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少しまっていると、部屋へとトントンとゾムが入ってくる。ロボロがこちらを見て、にこりといい笑顔をしたあと大きな声を発する

rbr「んじゃあ、全員揃った事やし新人君もつまんなそうな顔しとる訳やし、宴会始めるで〜!!」

ロボロがパンッと手を鳴らすと皆、各自ご飯食べ始めたり騒がしくしたりと笑っている。トントンと、グルッペンは何か浮かない顔をしているが…、

zm「お、お前らあんまご飯食べとらんくないか〜?今回は祝いの場なんやから、沢山食べなあかんよなぁ?」

kn「ちょ、!!おい!!こっち来んな!!」

ut「はぁ!?こっちに逃げてくるなや!シッマぁぁ!!!」

『…www』

馬鹿みたいに騒いでるのを見て、笑ってしまう。

トントンは、俺が孤立してるのを見て来てくれる。

「……ほんま、おめでとうな。」

『ん?あ、…おん!!わざわざ祝い来てくれてありがとうな!』

少し暗い表情をするトントン。

「…優しいなぁ…シャオロンは」

『…んー、まぁ、…なんでそんな顔しとるのかとか分からんし、関わる気サラサラ無いんやけどさ…、そんな溜めすぎんでな!』

「……ありがとうな、シャオロン。……」

「これからよろしくな!!」

切り替えたように、優しく笑ってくれる。

『おん!』

zm「あ、トントン〜?お前なんも食っとらんやんけ!!食わしてやるからこっちきぃや!!」

「ちょ!!それは勘弁してや!!?」

わちゃわちゃしてるのを片目に見ているとグルッペンも来てくれる。

手には、高めのワインを持っているようだった。

「…シャオロン、楽しめているか?」

『おん!楽しめとるで』

「……それならいいんだ。……シャオロンひとつ、聞いてもいいか?」

『別にええけど、…どしたん?』

「……、今は、楽しいか?」

『…楽しいで!』

そう笑顔で言うとそれなら良かったとグルッペンはそのまま歩いていってしまう。浮かない顔をしてる彼を止めようと手を伸ばそうとしたが、後ろに居た人物にそれを止められた。

ut「…グルちゃん1人になりたいみたいやから、今はやめときな。」

『…、大先生。』

「此処に来てくれてありがとうね。あ、これ。お祝いのやつ」

手渡しでケーキを渡してくれる。無機質な声は凄く、何を思っているのか分からない、その瞳には何が写っているのか。俺はきっと、知ることはないんだろう。

時間は、早く、…歓迎会は終わりを告げた。

そこからは早かった。初めての戦争、初めて国民の前で挨拶。初めてひとりでやった書類。

初めての後輩など、……、ショッピくんがはいって、チーノがはいってきて、…レパが入ってきた本当に時の流れは早かった。




『ほんまおめでとう、レパ!』

ふと、レパロウの歓迎会をやっているとき…俺が此処に来た時のことを思い出した。

俺が此処に来てからもう、5年は経とうとしていた。あの日、俺がここに来た日に遅れてきた2人の…。グルッペンとトントンの関係も俺にはあまりよく分からない。

大先生と俺も、必要な事は話すが少し距離がある。理由は、…分からない。……、

でも、…俺の中にあるこの記憶が…きっと、関係してるんじゃないか…、毎回そう思う。

『んー、…眠いわぁ。』

ふぁー、と欠伸をしながら歓迎会終わり、外で涼んでいると煙草を吸いに来たのか大先生がこちらへと歩いてくる

「あ、……しゃおちゃん…、」

『……大先生。』

「…僕、これから敵国に侵入してくるんよ。…新人が来た日に運悪いよなーw……、本当は僕が教育係やってんけど…、僕がいない間しゃおちゃんに任せるー、…みたいな話になったらしいからよろしくね。しゃおちゃん」

俺は、まだ知らない。…鬱がこのあと毒薬を飲ませられてしまうことも…、

『…おん!!任務、気おつけてな!』

そのせいで、寿命が100日間しか無くなってしまうことも、…

「…、うん、…ありがとうね。」

そして、俺が何者であるのかさえ、…俺はまだ知らない。

無知なのがこんなに辛いと思った事は、これからおこる悲劇と、…そして、俺の存在を聞いて思い知ることになった。

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