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なんか色々がん?について詳しすぎでは?? 天才か??
Love。
月遊ちゃん…恋のキューピットみたいな立ち位置なのかな…? どうなんだろ、傍観者的な…???
長期間入院して何日が経ったのだろうか
〔かほ . 三本くんから〕
姉は私に手紙を手渡す
「ありがと。」
〔読んだの?あれ.〕
「寂しい夜を感じた時に読むから。」
〔…へえ…なんか青春だなあ、〕
「…お姉ちゃんも青春してるでしょ」
〔かほの青春は小説にありそうで〕
〔なんか特別なものなんだよ〕
姉はなぜか得意げに微笑む
あれから彼は毎日手紙を私宛に書いていて
ベッドの横にある棚の中には
三本くんから貰った手紙で溢れかえっている
彼がお見舞いに来る日は
もう訪れないかもしれない
「…あ、また髪抜けた 。」
抗がん剤の影響で髪は抜け落ちていく.
それが苦しくて、しんどくて
あまりにも残酷な治療法で .
嫌になってしまう
三本くんがお見舞いに来ないだけマシ 。
そう思ってしまう自分が 大嫌いだ
[…かほ。]
病室の扉から顔を覗かせていたのは
月遊だった
「つゆ… 。」
[…どう?具合.]
「うん…昨日よりかはまだ良いよ」
[…また手紙もらったんだ?]
私の手元にある三本くんからの1通の手紙に
視線を移せば月遊はそう質問した
「…うん。もう来ないのかな」
[来ると良いんだけどね]
[…三本くん . 最近勉強に追われてて]
「勉強、?」
[うん。受験勉強は中1のうちから…って]
[親に言われたみたいで]
「…そうなんだ、」
〝月が綺麗ですね〟
三本くんの手紙にそう書いてあった事を
思い出す
「…ねえ 、つゆ。」
[うん、?]
「月が 綺麗ですね」
三本くんと同じような事を
女友達である彼女に言ってみる
[…死んでも良いわ]
「…え、死ぬの、? 」
[国語で習ったの.有名な返答なんだって]
「そっか…安心した,」
[私が死ぬわけないでしょ〜…]
「それもそうだよね…ごめん。」
[…別に謝って欲しかったとかじゃなくて]
[ごめんね。勘違いさせるような返答して]
「ううん、平気…」
[…髪抜け落ちたね…薬の影響?]
「うん。苦しいけど頑張ってるの」
[そっか。偉いね]
「つゆ、学校どう?」
[三本君また告白されてたんだよ]
「そうなの、?」
[うん。でもちゃんと断ったんだって]
[僕には想いを寄せてる人がいるのでって]
「すごいね、三本くん.」
「なんであんなにモテるのかな…」
[顔もそうだけど性格が良いから。]
「…そっか、かっこいいもんね。三本君」
[かほも綺麗だよ。髪抜けてても]
「ちょっと…それお世辞、?笑」
[お世辞じゃないよ。ほんとのこと]
「ありがと。」
こんなに楽しい入院生活は初めてで
この時間が世界で1番すきだ。