28:25
終わりっと、スマホで涼架さんにメッセージを送ったら終わり
m「はぁ…さて、」
“裏メニュー”の片付けしますか、
w
書類、書類、書類
机には書類がすごくある
今日はこれを片付けないと帰れない
はぁーーー、
…、
何だか今日も林檎堂に行きたくなってきた。
mくん、ともっと話したいな。
スマホを取り出して、林檎堂のアプリを開いて今日の時間を確認する
23:30から、か
時計を見れば今は24:00ちょうど日付が変わった頃
絶対何とかして終わらす
w(…ぁー、)
m「ふんふふんふ〜ん♩」
f「なんか今日はご機嫌だねぇ~?可愛いなぁ、」
m「今日はなんか楽しい予感?みたいなのが凄いからっ!」
m「昨日は最悪だったけど」
f「あーー、」
バーの準備をしながら涼架さんとおしゃべり
正直、ここは他のバーよりすごく楽しいと思う。
言いたいこともはっきり言えちゃうしみんな優しいし
カランカラン
m「いらっしゃしませ!」
m「あ、!若井さん!」
w「覚えてるんですか、」
来る人の名前なんか覚えるのが当たり前な気がしてきたっていうか、覚えないと
m「カウンター席でよろしいでしょうか?」
w「あ、はい!」
周りの人はみんな僕より身長も高い人ばっかだしかっこいい
m「担当誰にしますか?」
と、担当の人の表を渡す
全員で僕合わせて6人
深夜にやっているからそんなにお客さんは多く来ないはずだからね
w「mくんで、」
m「!僕もっ!若井さんとお話したかったんです!」
少しでも愛想よくする。
相手に良い印象を持ってもらうためにね
でも話したかったのは本当。
注文を取り、急いで作ってもらって隣に座って話す
m「そういえば、若井さんって何歳なんですか?」
w「22歳だよ」
え、見た目からして凄くかっこいいし大人っぽいし、その、色気がすごいから…てっきりもうちょっと上かと思った
m「僕も22だよ!」
w「え!同い年じゃないですか」
さっきまでへにゃあとしてた若井さんの顔が一気にぱあってなる。
面白いなぁ
w「てっきりmくんもうちょっと下かと思いましたよ笑」
m「立派な大人ですー」
その後も、すごく話が盛りあがって楽しかった。
まさか中学校が隣の所とは笑
m「えー若井さん絶対モテてたじゃないですかぁ」
w「いや、そんなんでもないですよ。バレンタインとか最っ悪でしたからね?」
話に言うと、中3のころのバレンタインに後輩からチョコレートとクッキーを貰ったそう、そのクッキーの中身に血と髪が入っていたらしい
やばいな、
m「えっっ、トラウマもんじゃないですかそれ」
w「そうなの。だから今も絶対バレンタインは貰わないようにしてるんですよ…」
m「ぇー、僕なら絶対変なのも入れないのになぁー」
w「”いれない”のが当たり前なんですけどねw」
m「そっかww」
やっぱり、僕は人が大好き
楽しいんだもん
w「気になってたんですけど、なんで仮面付けてるんですか?」
m「……、あは、」
m「……これは、ね」
どうしよう。
今まで仮面のこと聞かれたこと無かったから、なんて答えたらいいのか分からない
でも、ちゃんとした理由はあるけど絶対言えない
w「おしゃれで、とか?」
m「…あ、そうそう!」
m「この仮面見つけた時すごく綺麗でおしゃれだな〜って、」
嘘ついちゃった
ほんとはそんなんじゃないけどね
この仮面の事は涼架さんと、担当の子にしか言ってない。
m「…あ!そう、誕生日いつですか?」
w「10月8日!」
🍎
いつの間にかまた閉店時間が近づいてきた
もうちょっと話したかったなー、
お会計の方に僕も着いてく
m「はー、楽しかった」
w「俺もですまじ楽しかったです」
m「………てか、僕に敬語で話すの辞めませんか?」
m「同い年だし」
w「じゃあ、mくんも」
m「僕は店員なんで笑」
今までにもタメ口で話しかけてくる人はいるっていうか、タメの方がいる
w「…笑また来るね」
m「!いつでも待ってますっ!」
お見送りをしたあと、すぐ店内の片付けに入る
m「りょーうーかーさんっ 」
f「はいは〜い」
m「僕になんか作ってくださいよぉ」
・「mくん飲んだらすぐ酔っちゃうじゃ〜ん」
m「今日は酔ってもいい気分なの」
f「気分あるんだ笑」
m「おーねーがーい!」
f「んもー、度数低いやつね?」
m「やったぁ、久しぶりのお酒だ」
コメント
3件
めっちゃ良かった今回のも
わぁ〜!! 続きありがとうございます!! 書き方も表現も大好きです!!