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第3話 「外の話」
あの夜から🎼🦈はよくうちの窓から話を聞かせてくれる。ただ、お母さんが怖いからという理由で🎼🦈は木の上から話をしてくれる。
🎼🍍「🎼🦈の、話やっぱり面白い!もっと無いの? 」
🎼🦈「でも、もう他にいい話ないし〜……面白味ないかも……💦」
🎼🍍「俺この家からほとんど出たことがないの!だからなんでもいいんだよ! 外ってどんな感じ?草に触れるとか、花に触れるとか!学校に行くってどんな感じなの!?」
俺は🎼🦈からの話だけでも満足だった。
それだけで俺も外に出れた気分になれるから。
🎼🦈「え、そうなの……?🎼🦈の話面白い?」
🎼🍍「うん!もっと聞かせて!( *´꒳`*)」
🎼🦈「🎼🦈なんかの話でよかったら、じゃあ……」
🎼🦈「これなーんだ?」
🎼🦈はよく分からない漢字が書かれて、数字?が書かれている本を出した。でも、いつも読んでくれる絵本とは違うものだった。
🎼🍍「分からない!それ何?」
🎼🦈「これはね、学校で使う教科書って言うやつだよ!」
🎼🍍「これが教科書なんだ!すごい!」
俺は飛んで喜んだし、初めて外の物に触れた。
それだけでも嬉しかった。
🎼🦈「じゃあ、🎼🍍くん。 」
🎼🍍「んぅ?」
🎼🦈「🎼🦈が先生役ね!」
🎼🍍「、、??あっ!はーい!🎼🦈先生!」
その後は学校ごっこをした。
🎼🦈「これで今日の授業を終わります!」
🎼🍍「ありがとうございました!学校ってこんな感じなの?」
🎼🦈「うん!そうだよ!ただ、🎼🍍くんが思ってるよりは楽しくないかもしれないけどね」
🎼🍍「そんなことない!すっごい楽しかった!また、これしよう!」
🎼🦈「うん!」
🎼🍍「……そろそろお母さん起きてきちゃうかも」
🎼🦈「そうだね……じゃあ、またね」
🎼🍍「うん。また明日( *´꒳`*)」
🎼🦈「おやすみなさい。」
🎼🦈からの話は輝いていた。でも、🎼🦈はどこかおかしかった。どこか、悲しそうで何かがおかしかった。
🎼🍍「🎼🦈しか知らない俺は何も出来ないしな……」
何も出来ない。何も知らない。
何時ここから出れるのかすらも分からない。
お母さんを裏切るのも、お母さんしか知らないということも、全てが怖い。
🎼🍍「いっその事、🎼🦈が連れ出してくれたらいいのに……なんて、お姫様みたいな……ね……。」
To be continued……
次回▶︎
第4話 「🎼🦈が見る外の景色。」