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「行くよー! 」
こさめちゃんが公園の大きな木 のところまで走る。
それに続いてらんらんなっちゃんも。
私は、そういうい気分じゃないためベンチにそっと腰を下ろした。
私が一人で座っていることに気づいたのかすちくんがベンチまで向かって歩き出した。
彼は、何も言わず、ベンチに腰を下ろした。
私も、彼も、無理に喋ろうとは、しなく無言の空間が生まれる。
「みこちゃん」
彼があだ名でわたしをよぶ。
私は、このあだ名が大好きだ。
幼なじみの、六人でいると、心が温まる。
彼から話してくるなんて、珍しい。
彼は、こさめちゃんやみんなが前で歩いてるのに比べてすちくんは、後ろで見守ってるタイプなのだ。
「すちくん?」
どうしたのと言わんばかりの顔をする。
彼は、そっと口を開く。
「寒くないの?」
彼からでる言葉は、以外な事だった。
なんでそんなことを、聞いてきたんだろう。
もしかして、気を使わせた?
彼はいつも何を考えているのか、分からない。
たまに心を見透かしてるような発言をしたりする。
それは、環境のせいなのかなぁ。
彼には、幸せになってほしいと、切実に、思う。
「寒くないよ」
彼は、ほんとにと言う顔をする。
「ほんとだよ」
彼は、しばらく経ってから、上着をかしてくれた。
「いいの?」
彼は、当たり前でしょと、言って被せてくれた。
私がありがとうと返すと、どういたしましてと返してくれた。
彼が何気なく言った、「女の子は、大切にしないと」そういう所が彼のいい所だと思う。
でもこれだと、すちくんが寒くなってしまう。
「わあっ! 」
「あぶねぇっ!」
「きゃっ」
石がありつまづきそうになる、こさめちゃんたちをいるまくんがすぐにかけつける。
「大丈夫か?」
「嗚呼」
そうするとこさめちゃんがこっちに向かって来た。
それに続けてなっちゃんも。
「怪我しちゃった。」
「もう、早く手当しよ。来て」
すちくんとこさめちゃんが公園の水道まで行った。
今の、水道は、寒いだろうなぁと思う。
らんらんもそう思ったのか、らんらんも、そう呟いていた。
やっぱりすちくんは、優しいな。
こさめちゃんも、ずっと笑ってて欲しいくらい笑顔が可愛い。
それを見ているとこっちまで楽しくなる。
こさめちゃんが笑うと、自然と微笑みが生まれる。
すごいなぁと思う。
「みこちゃん」
らんらんに名前を呼ばれ振り向くと冷たい感覚が、頬に行き渡る。
「ほぇ?!」
いるまくんがどっから出してるんだと言わんばかりの顔をしている。
最悪や。
変な声出しちゃった。
恥ずかしい。
「らんらんなにするの。 」
したららんらんが、笑って言った。
「冷たいでしょ」
と頬に手を当てる。
なっちゃんも、いるまくんも、笑ってた。
みんなが楽しいならいっかと思い。
私も微笑んだ。
「うん冷たい。」