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〜深澤side〜
💛『ここだな。』
💜『でけぇ建物だな。高層ビルじゃん。』
❤️『···けど今はも何も無い建物だけど···。』
💙『···ここにもやっぱり前には人がいたんだよな···。』
💜『···だろうねぇ。』
阿部ちゃんに教えてもらってやって来た場所は空高く見上げないと屋上まで見えない高い建物。
けど今は窓は破壊されて何も残ってないし当たり前だけど誰もいないから怖すぎるわ。
···一体あの日どれだけの人がこの建物の中で犠牲になったのだろうか···。
💛『行こう。めめを探さないと。』
この高い建物の中からめめを見つけるのは正直難しい···
でも何をされているか分からないし迷ってる時間はない。
💜『ん?いや、そう言えばさ····』
💙『···え?何?歯切れ悪いな···』
💜『阿部ちゃん作ってくれたじゃん!もしもの為にって。』
❤️『そうだ!GPS!』
💜『それそれ!』
テレパシーが使えるしインカムがあるしって忘れてたけど阿部ちゃんがもし気を失った時とか念の為にって言ってインカムにGPSを付けてくれたんだった。
しかもそれはインカムの電源が入っていなくても俺は分からないけど電波が切れない···つまりは生きているならGPSは常に動いてるって。
···阿部ちゃん凄すぎね?わら。
💛『めめの位置見つけた。』
俺の言葉を聞いて直ぐにめめを探してくれていた照が静かに声を上げた。
💛『···けど他に誰の姿もないみたいだ。』
めめは案の定気を失っているらしいけどそこには他にも居ないらしい。
俺たちが来ることを感じて誘き出しているのかもしれない。
💜『おっと、随分と多いお出迎えだな。』
目の前にはいつの間にか多くの真っ黒い男たちが。
💙『下っ端たちが何人居ようとも関係ない!』
💜『翔太。』
💙『···ふっかさん?』
敵を見るなり両手に水を出しながら向かっていこうとするいつも通りの翔太の肩に俺は手を触れ止める。
💜『ここで足止めされてる時間はないよ。』
❤️『そうだね。コイツらを倒してもアイツを倒さないと意味は無い。』
💜『お?珍しいね舘さん。』
❤️『目黒を助けないといけないしふっかが傷ついていい理由にはならないよ。』
貴族みたいな佇まいで優しく微笑みながら見てくる舘さん。やっぱり俺の事わかってんなぁ、わら。それはみんなも同じだよな。
💜『って事で翔太、照。先に行ってめめを探してくれ!めめの所に必ず彼奴もいるはずだ。』
❤️『おれたちもコイツらを片付けて直ぐに行く!』
💛『分かった!翔太!』
💙『ああ!行くぞ照!ぶっ飛ばしてやるぜ!』
俺と舘さんの言葉に返事をしながら走り出した照と翔太の前に真っ黒い男たちが立ち塞がる。
💜『沢山のお出迎えありがとうございますってな!』
挨拶代わりじゃないけど俺は両手を男たちに向けて衝撃波を打ち出して男たちを一掃した。
💜『道が開けたな。』
💛『ふっかも翔太と佐久間と同じように暴れてんじゃん。阿部に怒られるぞ。』
💙『ゆっるいのにサラッとえぐいこと···』
💜『うるせぇな!早く行けよ!』
❤️『ふっかまだ敵は居るよ。バテないでね?』
💜『だから分かってるって!』
···本当に戦いの最中だろうが俺の事を弄ってくるな···。
💜『安心しろよ。ふざけてる訳じゃないからな!』
まるでゴキブリみたいに続々と湧いてくる男を握りつぶしたり衝撃波を打ちながら倒していく。
俺たちは俺たちらしく戦うだけだ。
相手が誰であろうとメンバーを傷つける奴は許さない。
当然これは俺だけじゃなくてみんなが思ってる事だ。
❤️『はああああ···!』
舘さんもあっという間に敵を氷漬けにして倒している。
いつも冷静だけど熱い気持ちを持ってる舘さん。本当に心強い奴らばかりだ。
💜『終わった···訳じゃないか。』
倒して俺たちも照と翔太を追って進もうとしたらまた続々と敵が現れた。
❤️『問題ないよ。コイツらは数は多いけど弱い。』
💜『もちろん。良いウォーミングアップになりそうだわ!』
俺の言葉が言い終わった瞬間に俺と舘さんは同時に走り出した。
〜ラウールside〜
💚『よし。できた。』
医療室の扉が開いて阿部ちゃんが入ってきた。
両手には闇の毒を分析して作ったワクチンが入った注射💉が2本握られている。
基地に帰ってから一直線にモニター室へと向かい、佐久間くんと康二くんに刺さった針の毒を調べ始める阿部ちゃん。
俺はその間佐久間くんと康二くんを医療室のベッドの上へと寝かせる。
2人をいっぺんに運ぶのは大変だったけど床に寝かしておくわけにはいかない。なんせ2人とも回復をして毒や熱は何とかしたはずなのにまた苦しそうに魘され始めていたから···。
···やっぱり闇の毒。俺たちの回復の能力でもなかなか効果がない···。
🤍『···佐久間くん、康二くん···』
ベッドの上で苦しそうにしている佐久間くんと康二くんをただ見つめていることしか出来ない···
めめの事を助けに行くことも出来ずに···
彼奴の蹴りなんか喰らわなければ俺も戦えたのに··
💚『ラウール。これ、佐久間に打ってあげて?俺は康二に打つから。』
悔しさで泣きそうになっていた俺の肩に優しく手を触れて俺の手のひらの上に注射を置いた阿部ちゃん。
💚『大丈夫。ラウールが無事でいてくれてよかったし、回復してくれたからこそ2人を助けられるんだよ。本当に相当強い毒だったからあのままだったから命が危なかった。俺は彼奴を探してめめの見つけていたから。』
俺の心を読んで優しい顔を向けて優しい言葉を掛けてくれた阿部ちゃん。
🤍『···うん。···ごめん、ありがとう。』
泣きながら震える声を必死に振り絞って阿部ちゃんに感謝を伝える。
阿部ちゃんは優しくも力強く頷いてくれた。
💚『早く、2人を助けよう。』
阿部ちゃんの言葉に頷いて俺は佐久間くんの側に行き佐久間くんの右腕にワクチンを打った。
荒い息や熱は下がっているのか少しずつ落ち着いていく佐久間くん。
でも油断はできない。
また苦しくなっていくかもしれない。
💚『2人を信じよう。』
康二くんの側で状態を見つめている阿部ちゃん。
···そうだ、仲間を信じろ。
佐久間くんも康二くんも、めめも、めめを助けに行った4人も必ずめめを連れて5人で帰ってくる。
今までだってこの9人の絆で色んなことを乗り越えてきたんだ。
俺は佐久間くんの手を握った。