サイド レン
やっぱり、ユメはオレの心の中を読み取ったんだ。
どうする?これから、ユメはクラスメイトをいじめていくといった。
一応、モンダイジ団の皆さんに連絡しよう。
オレは推理とか、推測とか、難しいことは向いてない。
だけど、実際にユメのいじめを止められるのはオレだけだ。
「……ぜってー止めてやる」
ユメに負けない。オレだって、オレにしかできないことがあるんだ。
サイド キリ
「なるほど、学校でそんなことが……」
ユメは、一体どういう意図でいじめをしているんだろう?
「……たぶんユメちゃんは、ほかの人から知られないように、こっそりと仕掛ける可能性が高いと思うよ」
タエは少ない情報からそこまで推理した。すごすぎ。
「……情報が少なすぎるな。とりあえずレンはこのままユメをマークしてくれ」
マオがレンにそう指示を出す。
「わかりました!!その間、皆さんは何を?」
「こっちはこっちでユメのことを調べてみるぜ!」
「……気になることもあるしね」
キノとタエはそういった。
ふと、レンを見るとあたりをキョロキョロして何かを探しているそぶりをしていた。
?どうしたんだろ??
「そういえば、今日はルネさんとトキさんいないんですね」
あ、それ私も気になってた。
トキはたぶん仕事だと思うけど……。
「トキは仕事中でルネは生徒会の仕事があるらしいぞ!!」
あ、やっぱり……
「って、えぇっ?!生徒会?!ルネが??!!」
あ、ありえない!!
「キリ、あいつはあんな顔だが一応遺川中高一貫校・高等部の生徒会長だ」
「「生徒会長ぉ??!!」」
今度はレンの声と私の声が綺麗にはもった。
待って、ルネって平日も結構こっちにいるよね?!ってことは……
「生徒会長なのに学校さぼりまくってるってこと?」
「………………」
マオはあからさまに視線を逸らす。図星なんだろうな。
「と、とりあえず学校のほうはレンに任せた」
気まずくなったのだろう。マオはレンのほうを向いた。
「一人で大丈夫か?」
キノが心配そうにレンの顔を覗きこむ。
それに応えるように、レンは笑顔で胸を張る。
「大丈夫です!オレ、地形を把握するのは得意なので!!」
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