観覧車を降りた後、イレブンとセーニャは少し照れくさくて、お互いに言葉を交わすことなく、遊園地内を歩き続けた。だが、二人の心はそれぞれの思いで満たされていて、どこか幸せそうな表情を浮かべていた。
「ねえ、イレブンくん。」セーニャが少し恥ずかしそうに口を開いた。「さっきの、すごくドキドキした。でも、嬉しかった…」
イレブンは照れくさそうに笑いながら、「僕も、セーニャ。君と一緒にいると、いつもドキドキするし、楽しいし…それに、君と過ごせる時間が本当に大切だって思うんだ。」と、心からの気持ちを伝えた。
セーニャは少しだけ顔を赤くしながらも、イレブンの言葉に嬉しそうに微笑んだ。「私も、イレブンくんと一緒にいると、いつも心が温かくなるわ。」
その後、二人は遊園地内を歩きながら、たくさんのアトラクションを楽しんだ。お互いに手を繋いだり、笑い合ったりしながら、午後の時間が過ぎていく。
夜が近づくと、遊園地の明かりがきらめき、イルミネーションが点灯し始めた。幻想的な光景が広がり、二人はその美しい景色をしばらく眺めていた。
「すごいね、イレブンくん。こんなにきれいな夜景、見たことがないわ。」セーニャは目を輝かせて言った。
イレブンもその美しさに感動しながら、「本当にきれいだよね。でも、僕にとっては、君と一緒にいる時間が一番輝いてるんだ。」と、心の中から湧き上がる気持ちを素直に言葉にした。
セーニャはその言葉に胸がいっぱいになり、思わずイレブンの手を握りしめた。「私もよ、イレブンくん。あなたといると、毎日が特別で、すごく幸せなの。」
二人はしばらくそのまま、手を繋いで歩き続けた。そして、最後にもう一度、観覧車の前に戻った。
「もうすぐ帰らなくちゃいけないね。」イレブンが少し寂しそうに言った。
セーニャも同じ気持ちだったが、無理に笑顔を作って言った。「そうね。でも、今日は本当に楽しかったわ。イレブンくん、ありがとう。」
「こちらこそ、ありがとう、セーニャ。君と過ごした時間、忘れられないよ。」イレブンは優しくセーニャを見つめながら答えた。
その後、二人は遊園地を後にし、駅まで歩きながら、これからもずっと一緒にいることを心に誓った。
「ねえ、イレブンくん。」セーニャがふとつぶやいた。「また、遊園地に来たいな。」
「もちろん、行こうね。いつでも君と一緒なら、どこだって楽しいよ。」イレブンは優しく答えた。
二人は互いに微笑みながら、今日一日を胸に刻んだ。これからもずっと、どんな時も一緒にいられるように…二人だけの特別な時間が、また一つ増えた日だった。
次回、第22話では、イレブンとセーニャが再び一緒に過ごす時間の中で、新たな冒険が待っている…。