テラーノベル
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ーメルト視点ー
撮影も半分ほど終わり、昼休憩に入った。スタッフが用意した昼食をみんなで囲む。
ml) めっちゃ美味そう…。
mk) ほんまや!腹減ったわ~
みんながそれぞれ好きなものを取っていく。メルトも自分の分を取り、弁当を開ける。ふと、隣を見やると、心音がペットボトルを持ったまま、ぼんやりと座っていた。
ml) 心音食べないん?
so) ん?
心音が顔を上げる。
so) あぁ、食べる食べる。
そう言って箸を手に取る。すると、一口食べたところで心音の箸が止まった。メルトは疑問を持ちながらも、自分も弁当を食べる。心音は少しだけ弁当を見つめると、箸を置いた。
ml) もう食べないの?
so) うん。朝結構食べてきたから腹一杯で。
ml) そうなん?
so) うん。
心音は顔を下に向けたままの状態で頷く。元気がないように見えたが、気のせいだろうと思い、メルトはそれ以上何も聞かなかった。
mk) じゃあ、俺がもらおっかな~
so) え、いいよ!
横からみかさが来て、心音から弁当を受け取る。心音の顔にはいつものように笑みが浮かんでいた。周りからも笑い声が聞こえる。その場は何事もなく進んでいった。
少ししてから、メルトはふと思い出したかのように心音を見る。心音はまた水を飲んでいた。
ml) (また飲んでる…。)
さっきも飲んでいた。その前も。今日だけで何度目なのか分からない。そして、ふと気が付く。
ml) (…そういえば、朝も食べたって言ってたな。)
昨日も、「ちゃんと食べろよ。」そう言った時、心音は笑って「食べてるって!」と言っていた。なのに、今日の昼はほとんど食べていない。
ml) (…まぁ、食欲がない日もあるか。)
そう考えて、メルトは深く考えないことにした。
スタッフが来て、再開すると知らせに来た。心音は笑顔で返事をして、立ち上がる。
その瞬間――ほんの少しだけ、心音の体が揺れた。
so) …っ。
けれど、すぐに何事もなかったかのように体勢を戻す。誰にも気づかれないくらいの小さな揺れ。それでも、メルトはその瞬間を見逃さなかった。
ml) 心音…?
so) ん?
ml) いや…なんでもない、
心音は首を傾げる。そして、また笑った。
so) じゃ、行こーぜ!
先に歩いていく心音の背中を、メルトはしばらく見つめていた。
ml) (なんだろ…。)
この時はまだ、その違和感が何を意味しているのか分からなかった。
ただ――心音の「笑顔」が、少し怖くなっていた。
何かを隠しているような、そんな気がして。
もちもち
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#心音
コメント
3件
しおんくん絶対隠してる、 続き楽しみ待ってる!
メンバーみんなが気付き始めてる…
うわ…めっちゃ気になる終わり方だった…! 心音くん、絶対なんか隠してるよね。弁当ほとんど手つけてないし、水ばっか飲んでるし、立ち上がった時ふらついてたし…。メルトが「笑顔が怖くなった」って思うの、すごくわかる。笑ってるのに、そこに本当の感情が乗ってない感じがするんだよね。 重い空気感がじわじわ来るタイプの話、好きです。続きが気になる〜!