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看病しながら数時間過ごしていると
彼がふと目を開けて天井やら部屋やらを見渡していた
『気が付きました?
おはようございます』
と顔を覗いてみると虚ろな表情で私の目を見つめる赤色の目
とてもきれいな目をしていると同時に人なのか?と思うほどの目の色だった
『あの、支えますのでカラコン外された方がいいかも』
というと、声のする方、つまり私の方を向いて
少し涙目になりながらこちらを見た
涙目になるということは相当つらいのだろう
薬を飲めるかイマイチわからなかったからゼリーに混ぜたらいいの奴を購入していた
「カラコン、じゃね、ぇ…
てか、アンタ、だれ?」
『…先ほどあなたが路地裏で苦しそうにしていたので
病院に連れて行かず私の家にくる形にさせました
市販の薬にはなりますが、飲めますか?』
と手の中の薬を見せると
少しいやそうな顔をしてこちらを見る
どうあっても薬を飲みたくないらしい
致し方ないからゼリーに混ぜて食べさせるか
『体にも何か入れないと風邪を治すことも難しいと思いまして…
ゼリーがあるんですが食べますか?
あ、勿論市販の奴です』
と言って粉薬を混ぜてゼリーと食べさせる
ゼリーと聞いて少し安心したのかベッドから起き上がり
ぱくっと口に含んでくれた
「ん……………あんがと」
『初対面だとは思いますが、一晩此処で寝てください
多少は回復すると思いますから』
と少し頭をなでると
気持ちよさそうに寝に入っていた
猫なのか?この青年は…