みなさんはじめまして、からと申します!
今までは基本的に他の方の作品を見て楽しんでいたのですが自分でも書きたい衝動が抑えられなくなってしまったのでここで発散したいと思います!
その為基本的には自分好みの物しかないとは思いますがぜひぜひ楽しんでいってください!
・口調迷子
・grtn(付き合ってます)
・軍パロ(多少の怪我描写?)
転載・通報は禁止でお願いします
こちらの作品はご本人様とはなんの関係もございません
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やってしまった。これはまずい、非常にまずい。なぜ俺がこんなに慌てているのか、それは約30分ほど前に遡る。
買い出しの帰り道、早く帰ろうと近道をしたところ何処の国の奴らかは知らないが10人に一斉に襲い掛かられた。
別に10人ぐらいならどうってことない。いつものように情報を集めつつ相手をし、残り2人だけ…そこからが悲惨だった
油断していて後ろから近づく3人に気が付けなかった。不意打ちで脇腹を殴られ、一瞬よろけた隙にそれはもうボッコボコにされた。一応何とか全員倒したが全身の傷が結構痛む。それが一つ目の不運
そして二つ目はそれをこいつ、大先生に見つかってしまった事
ここまでボコボコになったのは久しぶりだったためなるべくメンバーにバレないよう裏口から自分の部屋まで戻るつもりだったのだが、タイミング悪く煙草を吸いに外に出ていた大先生に見つかった
俺を目にした瞬間、止める間もなく
「はぁ!? とんちその怪我どうしてん!? ちょ、ペ神、ぐるちゃん、すぐ裏口来てや!」
と、すぐにインカムで報告されてしまった
普段の書類もこのぐらいスピーディーやったらええんやけど…
そんなこんなで逃がしてもらえるわけもなく、数分後にグルさんがやってきた。どうやらぺ神は外出中らしい
グルさんは笑うわけでもなく、かと言って怒るわけでもなくただ俺をじっと見つめていた
…え、無言が1番怖いんやけど?
「話がある。手当てもまとめてするから俺の部屋に行くぞ」
ようやく口を開いたかと思えば端的にそれだけ伝えて歩き出す
そして今に至るというわけだ
恐らくこれはめちゃくちゃにキレている。下手に逆らうのも怖いので俺は黙って着いていく
グルさんの部屋に着き椅子に座るよう促されて座ったのを確認すると、グルさんは救急キットを取ってくると言って部屋を出てしまった
いつもと違って何の会話も交わせへんかった。そのぐらいの圧があった
…やっぱり怒っとる、かな?
右腕なのにこんな有様で迷惑かけて、そのくせに大した情報も得られへんかったし…
そんなことを考えているとグルさんが戻ってくる。俺の前にしゃがみ込むと、怪我をした場所を出すように促す
手際よく包帯を巻かれている間、部屋に沈黙が訪れるが、何か話しかけることが出来るわけでもなく、ただただグルさんの指先の動きを追う
こめかみの傷の処置を終え立ち上がったグルさんが漸く口を開く
「まず聞かせろ、何故ここまでやられた? さっきロボロから連絡があった。お前が相手した奴らを捕らえたらしい」 「送られてきた画像を見たがお前がやられるような相手ではないはずだ」
「…最初は、10人しかおらんかったんや、 だから情報を集めながらやろうと思って…」 「そしたら…言い訳がましくなるけど後ろから残りの3人に奇襲されてん。久しぶりに対人戦したのもあって対処しきれんかった」
「なるほどな、つまり油断したと…」
そういってまた黙ってしまう。やはり謝らなければ、
「グルさん、その、すまん」
「…何がすまんなんだ?」
「これでも一応あんたの右腕ってことになっとるんに、こんな、無様なことになって…」「次からはこんな事ならへんようにするし情報もちゃんと引き出すから、」
「お前は本当に何も分かっていないな」
「ッ…」
…その通りだ。たとえ次から気を付けようと今日こうしてやられてしまった事は変わらない
俺が何も言えずにいるとグルさんはため息をつきながら俺の前に跪き、俺の脚を自分の方へ近付ける
何をしているのか不思議に思いながら見ていると、今しがた自分で巻いた包帯の上から怪我をしている箇所にそっと唇を落とす
…ん? いやいやいや、え、?
