ。
…なぁ、…何時になったら
『僕は人になれるの?』
その言葉に誰も答えず、ただその言葉はその実験室に響き渡るだけだった。
17時 鬱視点。
17時になった途端、俺らは敷地から出てクラッシェンド通りを通り実験施設へと侵入した。
kn「あれ、だいせんせ…資料室…これどう行くんやっけ?」
と聞いてくるため、答えようとするが…
『……あれ、どう行くんやっけ?』
rbr「”おい!…もう、ほんま大丈夫かいな”」
ロボロは外で、自分たちの誘導をしてくれている。逃げ道はロボロが作ってくれるとの事なので、ロボロに負担はかけたくなかったんやけど…早速かけたな。まぁええわ。
rbr「”はぁ、…そこの道を左に行ってその脇にあるとこや。”」
rbr「”健闘を祈るで〜、そんじゃ”」
ピッと切られ、まぁええかと思いながら誘導通りに道を通る。
『ここやな。』
「おん、…」
ぎぃぃぃぃと扉を開けると、先程の廊下より暗く不気味な感じになっていた。
書類の山になっており、この中から探すのは結構難しいな…まぁ、やるしかないんやけど…
『ふぅー、…シッマやっといてくれ』
「お前もやれや!!!!」
誰も、俺がやるとは言っとらん。おん、…って、ちゃうくて、ほんま、…何処やろうな書類は…、なんて思っていたら、金庫みたいなのがあった。
『…この金庫になんかあるんちゃう?』
「そんじゃ、開けてみるか。」
かといえ、金庫に鍵が閉まっているため開けるにはピッキングか、無理矢理開けるか。
ピッキングはシッマは出来ひんし、俺は難しく無いのは開けれるんやけど…今回の難しそうやし…そもそも道具持っとらんし…、
無理矢理開けるにしても、音が出て此処の警備警報が出たら面倒やし…
『…どうすっか、』
「…大先生、ちょいと静かにしてくれ」
シッマに言われて黙ると、誰かがこちらに向かってきている音が聞こえる。2人か、…。
1人は華奢な男か、女やな。足音が軽い、その代わりその隣にいるやつはごついなぁ…
何とか対処しようと、探ると警備員の衣装があった。それもなんと2着だ。
『お、…ラッキーやんけ。』
『シッマ、僕女の子の方殺るからさぁ、…シッマごつい方やってくれへん?』
「了解。」
「頼んだで相棒」
『おう。』
急いで着替えて、2人がこちらに入ってくるのを待つ。
「…誰か居るんですか?って…警備員の方ですか?」
女の方は、医者が切るような服を着ている為、ここの研究者か。
「…雇った覚えは無いけどな、誰だ。」
『あはは、僕らの事わすれたんすか?今日から来ることになった。宇津井と島根っす!』
すまねぇシッマ、どっかの島国の地域の名前になってもうた。まぁええやろ。
「…そうか、」
「あの!俺、鍵探してて、…鍵ってどこでしたっけ?、」
「鍵か?…あぁ、金庫のか。少し待て…いや、お前も一緒にこい」
「分かりました!」
と、シッマがついて行くのを見て書類を見ている研究者に、話しかけようとしたが、その研究者の持っている書類を見て俺は黙り込んでしまった。
人体実験。適応力の無い人間は殺して構わない。
人間を何やと思ってるんやこいつは…、
…、情報を聞き出せるか?…いや、もうええわ。こいつを苦しませて殺すか…、
『…あの、研究者さん。』
「…はい、何でしょうか?」
『少しお話をしても宜しいでしょうか?』
「…えぇ、」
『…此方に来ていただいても?』
「…少し近いんですけど、…」
『…あはは〜、そんなこと言わずに。』
凄いナンパ男やん俺、…wwまぁ、ええわ。…女の子って可愛いし、…
『…、』
その研究者の唇に手を当てて、にこりと笑う。
『おれ、あんたの事好きなんすよねぇ…、』
「冗談はよしてくださ、…あ、…れ、?」
ふらりと、倒れるのを見て俺はニヤリと笑った、
『…お前の事好きなわけねぇだろクソ女が。知ってんねん。お前人を実験に使っとるんよな?』
『男を近づけたらダメやで〜?手に毒を塗ってるかもしれへんしw』
『…まぁ、女やしここぐらいで許してやるわ』
目的の為なら手段は選ばない…、人は、俺のことを屑と呼ぶ。
kn視点
『…そうなんすねぇー、』
少し褒めると、全部話してくれるからこういう偉そうな奴はやっぱ楽でええんよなぁ。
「あ、…ほれ鍵だ。」
もう、此奴必要ないしええか。
『…そんじゃ!さいなら。』
「何を言って?」
