テラーノベル
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初めまして。58と申します。
小説を投稿するのは初めてなので、お手柔らかにお願いします。なんかミスってたら優しく教えてくださると助かります。
このシリーズには以下の内容が含まれます
・受けの後天性女体化(永続)
・ナチュラル同居設定
・kr愛され
・3人交際
・付き合うまでが長すぎる。というか1話1話長すぎる。
以上の内容が入ってても大丈夫だよという方のみ読んでいただければと思います。
このシリーズでは、
sn+pn+krがsn+pn×kr♀
になるまでのお話を書いていこうと思います、付き合うまでの過程を書いていくのでまどろっこしいなと思ったら後日投稿されるであろう交際中のお話を読んでいただければと思います。
コメント等で応援の言葉や♡を押していただけると大変励みになります。お友達ほしいです。気軽にいろいろ送ってやって下さい。
最後に、これまでの注意をすべて理解・納得した方のみお読みください。
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―ピピピピ。
現在の時刻は8:30。いつもの時間にいつものアラームが鳴る。体を起こし、カーテンを開け朝日を浴びる。ベッドから出て愛猫にキスを送り、キッチンへ向かう。コーヒーメーカーの電源をつけ、お気に入りのコーヒー豆をセットする。コーヒーメーカーが頑張ってくれている間に洗面所に移動し顔を洗う。鏡を見て、いつもと何も変わらない自分の姿を確認する。白髪にエメラルドグリーンの瞳。髪色や瞳の色は若干特殊だがそれ以外には何の変哲もないいたって普通の成人男性である。タオルで顔を拭きキッチンへ戻ってコーヒーを楽しむ。ベランダに出て植物に水をやり、そのままの流れで愛猫のエサを用意する。猫と戯れ、お気に入りのコーヒーを飲み、朝の時間を満喫する。
9:30。朝食を用意する。本日のメニューはベーコンエッグにロールパン、そしてつけあわせのサラダ。卵とベーコンを冷蔵庫から取り出し、手早く準備していく。フライパンに油をひき、卵を人数分落としていく。ジュージューと食欲のそそられる音を聞きながらベーコンにも熱を通し、軽く塩コショウで味付けをする。タッパーからサラダを取り出し彩りを気にしてトマトを加える。いつもの皿に出来上がったものを盛りつけ、テーブルへ並べる。あぁそうだ、スープも用意しておかないと。
10:00。彼らが起きてくる。同じ屋根の下で過ごす、俺の同居人。
「ふぁ~、クロノアさんおはようございます。今日も早いですね。」
「おはよう、ぺいんと。昨日も遅くまで編集お疲れ様。ご飯できてるよ。」
「うわ!!ありがとうございます!!めちゃうまそう…!顔洗ってきます!」
寝ぐせのついた橙の髪を揺らしながら洗面所へ移動する第一の同居人は、ぺいんと。実況をともにやっている、仕事仲間であり友人だ。黄色の瞳を輝かせて朝から元気いっぱいな様子。
「…くらのあさん、おはようございます…。」
「おはようしにがみくん。…ふふ、まだまだ眠そうだね?」
「う``―ん、ちょっと作業してたら遅くなっちゃいました…。顔洗ってきます…。」
「うん、ゆっくりいっておいで。」
