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「小学校か…懐かしいな」
「俺ら、小学生のころなんか変なことあったよな?あんま覚えてへんけど」
俺らは佐山県にある零陀図書館に向かっていた。駄弁りながら小学校の前を通った時、ゾムがそんなことを言った。変なこと?
「あーあったなそういや」
「結局あれってなんやったんやろな」
は?
「え?お前らなんで分かんの?」
「わからんの?お前」
どうやら分かってないのは俺だけらしい。仲間外れにされてる気がしてきた。
「……なんか俺の知らん話ばっかしてて気い悪なってきたわ はよ行こうや( ・᷄ὢ・᷅ )」
「wwwwwwwww」
俺は少し苛立ちながら図書館に向かった。
図書館に入った瞬間、広い入り口が目に飛びかかってきた。ポ◯モンだったら戦闘が始まってもおかしくない。とにかく迫力がすごい。
俺含めみんながその広さに圧巻されている時、トントンはそんなことそっちのけで目的の本を探していた。
「確かこのへんに……ん?なんやこの本 えらい古いな 『零陀第一刑務所規則』?お前ら、ちょっとこれ見てくれや」
「『刑務所』? あっ…ふーn」
「誰が罪人じゃい!」
「うるっさ!ここ図書館やぞ!」
そう言うとすかさず鬱が「お前もうるさいわ」とツッコむと同時に、休日の割には人がいないと話した。
確かに、今思うと人の気配が全くない。だからだろうか。誰かの足音が聞こえたような気がする。
「……ちょ、お前ら一回黙って?」
「え?」
コツ…コツ……コツ…
やっぱり聞こえる。俺ら以外にも人がおるんや!知ってる人か?…んな訳ないか。
「あれ?あの人って…」
「絵斗兄さん⁈」