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テラーノベル(Teller Novel)
全ての始まり

全ての始まり

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17

16話

♥

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2023年09月16日

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ci視点


syp「あとは頼みましたよ」

そうしゃおさんに伝えて僕達は走り出した

ci「んで、紅のいる場所はある程度わかってるんか?」

syp「わからん。聞いても「別に脳内で話せるし良くね?」って言われて教えてくれんかった」

そんな仲間にまで教えないってガード固すぎやろ……もしかして、 しょっぴが裏切るのはわかってた事とか……いやいやいや、流石にそれは無いか

syp「ただ 気になってるところが1箇所あるんよね」

ci「どこ?」

syp「台所部屋の扉」

そこは僕が最初らへんに見つけた部屋

明らかに他とは違う形の扉やし、開かないしでめちゃくちゃ怪しかったから後日 道をある程度理解してから台所に向かってみんなで開けようとしたけど全く開かなかった

syp「今のわいなら蹴り壊せる。」

ci「!!そっか!お前屋敷の物壊せるのか!!」

鬼だからこの屋敷にかかってる呪いも無効。

そーいえばこのロウソク置き、壁から無理やり取ってたなww………破壊してんじゃん?!!

ci「このロウソク置き壊し取った時に鬼ってバレたらどーするつもりやったんww」

syp「それなwwマジ無意識すぎて気づいた時冷や汗たれたわw」

無意識で脳筋な思考が出来るんかw

syp「今はもう人間サイドやから堂々と破壊出来る」

ci「おま、お前、、頼もしすぎるやろ…」

大きいしょっぴの背中を追って俺たちは台所に向かった



道に迷うことも鬼に見つかることも無く目的地に着くことが出来た

勢いよくふすまを開けてh((バダンッッ!!

い”っッッたッ

一瞬にして下に落ちる

ぅうけつがいたい(泣)

後ろを見ると自分が落ちた原因であろう段差が……………またやったわ、

デジャブだぁ、これがデジャブってやつかぁ

syp「ア”ッハッハッハッハハハチーノッフフおまッアハハハ」

お前のことだから絶対笑うと思ってたけど…思ってたけどッ…

ci「笑いすぎやろッ!!ほんッま性格悪いわぁ」

怒鳴る僕を見てさらに爆笑するしょっぴ。そーゆうとこはちゃんと鬼やな、いや  悪魔の方が近いか?

syp「はぁ、ええもん見れたわ〜 まぁそのまま座ってな。なんならもっと離れた方がええで」

ci「じゃあお言葉に甘えて…」ムス

腰に手を当てて不貞腐れながらも、言われた通りしょっぴから離れた。


バダンッ

勢いよく物がぶつかる音と同時にしょっぴの足の先の扉が崩れる

ボロボロになった扉の先が見えそうで見えない。まだ影に隠れているようだ

続けてしょっぴは破片を退かすように蹴った


でもまだ先は真っ暗のままだった

もう影を作りそうな物は無い

ci「真っ黒や」


台所の扉の先は真っ黒

出口なんて用意されていなかった。


syp「そう簡単にはいかねぇか…」

ロウソクの光も反射しない、壁なのかも空間があるのかも分からない真っ黒にほんの少しの希望も塗りつぶされた

ci「次、どこ行く?」

syp「ここ」

そう言って指さした先は真っ黒。


。。。

こいつ話聞いてた?

ci「ここは行けへんやろ…」

syp「いや、行けるで。下見てみ」

言われた通りに下を見が、 予想どうり扉の破片が散らばっているだけだ

syp「足元見てどーすんねん、扉の先見ろや」

ci「………最初っからそー言え」

俺はアホやからちゃんと言ってくれんとっ…と  言いたくなったが、めんどくなって辞めた

モヤッとしながらも真っ黒と床の境目に視点を向けて、観察を始める

よく見ると真っ黒な方にも扉の破片が飛んでいってるのが見える


見える

見えてる……!

その扉の破片は暗闇に落ちることも、飲まれることもせずポツンと置かれていた

syp「床はちゃんとある様やな」

ci「そこだけかもしれんよ?」

床が続いていることは分かったが油断は禁物

別に怖くて行きたくないとかそんなことは決してない。

syp「破片を行きたい先に置いていけば暗闇で見えなくても道を見失うことも落ちる心配も無いやろ」


お前…………天才やな(泣)

ci「それなら、、行けちゃうなぁ…」

行きたくねぇ〜〜〜

syp「え、ビビってる?」

ci「は?めっちゃ怖ぇよ」スン

syp「そんな そんな!過去にも勝てるメンタル鋼のちーのさんが、そんな暗闇 だ け で ビビるわけないですよね!!」^^

もうコイツほんま嫌い

にこにこしながら床に沢山落ちてる破片を拾ってるのも、完全に俺のリアクション目的ってことが分かって余計イラッとくる

syp「ほな行こっか!」

分かりやすく言葉が弾んでいる。楽しそうでなにより…

しょっぴは破片を両手に持てる分だけ持って暗闇に向きを変えた


コトンッ__

足元に破片を落とすとガラスにビー玉を落としたような音が真っ黒な世界に響く

またひとつ、

カコンッ___

先へ先へ道を広げてく


気づけば入口は見えなくなっていた

もうこの破片しか頼れない

でも不安な気持ちはどこにも無かった

破片を落とす度に響くガラスの音。聴く度にふわふわした感覚になっていく


コロン_


カラン___

「_ぃ__」

syp「ちーの?」

その声でハッと我にかえる

僕、今何考えてた?

syp「これ、」

そう指をさした先を追うと茶色い何かが置いてあった


ただ置いてある訳では無い。宙に浮いてふわふわと回っているのだ

まるで本当に宇宙にいるような感覚になってくる

別にこの茶色の物体にオーラとか特別感はないのにただ宙に浮いてるだけで目が奪われた

浮いてることに驚きもせずゆっくり回る物体をぼーと眺めていると目と目が合う


大きな目、細長い口、均等に彫られた手と足





茶色い物体は猿の形をしていた




続く


ここまで読んでくださりありがとうございます。

やっと呪鬼っぽくなってきました。

お待たせしました


次回も楽しみに


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