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リクエストしたのを書いてくださってありがとうございます🩷面白かったです✨
遅れた上に最後らへんが雑になってしまってすみません!! 気がつけばかなりの日数が進んでおり、急いで制作を進めた次第です… 正直最後のところが書きたかっただけでもあります…猫好き🐾様、誠に申し訳ございませんでした! でもリクエストありがとうございました!!!
どうも皆様、サカナです
今回は猫好き🐾様から、長野×新潟になります!
中部の温泉旅行先で、天然のいちゃつきを見せつけるお二人のお話です
知識がないので想像で書いていることはご了承くださいませ…
遅れて申し訳ありませんでした!!!
穏やかに過ぎていたある日の午後、富士山戦争を終えた山梨と静岡はこんなことを言い出した。
山梨「…温泉行きたい」
静岡「なんかわかる」
石川「え、温泉?…そういえば、最近遠出してなかったね」
新潟「いいじゃねえか。別の場所で飲む酒も美味しいし」
長野「結局は酒なんだな…」
愛知「俺も行きたーい!」
山梨「ね!行こ!」
福井「まあ…いいんじゃないの?」
静岡「福井がノるなら、もうみんな行くって決まったようなものだよね!」
基本的に押しが強い山梨と静岡は、大人しめの中部にとってトラブルメーカーであり、積極的に行動してくれる存在でもあった。
大体遠出の計画は大体愛知やこの2人が始まり、それに賛同するような形で進行されていく。
今回もそんな感じで、温泉旅行へ行くことになるのであった。
新潟「はぁ…疲れが取れる〜…」
石川「いつもお疲れ様、新潟」
新潟「お前もなぁ、石川」
時は夕刻を過ぎ、いわゆる夜間。
先ほどまで山梨や愛知などの騒がしい面々と一緒だったが、普段は早風呂な彼らも疲労回復のため温泉に浸かり、逆上せない程度にのんびりしている。
新潟「温泉から出たら、酒を飲むつもりなんだ。石川もどうだ?」
石川「旅行に来ても相変わらずなんだね…あんまり飲み過ぎないようにね?車の中、多分寝られないだろうからさ…」
新潟「明日に残りそうなほど飲む前に、長野が止めてくれるだろうよ」
中部地方は他と比べても数が多く、三重を含めなくとも九県ある。
車は愛知の趣味でもあって台数を揃えているが、流石に9人も乗ると、乗用車の範囲では狭くなってくる。
新潟は中でも背が高い方であるため、横になることは不可能だ。
そしてなにより単純に、喧しい県がいるので、眠れないだろう。
石川「2人って本当に仲良しだよね…2人というか、甲信越自体他よりも仲良いし。なんか親子みたい」
新潟「親子か…長野と結婚したら、なんかすごそうだな」
石川(えっ急に結婚し始めた。そういう意図はなかったんだけどな…愛知が喜びそう)
新潟「家事も仕事も育児もぜーんぶこなしそう。母親の立場なくなるってぇの。逆に肩身狭くなりそうだな〜」
石川(当然のようにお嫁さん目線なんだ…)
眠くなってきたのか、普段よりゆっくりと話す新潟。
長野が結婚したらではなく、結婚した女性の視点で考えているのはどうしてだろうか。
新潟「山梨みたいな元気な子供でもさあ、長野の体力ならついていけるだろうし、多分教育もちゃんとしてるんだろうなぁ。俺だったら何教えられるかねぇ…」
石川(これ長野と新潟が結婚してない???ちゃんした手順を踏んで家族になっちゃってるじゃん)
新潟「…長野のこと考えてたら、一緒に酒飲みたくなった。先に出るな」
石川「へっ?あ、うん…僕も出ようかな」
一周回って微笑ましく聞いていた石川だが、新潟は温泉を出ることに決めたようだ。
もう少し話の続きが聞いてみたい気持ちもあるものの、掘り下げすぎたら何か良からぬことを聞いてしまいそうでもある。
ついていくような形で温泉を出た後、新潟は自販機でコーヒー牛乳を奢ってくれた。
愛知「岐阜に卓球で負けるとか悔しい。領土問題くらい悔しい」
岐阜「僕が何をしたっていうんだ」
温泉でそんな話があったとは知らない東海の3人は、旅館にあった卓球台で勝負を終えて部屋に戻ったところだ。
静岡「あれ、もうほとんど寝てる…」
しかし既に消灯していたようで、部屋は暗く静かだった。
愛知「長野たちが起きてたから、まだみんな起きてるかと思ってた」
岐阜「それはわかる。けど結構遅いし、僕らも早く寝ようよ」
愛知「俺岐阜の隣な」
静岡「じゃあ俺勝手に石川の隣〜」
その寝ていない長野たちはというと…
長野「…困ったな…」
新潟がかなり早く寝たので、横抱きで部屋に帰宅していた。
長野「離してくれない…」
移動している最中に新潟は服を掴んでいたのだが、布団に寝かせようとしても手を離さない。
その他の面々は既に夢の中。
心優しき長野に、起こすことなど到底できなかった。
長野「…まあ、いいか」
翌朝
山梨「愛知、愛知起きろ!」
愛知「んん〜…?なんだよ、山梨…もうちょっと…寝かせてくれよ…」
山梨「面白いものが見れるのに、このまま寝る気なのか?」
愛知「それは話が別だ。教えてくれ」
愛知が布団から起き上がると、なにやらざわざわと声が聞こえる。
静岡「やっぱデキてるだろこいつら」
石川「どうしよう、僕布団をめくる勇気ない…」
福井「もしかしたらぬいぐるみ…なわけないか」
富山「この感じ、間違いなく密着してるよ…新潟は丸まって眠るから、布団の中でどうなってるかわかりにくいけどね…」
こんな話に、愛知が食いつかないはずがなかった。
愛知「なに?どうした?」
富山「あ、おはよう愛知。今は 長野と、多分新潟が一緒の布団で寝てるって騒然となってるところ」
石川「新潟の姿は見当たらないけど、長野1人が寝てるにしては布団の形がおかしいねってことで、話し合ってたんだよ…」
枕には長野の綺麗な寝顔があるが、その体が収まっているであろう布団は大きく膨らんでいた。
確かに新潟はいないようで、昨夜も長野と一緒に晩酌していた。
愛知「…もし、もしだぞ?2人が裸だったら、俺お金だけ置いて帰る」
福井「それ僕も賛成」
静岡「みんな賛成だろそれ…でもめくる勇気ホントにない…」
山梨「じゃあ俺が」
岐阜「えっ」
バサッ!
止める間もなく布団をひっぺがした山梨。
何かあるわけでもない(はず)の布団の中身から、みんなが目を逸らしてしまった。
とはいえ好奇心には抗えない。
愛知は思い切って、アツい夜を過ごしていてもおかしくない2人の方へ目線を向けた。
愛知「……」
岐阜「ね、ねえ誰か…確認して…」
愛知「俺が確認してる…」
岐阜「精神力すご…」
石川「ど、どうなってる?僕らまだいても大丈夫そう?」
愛知「普通に抱き合って寝てるだけだ…帰るほどじゃなかった…」
静岡「なーんだよかっ…え?」
愛知「俺ちょっと期待してたのに…!気まずいけど面白そうだと思ってたのに…!!何もねえのかよ…!!!」
愛知はがくりと膝から崩れ落ちた。
山梨「本当だ。なんかあったかそう」
福井「…距離感バグってるだろうから、一応言うね?抱き合って寝てるのもおかしいよ?」
長野(…………どのタイミングで起きようか…)
もう暫くは目を開けられなかった長野であった。