ナイフでぐちゃァっと言う音を立てて殺す。無惨に、人の形さえ残さないように。
まさに狂犬が噛み殺したように。
『…人間を人と思わんやつは、』
『おれ、許せないんよ。』
ぐちゃぐちゃの死体の上で笑う俺を人は、
狂犬と言う。
ut視点
殺し終わり、暫くするとシッマが血だらけで戻ってくる。
『終わった?』
「おん。」
シッマが持って帰ってきた鍵を使って、金庫を開けるとその中に入っていた書類は
「ビンゴやな。これや。」
俺たちの目的の脅威についての情報だった
脅威1211 。
反抗的な態度が多いが、血を見せることにより暴走化する事ができる。
血を見せた瞬間、理性を失う。
『…クソみたいな組織やな。』
「……はぁ、…グルッペンとトントンに血を見させるなとだけ警告しとくか。」
『…ん、』
rbr視点
『…、……』
俺は昔、実験体として閉じ込められていた。そんな時大先生が助けてくれた。
助けられた側が助けた側になるんや。
やから、…その、脅威って言うやつと俺は
『…仲良くなれたらええなぁ……。』
…小さく息をしながら、そんなことを考えるのであった。
tn視点
『…そんじゃ、グルさん。ロボロがハッキングして脅威の場所分かったらしいからその場所行くで』
「分かった」
コツコツこつと足音をたてて、ゆっくりと進んでいく。
『…おー、…今大先生から情報貰ったんやけど脅威に血を見せるならしいで』
「血を?…何故だ?」
『なんか、理性を壊すだのなんだのらしいで』
なんて、話しているとロボロが居ると行っている場所に付いた為扉を開ける。
少し前 ××視点
ゆっくりと研究者たちは僕に近づいて薬を打ってくる、、
痛いし、気持ち悪いし何より頭がジンジンとして痛くなるからこれは嫌いだった。
『…っ、…はぁ、…イッ…た。』
「ははははwwwお前は此処の英雄になるのだ!!!そして、その手でこの世界を壊すのだ!!!ふははははwww」
その汚い手で僕を触るのはやめて欲しい気持ち悪いし、…ほんとに、
誰か助けてくれんかなぁ…、
そんな時、研究室の扉が開いた。
tn視点
扉を開けると、中には黄緑色の青年と中年ぐらいの男が笑いながら青年を触っていた。
gr「…脅威を仲間にしにきた。」
「…は、?お前は何を言っている?脅威は!1211は俺の物だ!!お前なんかに渡さない!!」
支離滅裂とした言葉はなんというか、…幼子を相手にしているようだった。
『…はぇー、…もういいっすわ。んで、脅威ってその子よな?』
「…僕の事や。」
ゆっくりと、ベッドに寝転んで居た青年は起き上がり、こちらを見ていた。
gr「君か、…なぁ!俺と一緒に主役になって自分のやりたいことを望んで、願望を叶えないか!!」
「…そんなの、してええの?」
gr「…なんでだ?」
「だって僕、…人間じゃないんやってさ。」
gr「いいや、君は人間だ」
「何話しているんだ!!俺の脅威に!!!」
「それにお前は人間なんかじゃない!」
『…うっさいなぁ、…、』
脅威と総統が話しとるやんか、邪魔せんで欲しいんやけど、と声に出そうとするがもうなんか、面倒くさくなった為粛清剣で敵を殺るしかと粛清剣を持った瞬間、研究者は笑いだす。
「ふははは、…ははははwww」
「そうか、俺を殺して奪おうとするのか!!分かった。俺を殺すか!!」
「はははwwその前に、此奴の能力を見ていたいな!そうだな!ふははwww」
狂っているそうとしか思えないその表情と話し方に苛立って居ると目の前のそいつは手にナイフを持って、そのまま手首を切った。
「みろ!!脅威!!」
脅威は、間にその血を見てしまっていた。
『…うーわ、マジか』
その瞬間、脅威は笑いながらこちらに飛び込んできた。
××視点
目の前の研究者が、笑いながら手を切る。
目の前に広がるのは
あぁ、…血というものを確認した瞬間、自身の体は自分がコントロール出来なくなってきた。
僕は、とにかく何故か研究者の方へと足を進めてそして、研究者の腹をグサリとさした。
きれーな血が舞った。
他にもなんか居たな。ゆっくりと、そいつらの方をむくとニヤニヤと笑う1人と、呆れて笑う赤色があった。
俺は、ナイフを持って足をダンッと金髪の方へと近づいた。
gr視点
こんなに面白い状況があるだろうか!!!脅威というとても強い男が俺を殺しに来ている。
早いし、強い…そんな存在を仲間に入れるしかないだろう!