もうひとりの同居人、しにがみくん。紫色の髪と目がいかにも寝不足です、というふうにみえて思わず笑ってしまう。しにがみくんも同じくともに実況をする仕事仲間であり友人だ。およそ成人男性とは思えないほど小さいからだと高めな声でまるで弟のように子ども扱いしてしまうが、本人はいたって不服そうなので気を付けたいところである。
顔を洗った二人がダイニングへ戻ってくる。4人掛けのテーブル席へ、いつもの場所に座る。ぺいんとの横にしにがみくん、そしてぺいんとの対面に俺が座る。毎月どこかの土曜日に行われているラジオ放送の時と全く同じ席順だ。もうすっかり定番化してしまっている。もうひとり、同居人ではないがよくこの家に遊びに来るトラゾーがいるときは俺の隣に座る。
「クロノアさん、今日も朝ごはんありがとうございます!」
「ふふ、どういたしまして。それにしても、もうすこし寝ててもよかったんじゃない?今日は撮影午後からだし、ふたりとも遅くまで起きてたんでしょ?」
「そんな、クロノアさんがご飯作ってくれてるのに食べないなんてもったいないですよ!」
「そーですよ!僕が健康的に生活できるようになったのはほとんどクロノアさんのおかげなんですから!体が軽いってすごいことなんですよ!」
ベーコンエッグを口いっぱいにほおばりながらそういう二人に思わず笑みがこぼれる。ほぼ冗談のかけあいから始まったこの共同生活だが、はじめてみると面白く、趣味の料理を人に食べてもらうことが幸せで、食事作りはほぼ俺の仕事になっている。朝起きることが苦手な二人が俺の料理のために起きていてくれていることがうれしくて、つい手の込んだ料理や好みの料理を作ってしまう。
「まあでもそうはいってもさすがに眠いんで、これ食べてちょっと作業したらさすがに寝ます。午後からの撮影には起きます。…起きなかったら起こしてもらってもいいですか?」
「あ、僕もそうしようかなあ。クロノアさん、お願いします!」
「しょうがないなあ。」
「「ありがとうございます!」」
そんな話をしているうちに朝食を食べ終え、食器を洗って二人はダイニングを後にした。さて、俺も食器とコップを片付けてたまっている作業をしてしまおうか。
―ピロン。
携帯の通知だ。ポケットからスマホを取り出し、内容を確認する。…トラゾーからだ。
「クロノアさーん!撮影までちょっとゲームでもしませんか?」
おっと、作業をしようと思っていたのにトラゾーからお誘いの連絡が来てしまった。これはさすがに乗るしかない。
「おっけい、何する?」
「まあいつものホラゲーでいいでしょ!ディスコで待ってますね!」
早々に食器を片付け軽くテーブルを拭いた後自室へ戻り、俺はトラゾーの待つディスコを立ち上げた。
15:00。撮影の時間だ。各々の部屋でパソコンをつけ、撮影の準備をする。
「はい、おはようございます、こんにちはこんばんは、ぺいんとでございます!」
「クロノアでございます!」
「笑いを愛し~笑いに愛された男ぉ~その名も!し!に!が!…ボコ!み!いえええええ!!!!!」
「うるさすぎ…w、あ、どうもトラゾーでございます」
いつものぺいんとの挨拶から始まり、しにがみくんがボケてトラゾーがあきれながら着地するこの感じがとても面白い。今日の撮影はしにがみくんの企画で、なんと借り物競争をしながらダイヤモンドを集めるらしい。ぺいんとが記憶を頼りに説明し、しにがみ君から訂正されるといういつものくだりをやりながら撮影は順調に進んでいった。
ズキ…!
