大きくえぐれるように広い範囲で崩壊した街。
逃げ惑う人。
叫び声。
子供の泣き声も聞こえる。
『なんで…』
言葉に詰まり息を飲む。
ジーニスト「異能解放軍との戦いで全てのヒーローが最前線で戦っている」
『異能…解放軍…?』
解放軍…?どこかで…聞いた事…
あっ…
エンデヴァーさんに進めていた本だ!!
でも啓悟くん布教したいって言ってたんじゃなかった?
それなのになんで、その、解放軍とヒーローとの戦いなの?
ジーニスト「ホークスは解放軍にスパイとして潜り込み、エンデヴァーに敵と数、日にちを教えていた」
え…?
啓悟くんがスパイ…?
ジーニスト「ホークスがこの事を教えなければ、…もっととんでもない事になっていただろう…」
そう言って言葉を飲むジーニストさん。
えっ…
もしかして…
死ぬかもしれない任務ってこの…スパイの事?
こんな…
街を1つ分くらい破壊できるような相手の所へ行ってスパイをしてたの?
それに…
『なんでジーニストさんは…?
行方不明じゃなかったの…?』
ジーニスト「私は今は一応ヴィラン側には死んだ事になっている」
『ええ!?ヴィランもいるの!?』
ジーニスト「ああ、ホークスはヴィランにも取り入り二重スパイをしていた」
え…
そんな…危険な事…
涙があふれる。
4ヶ月前、
ギュッと抱きしめながら、いつもなら行為後にしか言わない言葉。
〝愛してる〟
を消えそうな声で
辛そうな声で
言っていた。
ねぇ、あれからずっとそんな危険な事を
してたの?
なんで啓悟くんがそんな事を?
ジーニスト「ホークスが皆の力を信じ、自らが犠牲となり敵連合に忍び込み情報をくれた。
ホークスは最高のヒーローだ。」
そう、
啓悟くんは
最高のヒーローであり
そして____
ねぇ…啓悟くん…
伝えたいことがあるんだ…
『今…啓悟くんは…?』
「セントラル病院にいる」
コメント
2件
この幸せ壊したくないぃ
めっちゃ続き楽しみ!ここで個性発揮して皆を救ってほしい!