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私達はいつも、何かを手に入れるために必死になる。
でも手に入れたものはいつだって空っぽ。
欲しいものを手に入れても満足できない。
結局、また同じ事を繰り返すだけ。
自分の欲深さに嫌気がさして、諦めることさえできなくなる。
それどころか、自分が手にしたものまで捨てようとしてしまう。
そんな自分に腹を立てながら、それでも何もかも放り出してしまおうとする。
私達が求めるモノは何? それはきっと…………。
お姫様、王子様なんて信じていないけどね、それでも願わずにはいられないんだ。
僕のことを好きな人が現れてくれないかなって。そんな人がいたらどんなに素晴らしいだろうかって。
僕だって本当は誰かを愛したいし愛されたいし恋したいし結婚したいさ。でもそれは叶わない願いだからせめて夢の中でくらいは幸せな気分に浸らせてほしいんだ。
だけど結局は虚しいだけ。
誰も好きになれないし誰にも必要とされないまま僕はただ消えていく運命なのかと思うと本当に嫌になる。
そういえば昔こんなことがあったなぁ。
小学生の頃の話なんだけど、友達の家に集まってゲーム大会をしていた時のことだった。その時僕は結構強いプレイヤーだったんだけど、対戦中にちょっとしたミスをして負けたことがあるんだよね。そしたら友人の一人がそのミスをバカにして言ったんだ。『お前弱すぎ』って。それが悔しくて悔しくて……それ以来僕は弱いふりをすることに決めたんだ。
それからしばらく経ったある日のこと、いつものようにみんなが集まっていた時のことだ。また友人の家で遊んでいた時に、突然一人の女の子が部屋に入ってきた。その子は僕のことが気に入ったらしくて、ずっと話しかけてきたんだ。正直鬱陶しかったけど、相手にしなかったら無視されてるみたいだし適当に相手してあげることにした。それでしばらくしてふと気づくと彼女の姿が見えない。僕はその瞬間、背筋が凍るような感覚に襲われた。だってあの子は僕に好意を抱いていて……でも彼女は部屋を出ていったきり戻ってこなかったからだ。それに気づいた時、急に不安になってきて部屋の中を探し回った。でもどこにもいない。僕は慌てて外に飛び出した。だけど外に出ても彼女の姿はない。一体どこへ行ってしまったのか? 嫌な予感がした。そこで家に帰ろうとしたんだけど、途中で道がわからなくなってしまい途方に暮れていた。そんな時だった――彼女が目の前に現れたのだ。その時感じたのは安堵じゃなくて驚きと混乱だけだった。どうしてここにいるのかわからなかったし、そもそもどうやって戻ってきたかもわからなかった。だからまずそのことを訊ねてみると、彼女は少し不思議そうな顔をしながらこう言った。「えっと……覚えていないんですか?」と。そう言われても全くわからない。困惑している僕を見て何か察したのか、彼女は続けてこんなことを言ってきた。「きっとわたしはあなたのことが好きすぎて幻を見てしまったんですよ」「ああそういうことか」と納得しようとしたものの、やはりよくわからなかったのでさらに詳しく説明してもらうことにした。すると彼女は微笑みながら語り始めた。それはまるで恋人のことを話すかのように愛おしそうな雰囲気を感じさせるものだった。なんでもあの後彼女は僕を追いかけようと必死になっていたらしい。そしてなんとか外に出ると、偶然にも僕の家の場所を知っており、そこに向かって走っていたのだという。ただあまりにも必死になりすぎていたため、記憶を失ってしまったんじゃないかという話
だった。そして彼女は話を終えると、なぜか顔を赤らめつつそっぽを向いてしまう。その姿を見た途端、なんだか胸の奥がざわついてきて落ち着かない気分になってしまった。理由は自分でもよくわからない。とりあえずその場の雰囲気を変えようと思って、僕は慌てて話題を変えることにする。しかし何を言えばいいかわからずに戸惑っていると、彼女が急に立ち上がってこんな提案をして来た。「じゃあこれから一緒に買い物に行きましょう!」と。断る理由もなく了承し、二人で家を出ることになった。
彼女の笑顔を見ると安心できる。彼女と一緒だと楽しくなる。彼女と話をしていると嬉しくなって、彼女に話しかけられるとドキドキしてしまう。その気持ちの正体が何なのかはよくわからなかったけど、少なくとも嫌ではないということは確かだと思う。だから今日もまた彼女を待ち続けるんだろうと思う。いつか彼女と一緒に出かけられる日まで……。
あなたのために作ったお弁当です 美味しいといいのですが ふむ? これは一体どういうことだ? 俺の記憶では確かお前は、料理ができないはずなのだが……。
はあ!? なぜそんなことが言えるのだ? 確かに俺は昔から家事全般苦手だが、それはあくまで普通のレベルでの話であってだな……。
まあいいか。とりあえず食べてみるとしよう。
うん、なかなか旨いな。特にこの煮物なんか絶品じゃないか。いったいどうやって作るんだ? そうですか……。それはよかったですね。
ん? どうかしたのか? えっと……あの……その……実は……わたくしが作ったんですけど……。
はぁっ!? バカじゃないのかお前ら。俺様の辞書に不可能の文字はないんだぜ! くそったれどもめ! 俺は誰よりも強いんだ! 誰が相手だろうと容赦しねぇぞコラァッ!! そんなものは知らん。勝手にしろ。俺を巻き込むんじゃねえ。
もういい加減にしてくれないかなあ。さっきからずっとうるさいんだけど。
お前らの相手をしてるほど暇じゃねーんだよ。
あ~ん? 喧嘩売ろうって言うのか? 上等だよオラかかってこいや!…………ふぅ。
ごめんなさい。調子に乗りました。すいませんでした。
え