「…ん?」
「ん?クロノアさんどうかしましたか?」
「ああ、いや何でもないよ」
なんだか今、かすかに喉と腰が痛んだような…?風邪かと思ったが毎日健康的な生活を送っているし(同居人の二人に比べたら)、今は何ともない。念のため後で風邪薬を飲み今日は早めに寝ようと決めた。
その後も喉と腰が痛むことはなく順調に撮影は進んでいき、動画の締めを撮って撮影は終了した。
「お疲れさまでした~!…そういえばクロノアさん、大丈夫ですか?」
「ん?何が?」
「途中、なんか気になってませんでした?」
しにがみ君は気になっていたみたいだ。確かに俺が撮影中に動画以外のことを気にしているのは珍しいので、余計にだろう。特段隠すようなことでもないし正直に話してみようか。
「ああ、実はちょっと腰と喉が痛む感じがしたんだけど。今は何ともないし、一瞬だったから気にしなくて大丈夫だよ。」
「え!大丈夫ですか!?今は風邪の時期じゃないにしても気を付けるに越したことないですからね…!」
「そうですよ!クロノアさん無理しやすいんだから早めに対処してくださいね!」
「今日はもうゲームとかせず解散にしますか?早めに休んだほうが…」
口々にみんなが心配の言葉をかけてくれる。別に無理をしているつもりはないが確かにこれから悪化しても嫌だし早めに休ませてもらおうか…。もはやルーティーンと化している撮影後のゲームができないのは悔しいが、もし万が一風邪やその他の病気だったら一緒に住んでいる二人に迷惑が掛かってしまうため早めに休むのが最善だろう。ただ、少し寂しい気がする。
「あはは、みんなありがとう。特に体調が悪いとかではないけど、お言葉に甘えて早めに休ませてもらおうかな。」
「そうしてください!」
「まあそうはいってもまだ早い時間だし、夕飯作るまでの時間ならできるよ」
「え、ほんとに大丈夫ですか?夕飯くらいなら俺達でも、、」
「もうルーティーン化しちゃってるから逆にやらないと寝れないかも」
「そこまで言うならお任せしちゃいますけど、、」
ぺいんともしにがみ君も心配症だなあ。こんなに心配してくれる仲間がいるだなんて俺は幸せ者だと楽観的に思う。一緒には住んでいないけれどトラゾーからも心配そうな声が聞こえてくる。だからこそ、今みんなと楽しむ時間を削りたくはない。明日の自分が多少きつくなってしまってもいいからこの瞬間を楽しんでいたいと思う。
19:00。結局俺は夕飯の時間まで日常組の3人と楽しくゲームをした。撮影の時間とは違いかなり素に近く、それもまた楽しい時間を過ごすことができた、
「あ、そろそろ作り始めないと。二人ともおなかすいたよね?」
「え!もうそんな時間ですか!?…そういえばおなかすいたかも。」
「わー、あっというまですね。」
「うちも嫁さんがご飯作ってくれてるみたいなんで、そろそろ時間ですかね。」
「うわー、奥さんの手料理いいなあお前!!」
「いやお前もクロノアさんに作ってもらってるだろうが!!」
「そうだぞぺいんとー、俺の料理じゃ不満かい?」
「まじで毎日最高っすまじありがとうございます。」
「てのひらくるくるすぎでしょ!!」
そんなこんなで解散となり、俺は夕飯を作るためにキッチンへと向かった。
食事は大体俺の仕事になっているが、ほか二人が何もしていないというわけではない。ぺいんとは週に3回ほど共有スペースの掃除をしてくれているし、しにがみ君は食器洗いや洗濯などをしてくれている。そのほか必要になったら各自自分で行っていることはあれど、程よいバランスでこの共同生活は成り立っている。プライベートな時間はしっかり確保しつつも食事やふとした瞬間に気の置ける仲間がいるというのは案外人生にとって大切なことらしい。実際、ここに住み始めてから俺のQOLはとどまるところを知らないし、めちゃくちゃ睡眠の質がいい。きっと二人もそうだと思う。
そんなことを考えながら、手早く夕飯の準備をしていく。いつもは俺が一人で作り、完成したら二人を呼ぶというシステムなのだが…
「「じー…。」」
今日は俺が無理をしないかしっかり監視するらしい。俺が部屋をでてすぐに二人も部屋から出てきたと思ったら「クロノアさんは俺たちがしっかり見ておきますので!」と胸を張って答えていた。さっきまで俺のすぐ近くで見張っていたがさすがに邪魔なので追い払った。今はリビングのソファからこちらをのぞいている。若干やりづらい気がするがこれも愛だと思って受け入れるしかないか。まあすぐに監視ごっこに飽きて雑談に花を咲かせるだろう。
