オリキャラ短編集のキャラが出てきます。
この世界の主人公はあなた。
舞台は天界です。どんな世界が広がり、どんな展開が待っているのか…。
気になるならば、目の前の扉を開けてみてください。
開ければすぐに、そこは異世界のはず…。
「起きましたか」
あなたは酷い頭痛により目を覚ます。
朧気な意識で見上げれば、目元に包帯、それに黒いペールをつけた女性がいる。
その女性は、「レイ」と名乗った。
「こちらは入り口です。入って道なりに進めば受け付け口があります。
ですが、今日はまだ死人がいないと聞いております。ここは死人でなければ入れません。なので、身分の提示をしてください」
淡々と物事を進めるレイに、あなたは追い付けないでいた。
言葉の代わりに沈黙が流れる。
「…身分提示が不可でしたら、貴方をここに残します。人間は食事をとらねば死ぬと聞きました。ここには食べ物がございません」
そう言い残し、レイは背を向ける。
あなたは慌てて後ろを追いかけた。
脚も疲れてきた頃、ふと前を見れば大きな壁が目一杯に広がっていた。
そこにポツンと、カードを翳すようなところがある。
レイはポケットからカードを取り出し、その機械に翳した。
ガシャッ
大きな音が響き、重たそうな扉が軽々と開いた。
あなたはこの世界の技術の高さに、夢現の心地である。
「潰されますよ」
ふと横を見れば、先程の扉が閉まりかけている。
「手をお掴みください」
徒労感に蝕まれている脚を無理やり動かし、手を掴んだ。
レイに手を貸してくれたことの感謝を告げた。
「感謝は必要ありません。人の命を助ける行動をするようにと命令されているので。それに、私は感謝をされても喜ぶということができません」
あなたは少し驚いていた。
彼女の手は、人ではないにしては随分と暖かかったのだ。
そういえば、と、あなたは身分を示すものを見せた。
レイは少し見つめた(包帯をしているので見えているかはわからないが)後、口を開いた。
「ここは天界。死人が集う場所。
私はその天界の案内人をしています。
私のように案内人をしている人のことを、天界案内人と言います」
レイは説明を続けた。
「天界案内人には順位があり、1に近づくほど位が高いです。
私は3です。1を目指せばいいと言われているので、1を目指しています」
あなたは物珍しさに辺りを見回した。
先程の殺風景とはまるで別の場所のように近代的で、随分と活気に溢れた街であった。
「ここはユーピテル。天界の中で一番大きな街です。
何か質問があれば、お聞きください」
振り返った際に揺れた髪は、なんとも綺麗だった
コメント
6件
キャッキャッバニラさんの新連載だキャッキャッ レイさんの人外感が好きすぎますありがとうございます。 普通にめっちゃくちゃ好みの世界観なので続きを楽しみにしています。 質問なんですが、レイさんって美人と可愛いどっちよりの顔ですか?あと髪色は…?(絶妙にきっしょいナンパ)
これは………!!面白そうな小説が始まる予感…!! 世界観がとてつもなく好きです 宣伝します………!!させてください…!!
物語の最初に質問に答えるコーナーをつくろうと考えているのですが、いかんせん私は人気がない…!!もしよければ宣伝してくださると嬉しいの有頂天です!あとついでにレイちゃんに対する質問もお待ちしております