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(医者)「余命宣告は2年です。」
言った瞬間に私の頭は真っ白になった。
(花郷千衣葉)「……え、本当ですか?」
(医者)「……本当です。」
(医者)「これほどに進行してしまっては」
(医者)「我々は手を負えないです。」
(花郷千衣葉)「何か他の方法はありますか」
(医者)「進行を遅れる薬を出すしかないです。他の方法はありません。」
(花郷千衣葉)「……」
(花郷千衣葉)「分かりました。」
(医者)「薬を出しますので飲んで下さい」
(花郷千衣葉)「……」
(花郷千衣葉)「どうしよう」
(花郷千衣葉)「あの人たちに言えない」
(花郷千衣葉)「……滝沢さんと社長だけは」
(花郷千衣葉)「言わないと」
(滝沢秀明)「……」
(花郷千衣葉)「ということです。」
(滝沢秀明)「分かった。」
(花郷千衣葉)「SixTONESには黙っていてください。迷惑をかけたくないんです。」
(社長)「……」
(社長)「SixTONESに言うか言わないかは」
(社長)「あなたの判断を任せます。」
(社長)「……でも、早めに言った方がいい」
(花郷千衣葉)「……はい」
(花郷千衣葉)「おはようございます」
(田中樹)「おはよう」
(京本大我)「おはようございます」
(森本慎太郎)「おはよう」
(ジェシー)「おはよう!」
(松村北斗)「おはよう」
(髙地優吾)「おはようございます」
(花郷千衣葉)「ジェシーさん、服を着て下さい。今日は寒いから風邪を引きます。」
(ジェシー)「はいはい、心配ですねぇ」
(花郷千衣葉)「心配で結構。」
(花郷千衣葉)「今日のスケジュールは」
(花郷千衣葉)「……」
余命宣告は2年……
もし、私が死んでしまったら
あの人たちはどうなるんだろう……
……
考えたくない。