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第2章「仄暗い願い」その20
昼休みはもう後半になっていたが、ゆっくり歩いても次の授業には間に合いそうだ。
赤鐘と別れた後、教室に戻りながら修介は、自分の思考に引き篭(こも)っていた。
――安藤健が、裏で何かをしていた。
そう決まったわけではないが、赤鐘の話は、改めてその可能性を示唆(しさ)した。
(次は、その噂を集めるか)
修介は俳優コースの人間ではないため、話を聞ける人間は限られている。
誰に話を聞くか――そのアタリをつけた修介は、腕時計に目を落とした。
教室に戻る時間、話を聞く時間――それらを踏まえた修介は、ある人物に約束を取り付けるため、歩みを速めた。
放課後。
ホームルームが長引いたため、修介が廊下に出たときには、すでに騒がしくなっていた。
「もうこっちは終わってたか……悪いことしたな……」
目的の教室を前にした修介は、次から次へと教室か********************
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