「ッはあ!?」 「な、何、何してんの、?」
あまりに突然の奇行に慌てている俺を気にもとめずに言う
「ほら、脚開け、総統命令だ」
この奇行の原因が俺なのかは知らないがそう言われて逆らえるはずもなく恐る恐る脚を開く。
グルさんはその開いた脚の間にさっと入り込む
指先、くるぶし、ふくらはぎ、太腿、脇腹、鳩尾、、、
1つ1つの傷を慈しむように、そして咎めるように順番に唇を落としていく
キスなんて何度もしてきた。軽いものから、気が狂いそうになる程のものまで、数えきれないほどしてきた
だからこんなキスなんてどうって事ない、
はずなのに。
触れられたところがむず痒い。グルさんがキスをする度に段々と身体がおかしくなっていく。
「ッん、ぐるさ…」 「ちょっ、と、待って、、、」
「いいから、黙って終わるまで待ってろ」
なんかスイッチ入ったんか?
そう思っている間にもグルさんはどんどん全身にキスをしていき、最終的には立ち上がってこめかみに割れ物にでも触っているかのような優しいキスを落とした
「ッは、なん、何やったん今の、?」
「本当に何も伝わっていないんだなお前…」
「何が、」
「はぁ…」
グルさんがため息をついた次の瞬間、黄色く細い髪と長く美しい睫毛が視界に映る
綺麗、やけど、なんでこんな近くに…?
傷ではなく自分の口にキスされているのだと理解するのに暫く時間がかかった
「ん“!?」
どんっ、という音を立てながらグルさんを突き飛ばしてしまった
「お“わっ!?」
「すまんっ、びびった…」
「別に大丈夫だが…」 「それより、いいかトン氏?」
「…はい」
「…なぜお前はそんなにかしこまっている?」
「え、だって今から説教の流れちゃうん…?」
「まぁ、ある意味説教ではあるが…」
さっきからこの人は何を言っているんだ?
何がしたいのかも分からんし…
「確かに俺は接敵した時はなるべく情報を引き出しつつ戦え、と言ったな」 「だがそれは国としての意見だ」
「…は?」
「この組織だけで見たら情報なんかよりあいつら幹部の方が大事に決まっている。もっと言うなら、」
「俺にとっては1番大事なのはお前だ」
「だから~~~~~~、」
その後もグルさんは何か話していたけど内容なんて何も入ってこなかった
〝俺にとっては1番大事なのはお前だ〝
なんの飾り気もない、単純な一言
それだけで顔が熱くなっていくのがわかる
ほんまにこの人はっ…
「おいトン氏、聞いているか?」
「っえ、あ、聞いとる聞いとる」 「次からはちゃんと自分の身優先で気ぃ付けるから…」
「ほぉ…?なら左手貸せ」
「左手?別にええけど…?」
なぜ左手を借りるのか不思議に思いながら差し出すと自分の指を俺の手にするりと絡めてくる
くすぐったさを感じながらも待っているとグルさんは手の甲やら指やらに再びキスをし始める
「ちょ、ぐるさんっ、その流れさっきで終わったんちゃうん!?」
「まぁ確かにそうだな、じゃあ…」 「少し痛むが我慢しろよ」
「は、何が…」 「ぃ“ッ…⁉︎」
そう言った瞬間薬指に痛みが走り思わず左手を引っ込める。痛みを感じた薬指を見ると血が垂れていた
「あぁ、すまん、少し強く噛み過ぎたか」 「包帯巻くからもう一回貸せ」
「いや、え、? まじでなんで噛んだん…?」
素早く包帯を巻き終え立ち上がると、俺の質問には答える気がないのかそのままドアノブに手を掛ける。そして部屋を出ようとして一瞬立ち止まりこちらを振り返る
「約束はしたからな?もし次同じようなことがあったらその時は包帯じゃなくて本物着けさせるから、心して戦えよ?」
にやにやしながらそう言うと部屋を出ていってしまった。
「本物、?」
どういう事だ?
包帯、本物、薬指、左手の…
「~~~~~~ッ!?」
あいつなんちゅう爆弾投下していってんねん…
…ほんまにいつまで経っても敵わへんな、
「…戦闘中にそんな事考えとったら余計怪我増えるっちゅうねん」
呟いた一言に返事をしてくれる人はおらず、顔から熱が引くまでのしばらくの間、俺は部屋から出る事ができなかった。
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どうだったでしょうか?
いやまさか初書きで3,500文字近く行くとは思わなかったですね、はい笑
とりあえずはこんな感じの作品をめちゃくちゃ不定期であげると思うので気が向いたら読んでやってくれると主のモチベになります…!
では次の作品でお会いしましょう!
以上、からでした!
コメント
3件
あれ?ハートを押す手が止まらん
次は本物、、、つまり指輪、、?!え?そうだっけ?左手だっけ?