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第55話 未来への不安
初めて、〈時空魔法〉を一人で使ってしまった理世。
それがきっかけで、ジェイドと決定的な溝ができてしまった。
その日はそのまま部屋に返された。
散々歩き回ったあとにまた出歩く気にもなれず、食事と入浴以外はほとんど部屋にこもりっぱなしだった。
(……このままじゃ、色々と……よくないよね)
寝る前に思い返した理世は、翌日再びジェイドの執務室に向かった。
――しかし。
「――今日から、執務室に来る必要はない」
ジェイドはそう冷たく言い放った。
「……え」
「で、でもジェイド殿下……異世界に関する記録が」
「アルも最近はべつの仕事で抜けていたな。そろそろ記録すべきこともないんじゃないのか」
「そ、それは……まぁ」
ジェイドの指摘に、反論しないアル。
実際のところジェイドの言う通りで、最近はアルと話す際は、世間話をしている時間のほうが長かった。***********************
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