テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第19話 衝撃の思惑
rd side
教会内で起こった事件の手がかりを探すため、俺はガイストと一緒に図書館に来ていた。王宮内にある図書館と違って小さめだが、置いてある本は魔術本をはじめ、教会設立に至るまでの歴史書や聖書、当時の教徒の日記のようなものまで置いてあった。
ガイストは 歴史書に目を通すと言ったので、俺は当時の教徒の日記に手を伸ばした。
○月✕日
朝の礼拝に遅刻してしまった。牧師に叱られてしまった。しかし、夕方の礼拝は誰よりも親身になってお祈りした。
夕食当番だったので早めに礼拝堂から出なければならなかったが、神様は今日のことを許してくださるだろうか。
〇月△日
今日礼拝堂でお祈りした後、牧師に呼ばれた。何でも選ばれたものだけが入れる特別な場所に入る許可が下りたらしい。私は生まれつき魔力が多い方だった。きっと毎日親身にお祈りしている効果が出たのだろうと思った。その特別な場所に入るのが楽しみだ。
✕月〇日
あぁ、神様。私は貴方様の糧となるために生まれてきたのですね。この魔力も全て貴方様の意のままに。
ラダオ・ヴェルディオン(rd)
「…何、コレ……」
ガイスト(md)
「ラダオ?大丈夫…?」
rd
「…うん、平気。」
md
「それ、当時の教徒の日記…だよね。何が書いてあった?」
俺は少し感じていた気持ち悪さをグッと堪えてガイストに書かれていたことを話した。
md
「…なるほどね。その特別な場所に行った後に、その教徒はおかしくなった…と。」
rd
「うん…これ、何か関係あるよね。」
md
「そうだね。その日記によると、その教徒は魔力が多い人物だった。」
そう言うとガイストは考える素振りを見せた。そして数分が経った時、ガイストはある仮説を立てた。
md
「もしかして…あの印が何か関係してるのかも…」
rd
「印?」
俺が疑問に思ってると、ガイストは紙とペンを取り出して印を描いた。
rd
「全然何を意味する印か分かんねぇ…。これらの印、本でも見たことない…。」
md
「うん、僕でも見たことはないかな。」
rd
「え…、じゃあこの印は何?」
md
「おそらくこの2つの印は仕分けてるんだよ。”魔力を多く持つ者”と”魔力を少なく持つ者”とね。」
俺は言葉が何を意味するのか分かっても、ガイストみたいに納得いかない部分もあった。俺が困惑しているとガイストは説明してくれた。
md
「昨日今日とで感じたことなんだけど、ここの牧師はほとんど魔力を感じない。だから魔力を持っていても世間一般の人より魔法を扱える数は限られるし、場合によってはそもそも魔法を使えないんだ。」
確かにあの牧師から脅威はあまり感じなかった。…と言うより、魔力を持つ者特有の覇気みたいなものが感じなかった。
md
「一方で教徒のほとんどは魔力の多い人がゴロゴロいる。世間一般と大して変わらない魔力を持ってる奴もいれば、それこそ学校でも話題になったり魔法で上位に入れる実力を持つ教徒もいる。それはラダオが読んだその日記の作者も例外じゃない。」
ガイストは一息ついた後に衝撃すぎることをその口から言った。
md
「つまり、”Ю”のペンダントを持つ奴の心臓と”Ж”の印をつけられた奴の魔力を糧にして、この教会は神を復活させようとしてる。」
rd
「は…?神って……」
まるで意味が分からない。そもそも神なんて存在すらも怪しい感じがあるのに…。
md
「神が本当に実在したかはさておき、ここ聖フリューゲル教会は神の存在を信じているからこそ、神を現世に呼び出そうっていう魂胆なんじゃない?」
rd
「じゃあその聖フリューゲル教会が呼び出そうとしている神は一体何者なの?」
md
「さぁ?仮に呼び出せたとしても多分そこまで強くない。さしずめ”神のキメラ”とでも呼べば……」
と言いかけたところでガイストの口は開いたまま黙る。
rd
「…どうした?」
md
「もしかしてあの時の誘拐事件で出たキメラは…教会が絡んでるかもしれない。」
To Be Continued………
どうも皆さん、翠です。
いつも作品を読んでくださり、本当にありがとうございます!
そこでゴールデンウィークを活用して、2月に投稿できなかった分を投稿していきたいなと思います!!
期間は5月3日~6日の間、毎日投稿を予定しています。投稿できるよう頑張りますので、引き続きよろしくお願いします!!
ふゅう@低浮上
110
127
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!