本日のメニューは和風パスタに卵スープ。どちらも簡単で工程も少ない。少し邪魔が入ったが、順調に作業を進め、刻みのりをパスタの上にのせて形を整えたら完成だ。
「ふたりとも、できたよー。」
「ありがとうございます!」
「もう途中からおなかすきすぎてつまみ食いしにいくところでしたよ!」
「しにがみが近所のラーメン屋の話するから!」
「ぺいんとさんものりのりでしたよね!?」
「あれ、俺の監視はどうしたの?」
「…あ。」
やっぱり忘れていたみたいだ。やってしまったというふうな顔をして、口に手を当てている。あいかわらずのふたりにおもわず笑みがこぼれる。
「ま、まあその話は置いといてご飯食べましょ!僕おなかすきました」
「そ、そうだな!俺もおなかすいた!」
「ふふ、ふたりともそんなに急がなくてもご飯は逃げないよ」
テーブルのいつもの席に腰かけ、二人が食べるのを見守る。ガツガツと食いっぷりがよいぺいんとは見ていて飽きないし、少しずつ食べ進め顔をほころばせているしにがみくんを見るのも楽しい。
俺がじっと二人の様子を観察していると、疑問に思ったのか頭の上に?マークをのせてこちらを見てきた。…ああ、ほんとうに弟みたいでかわいいやつらだなあ、と改めて思った。こんな幸せがいつまでも続けばいい。4人で楽しくゲームをして、トラゾーは奥さんと仲良く暮らして、俺たち3人で毎日おいしいごはんを食べて、ゆっくり眠る。こんなささやかでそれでいて最大限な幸せを手放したくない。俺が守りたい、守って見せる。最年長としてこれからも頑張っていきたい…。そんな気持ちがふとこみあげてきた。
こんなこと、恥ずかしくて言えそうにないが。でもきっと、困ったときに彼らは俺を頼ってくれるだろうし、言葉にはできずとも態度で示していきたいなと思う。苦手なことでも少しずつできるようになっていけばいい。
「「ごちそうさまでした!」」
「はい、お粗末様でした。」
「…じゃあクロノアさん!今日の片づけは俺がしとくんでさっさとお風呂に入ってきちゃってください!」
「そうですよ!もうお風呂掃除して、お湯ためるだけになってるので!早めに休んでくださいね!」
「え!?いつのまに!?…ありがたいけど、俺今ほんとに何ともないからね?」
まさかそこまで準備ができているとは知らなかった。俺が料理を作っている間にいろいろとしていてくれたんだろうか。ありがたい気持ちもあるが、今は本当に何ともないので少し申し訳ない気持ちもある。いつも遅くまで作業している二人のほうが早めに入りたいだろうに。
「いえ!今日ぐらい僕たちに甘えて休んじゃってくださいよ!いつも頑張ってくれているクロノアさんへのささやかなお礼ということで!」
「そうですよー、また明日からご飯作ってもらわないとなんで!よろしくお願いします!」
「調子いいなあ二人とも。…じゃあお言葉に甘えて先にお風呂いただいちゃうね。」
手を振る二人を横目にいそいそとお風呂場へ急いだ。俺は長風呂しないタイプだしささっと入って早めに休んでしまおう。風邪薬、自室にあったかな…。
湯船につかり、髪や体を洗って心も体も温まった状態で風呂場を後にし、自室へ向かった。変に心配をかけさせているし、しっかり休んで明日万全の状態で二人を迎えてあげよう。
自室に入り手早くドライヤーをして、自室にあった総合風邪薬を3錠のんだ。ベッドに入って目をつむる。
今日はたくさん楽しいことがあった、トラゾーとサシでゲームをしたし、日常組の撮影もうまくいった。途中でいろいろと心配をかけてしまったが、満足のいく1日だったと思う。
明日も、こんな1日になればいい。
この生活がずっと続けばいいと、俺はそう思っていた。
まさか、この日を境に俺の人生が変わる出来事が起きてしまうなんて、このときの俺は気づいていなかった、
次回、クロノアに変化が…?
大変長いスクロールお疲れさまでした、次回もよろしくお願いします。
コメントとか♡くれたらうれしすぎて小躍りしてしまいます。語り合う仲間が欲しいので気軽にいろいろお願いします!
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