第56話 抱える決意
ジェイドのことがわからなくなり、これからのことに不安を抱いた理世。
それと同時に――胸の奥に、覚えのある熱が灯り、理世は焦った。
(これ、もしかしなくても……新しい〈時空魔法〉を覚える予兆!?)
しかしなぜか、理世は妙に居心地が悪かった。
(遠くを見通す〈モノクル〉と、色んな場所をつなげられる〈扉〉、時間を巻き戻す〈砂時計〉……今度は何?)
〈扉〉と〈砂時計〉は、「その力が必要」な瞬間に、都合よく目覚めていた。
裏を返せば「必要」だと思ったことが、引き金になったとも言える。
(じゃあ今は? 今は一体、何が引き金になって――)
軽く混乱する中、ベッドに仰向けのままの理世の上に、見覚えのある〈砂時計〉が現れた。
砂が収まる器の入った天板部分が、理世を向く。
そこには、時計の短針と長針のついた時計の文字盤が刻まれていたはずだが――
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