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気持ち悪い、
気持ち悪い、
気持ち悪い!!____
なんでこんな事になったんだ。
ガラッ
『オーべーローン♡おはよ〜!今日も周回行くよ〜!!!』
男の部屋に遠慮なく
朝早いのにズカズカと入ってきて
大声で名前を呼び、
ファサッ!!
「〜〜〜〜はぁ゛!?っっ」
布団を引っペがし、
寝ていた俺を起こす
俺のマスター。
『オベロンッ!起きて起きて〜!!
今から朝ごはん食べに行かないと周回遅れちゃうよ!?』
なんでこんな朝から騒がしいんだこいつは。
「あーあ…美妃が大きな声を出して起こしたせいで急にどっと疲れが。今日は行けそうにないや〜。というわけでさっさと出てってくれないかなぁ?」
しっしと手でやるも
『オベロン、今日はね…種火集めの日でね…』
話し始める始末。
「はぁ〜…..」
大きなため息をつく。
カルデアに来てからずっとこんな感じだ。
俺みたいな汚い奈落の虫なんて放っておいていいのにさ?
『…でさ、オベロンの力借りたいな〜って!』
こうやって毎日部屋に来ては、朝から周回の交渉に来る。
俺が嫌がるのを知ってるくせに
毒を吐くと何故か美妃は嬉しそうに
『ふふ、オベロンってば素直じゃないなぁ』
と笑う____
…俺が言う事は全て嘘と思っていい。
そう、全てが嘘だ。
大嘘つきのオベロン。
汎人類史が勝手につけたのだけど、____
あながち間違いではない。
『ほら、オベロン。起きて!!』
当たり前のように、俺に触れ
体を揺するマスター。
「触んな…気持ち悪い…」
絶対に起きてなんてやるものか。
『もぅ〜オベロンってば!』
ポカポカと俺の体を叩くもこんなもの痛くも痒くもない。
今日は絶対絶対起きてなんてやるものか。
食堂で、高級メロンが用意されていたとしても、ね?
いや待て、
ちょっと考えさせてくれないか。____
色々ごちゃごちゃと頭の中に思い浮かべてると
美妃は、俺のベッドに遠慮も許可もなく座り、
「君さぁ…もっと危機感とか持ったらどうなの?」
『危機感?何の?』
はぁ、聞いて呆れる。
カルデアの連中はこの娘にどんな教育してんだ。
…他の男の英霊にもこんな風に簡単にベッドに座るのか?____
……気持ち悪い。
「あのさ。」
『ん?どしたの?』
なんの危機感もなく俺の方を見る美妃に腹が立つ。
グイッ
『きゃっ!?』
唇が触れるか触れないかぐらいの
距離まで美妃を引き寄せる。
『お…オベロン…?///』
顔を真っ赤にし
俺に跨ったような体勢になる美妃。
ああ、滑稽だ____
『オベロン…近いよ///』
「美妃が悪いんだろう?」
そう言って
耳元で
「男の部屋にズカズカと入って来るなんて…
もしかして俺が何もしないなんて思ってたのか?
残念。
ここにいるのは虫とは言えど男だよ、マスター?」
そう、吐息を吹きかけながら
得意の甘い声で
美妃に言う____
フルフルと震える美妃の身体。
これが汎人類史のマスターだなんて呆れる。
数々の修羅場や人類滅亡の危機を救い、
勇敢なマスター?
ここにいるのは
そんな世界を救ってきたとは思えない、____
顔を真っ赤にし、
「ほら、さっきの元気はどうした?マスター」
俺が耳元で囁く度ビクッと体を震わせ____
なんとまあ、みっともない姿の____
そう言って顎をクイッとあげ
そのまま
ヂュゥゥッ…♡♡♡♡
唇を重ね、舌をねじ込む____
チュ…
クチュ…
『ふぁッ…んッふ…..んッ…///』
美妃から漏れる吐息を、逃がさず重ねる____
チュッ…
グチュッ……♡♡♡♡
ねっとりとした音が部屋に響く____
ああ、なんて________
ぷはぁ
「…」
美妃は息切れをしながら、俺の方を見る
『オ…ベロン..///.どうして…///』
だなんて
涙目の裏目使いで
少し乱れた服で
問う。
思わず、ゴクリと唾を飲み込む
このまま目の前の美妃の服を引きちぎり
体を啄むように舐めたらどんな反応をするだろう?____
どんな声で啼くだろうか?____
ああ、
見てみたい____
この女の喘ぐ顔が____
「さあ、何でだろうねぇ?」
さっきの方が嘘のように
すっとぼけたように俺は言う。
と
『っっ〜!?!?』
美妃は、びっくりしたような顔をしたかと思えば
『はぁぁああああ!?!?』
大きな声で叫び
ゴツン!!!
思いっきりおでことおでこをぶつけられた!!
「っあ゛ィッテ!!!何すんだこの野郎!!」
俺が言うと
『いったぁ…..』
美妃も痛がってる。
なんだこの馬鹿な生き物。
「…ッ馬鹿じゃないのほんと!?」
と、言ってやれば
『…じめて、…だったんだもん』
とごにょごにょと小さな声で言う。
けどそんなの
「聞こえないんだけど!?はっきりしゃべってくんない?」
『初めて!だったの…男の人とのちゅぅ…』
…予想外な答えで
「はぁ゛!?」
あれだけ色んな男のサーヴァントと関わり
ズケズケと男の部屋に当たり前のように
入ってくるようなマスターが、
キスが初めてだって?
『オベロンのばかぁ!!!////』
そう捨て台詞を吐き、
立ち上がり、よろけながら
部屋を出ていくマスター。
うん、なんとも滑稽だ。
…にしても。
人類最後のマスターとは言えど
普通の年頃の女の子のような反応だったな。
先程の、裏目使いで見られた時の顔を思い出す____
ギュン♡
と来たあの感じ。
「…まじかよ」
自分の体の中心に熱が溜まっているのに気づく
ズボンから見てわかるほど勃ちあがってしまっている____
ああ、最悪だ
____
知ってるようで知りたくもない
この気持ち、____
ほん゛っと気持ち悪いなぁ____