『…にしてもさ』
「ん?」
『さっき。急に抱きついていたじゃん。』
「あ、あぁ…w 忘れろって…///」
『何 今更 恥ずかしがってんの…で』
『なんで突然泣き出した訳?悪夢でも見た?』
『にしては反応が大袈裟過ぎる気がするけど。』
どうしようか。
とても説明しにくい。
まず
′′この世界′′で起きていることが現実なのか
心にぽっかりと穴が空き
全てを諦めた′′あの世界′′が現実なのか
それすら分からない。
この状況すら、いまいち理解出来ていない。
それなのにどう説明すれば良いのか。
『…………?…ぃ…ん?』
『に…さん?兄さん!』
「ほわぁっ!はっっ!?何ぃ!?」
『はぁ…また考え事?悩みがあるなら遠慮せず話せば良いのに…』
『家族なんだしさ』
…家族、か──
こんな俺を
はこたろーは
家族だ、って言ってくれるんだ。
言ったところで
信じられる話ではないけど
もし、これを打ち明けたら
どんな顔をするんだろう。
俺も少しは
楽になるのかな。
俺は深く息を吸い
一度吐いてから
考えていたことを全て話した。
『………』
『…夢にしては……生々し過ぎる気もするね』
「………」
「…そ、だよね…w 俺もよくわかんないし…w」
「…あっ」
ちょっと待てよ…?
はこたろーが居る
大きな桜の木
学生服
何月何日だ…?
「…っねぇ!!今日って何月何日!?」
『えぇ?4月6日。始業式あったじゃん』
『今日から兄さんは高3。僕は高2だよ?』
「っ!?」
え…?4月6日、って
今日から高3…
そうだ……
この日は
──′′全てが始まった日に戻ってる′′……?
────────────────────────────
20XX年 4月6日
全てはここから始まった。
あの日の放課後
あの大きな桜の木の下で
はこたろーに
告白されたんだ。
『兄さん』
「んー?どしたのはこたろー」
『今日の放課後、さ』
『話したいことがあるから』
『あの桜の下、待ち合わせね?』
「えー?今じゃだめなの?」
『駄目。放課後がいいの。』
「ふーん。めっずらしいねぇ。」
「分かった!お兄ちゃん張り切っちゃうね!!」
『ん。そうしてくれると…助かる。』
一日中
はこたろーとの約束が
頭にぐるぐると回って
忘れられなかった。
係を決めたり
自己紹介したり
なんやかんやで、放課後。
はこたろーに言われた通り
桜の木の下に向かった。
『あっ、来た。』
「ごめん!待った?」
『いや、僕も今来たとこ。』
「んでさ!話って何?」
『…兄さん』
『あのね、僕……』
兄さんのことが、好きなんだ。
「…っえ?」
『…ごめん。引いちゃう、よね。』
『でも、この気持ちは本当だから……』
『家族だし、同性だし、…どう頑張っても結ばれないってことくらい、分かってる。』
『…ほんと、ごめん。気持ちを伝えたかっただけなんだ。』
俺は、この時
はこたろーの気持ちを
受け入れるべきだったんだ。
本当は俺も
恋愛的な意味で
はこたろーのことが、気になっていた。
──でも。
「ごめん」
「お前にはもっと素敵な女の子が居ると思うよ…!」
無理して笑って
カッコ悪かったよね
『…っ待って、僕は兄さんしか考えられ、』
「ごめん。…っ」
俺は無我夢中で
家まで走った。
……気まずく、なっちゃうな…w
この時の俺は
知る由もなかったんだ。
あの会話が
──′′最期′′になることを。
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変なとこで切っていくぅ!←くたばれ
藍羅です!
まずはお礼を。
この作品を読んで下さり、有難う御座います。
駄作者の中の人は発狂して腹踊りしています。
すみません盛りました。
さぁ!過去編的なものを入れましたが
如何でしたでしょうか!
今回は長く書いたつもりです!(錯覚)
しるはこ最高エブリデイっ!!←は?
軽くまとめると
しるはこは両想いだったと。←この設定急過ぎん?
でも、しるこさんが断って
そのまま家へ猛ダッシュ。
で、あの意味深な最後。
次回も過去編書くのでお楽しみに!
…つーかしるこさんが目覚めたのって桜の下よな?
放課後に寝ちゃった設定で書いたけど
これ大丈夫?辻褄合う?()
告白直前ってことにしよう。そうしよう。
そもそもこういうシリアス系(?)を脳筋チンパンジーである私が無計画で書き始めたのがおかしかったんだ。うん。
救いようのないミジンコに改名しようかな。
ミジンコに失礼だったわ☆
そろそろ悲しくなってきたので終わります。(デジャヴ)
また次回お会いしましょう
おつあいら~
コメント
2件
悩みを打ち明けるシーン全カットしてごめんなさい… もしかしたら番外編できなかった感じで書く日が来るかもしれん。…多分()