『ふはは、w…』
素早く剣を取り出して、応答する。
『なぁ、仲間にならないか!』
と声をかけるが、相手は何も答えない。
『…答えない…か、まぁいい。』
後ろに入り込んで、そのまま首に向かってダンッと一撃を入れる。
『連れて帰るか。』
「おん。」
トントンがマフラーを脅威に巻き付けそのまま赤子を背負うように上手く結ぶとおんぶしてそのまま進み出したので、それについて行った。
脅威視点
瞳を開ける。ツンとする薬の匂いが部屋に充満していた。
『…っ、……』
ここはどこや?…薬の匂いってことは、…また、…『…、逃げ出す方がええんかな。』
と、手に力を込めると手に違和感があり、服をめくってみると、注射痕の場所にグルグルと包帯がされていた。
『…手当をしてくれている、?』
戸惑っていると、カーテンが開き綺麗な水色の髪の何か文字が書いてある面をした人がこちらに来てくれた。
「…起きたんやな。痛いところはない?」
『…ない。』
「俺は、しんぺい神って言うんよ。君は?」
『…名前なんて無い』
と少し突き飛ばす風に言うとそっか、と悲しげに笑って総統を呼ぶから少し待ってと話しかけてくる。俺はその言葉に無視をして、これから何をされるんだろうとおびえていると、扉が開いて金髪の人が入ってきた。
『あの時の…、』
僕を人間だって初めて認めてくれた人がこちらに歩いてきた。
「…やぁ、お目覚めだな。」
「俺はグルッペン・フューラー。君は、名前無いんだったな。」
「ずっと、君とかで呼ぶのはあれだから名を付けてもいいか?」
『…別に』
名前なんて付けて何の得があるんや?この人も、何か企んでるんか?
「…そうだな…お前には何事にも望んでほしいから。望むことからとってゾムなんて名前はどうだ?」
そう笑いかけてくれたのは、前にみたお前は人間だと言う時と同じ優しい笑で僕は、
『…ぞむ、』
と、彼が名ずけてくれた名を口から吐いた。
『…なんで、あんたは…僕を人間として見てくれるの?』
「w、なんでって…そりゃあ、お前は人間だからだな。」
初めて僕を人間って認めてくれた人。優しい貴方。
『…ぅん、…ありがとう。』
「…ゾム。お前は、脅威なんかじゃない。俺らの仲間になってくれるか?」
『…なる。』
ここまで僕を信じてくれて笑いかけてくれるあんたを僕は信じてみることにした。
『…ここなら何だって望めるし、主役になれるんやろ?やったら、…ぼくは、…いや俺は。』
『ここで一番の主役になったるわ!!』
と、ニッと笑うと微笑んでくれるグルッペン。
「それじゃあ、宜しくな。ゾム」
『おん!』
これは、血嫌いな僕いや俺の物語だ。
作者から。
どうでしたでしょうか?今7000字と結構書いたんですけども…、楽しんでもらえましたかね?
この作品に関してのリクエスト募集してます!
それでは!
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