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ゆんしょ
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絶対辰哉
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撮影が終わり、メンバーはそれぞれ帰り支度を始めていた。
スタジオの空気も、仕事モードから少しずつ普段の雰囲気へ変わっていく。
💜side
「ふぅー、終わったー!」
椅子へ勢いよく座り込む。
肩を回しながら大きく伸びをすると、翔太が笑った。
💙「おじさんみたいな声出てるぞ」
💜「まだ三十代前半だから!」
💙「十分じゃん」
💜「ひど」
二人で笑う。
そんな何気ない時間だった。
ふと楽屋を見渡す。
照がいない。
「あれ?」
さっきまでいたはずなのに。
💜「翔太、照知らない?」
💙「ん?」
渡辺も周りを見る。
💙「さっきスタッフさんに呼ばれて出てったぞ」
💜「そっか」
そう返事をしたものの、胸の中に残った違和感は消えなかった。
最近の照は、どこかおかしい。
目が合えば笑ってくれる。
話しかければ返してくれる。
でも、自分から来なくなった。
昔なら。
「帰り飯行く?」
「ゲームする?」
「送ってく?」
そんな他愛もない誘いが毎日のようにあった。
それが、ここ数日は一度もない。
(俺、なんかしたかな……)
考えても答えは出ない。
その時だった。
💚「ふっか」
阿部が隣へ座る。
💚「少しいい?」
💜「ん?」
阿部は少しだけ照が出ていった扉を見る。
そして小さく笑った。
💚「照と喧嘩した?」
💜「え?」
💚「最近距離あるじゃん」
その言葉に、ふっかは思わず苦笑する。
💜「やっぱ分かる?」
💚「長い付き合いだからね」
💜「でも喧嘩じゃないんだよ」
💚「じゃあ?」
💜「分かんない」
本当に分からなかった。
何か怒らせた記憶もない。
連絡を返さなかったわけでもない。
約束を忘れたわけでもない。
なのに。
こんなにも距離を感じる。
💚「……」
阿部は少しだけ困ったように笑う。
本当の理由を知っているような。
でも言えないような。
そんな表情だった。
💚「まあ、そのうち戻るよ」
💜「そうかな」
💚「照、不器用だから」
その言葉だけ残して、阿部は席を立った。
────────
💛side
「お疲れ様でした」
スタッフへ頭を下げ、スタジオの裏口から外へ出る。
少し冷たい夜風が頬を撫でた。
一人になりたかった。
深澤と距離を置く。
そう決めたのは自分なのに。
会えない時間が増えるほど苦しくなるなんて思わなかった。
スマホが震える。
画面を見る。
深澤辰哉
その名前だけで心臓が跳ねた。
《照ー、帰った?》
短いメッセージ。
いつも通り。
たったそれだけなのに。
返信を打つ指が止まる。
『まだ』
そう送れば。
きっといつも通り会話が続く。
でも。
それが怖かった。
画面を閉じる。
返信はしなかった。
「最低だな……」
小さく呟く。
返したい。
返せない。
その繰り返しだった。
────────
💜side
既読がつかない。
「珍しい……」
照が連絡を返さないなんて、ほとんどない。
ゲーム中でも。
筋トレ中でも。
『あとで返す』
くらいは送ってくる人だ。
💜「寝たのかな」
そう自分に言い聞かせる。
でも。
なんだろう。
胸がざわつく。
理由なんてない。
なのに。
「……電話するか」
発信ボタンへ指を置く。
少しだけ迷う。
こんなことで電話するのもな。
そう思ってやめた。
だけど。
画面を閉じても、照のことばかり考えてしまう。
(会いたい)
その言葉が頭をよぎって、自分で驚いた。
“会いたい”
昨日も会った。
今日も会った。
それなのに。
どうしてこんなに足りないんだろう。
その気持ちに名前を付けるには、まだ少しだけ早かった。
────────
一方その頃。
照も同じ画面を見つめていた。
トーク画面の一番下。
《照ー、帰った?》
その一文を何度も開いては閉じる。
返信を書いて。
消して。
また書いて。
結局、一文字も送れない。
「……何やってんだ」
誰もいない車内で苦笑する。
好きだからこそ近付けない。
そんな恋が、こんなにも苦しいなんて。
照はまだ知らなかった。
この”距離”が、これから二人の関係を大きく動かしていくことを。
コメント
1件
美月ゆめかだよ〜🌸!! 第3話、めっちゃエモかった…💙💜 照くんとふっかのすれ違い、じわじわ胸にくるね😭💔 “会いたい”って自覚しちゃったふっかも、好きだからこそ近づけない照くんも、両方の気持ちが丁寧に描かれてて切なすぎた…! 阿部くんの「不器用だから」って一言も泣けるわ…🥺💚 次の展開がもう気になりすぎる!! 続き楽しみにしてるよ〜⋆♡