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新シリーズ、「太智が小さくなりまして。」です。リクエストありがとう!今回だけ3話完結となります…すいません、どうぞ。
楽屋のドアが開く。
「おはよー」
じんとが入ってきた瞬間、違和感に気づく。
ソファの上に、小さい影。
クッションを抱えて座っている。
「……え?」
近づく。
そこにいたのは——
太智。
でも、いつもの太智じゃない。
体が小さい。
顔も幼い。
完全に3〜4歳くらいの太智。
「……は?」
じんとが固まる。
勇斗が腕を組んで言う。
「起きたらこうなってた」
舜太は笑いをこらえている。
「幼児化やな」
「いやいやいやいや」
じんとは理解が追いつかない。
その時。
ソファの上の太智が顔を上げる。
大きな目でじんとを見る。
「……じんと?」
その声。
完全に幼い。
次の瞬間。
太智はソファから降りる。
よちよち歩き。
そして——
ぎゅっ。
じんとの服を掴む。
「じんと」
じんとは固まる。
勇斗がニヤニヤする。
「呼ばれてるぞ」
太智がじんとの服を引っ張る。
「……だっこ」
楽屋が静まる。
じんと、フリーズ。
「……え、俺?」
太智はこくこく頷く。
「じんと、だっこ」
完全に甘え声。
舜太が笑う。
「完全に懐かれとるやん」
じんとは困った顔をしながらしゃがむ。
「ほら……来いよ」
太智は嬉しそうに飛びつく。
ぎゅーっと抱きつく。
「じんと、あったかい」
じんとの耳が赤くなる。
勇斗が笑う。
「完全に保護者」
「違うだろ!」
でも太智は離れない。
じんとの首に腕を回している。
そして小さく言う。
「じんと、すき」
楽屋が静まる。
次の瞬間。
舜太と勇斗、爆笑。
「仁人パパやん!」
「やめろ!」
じんとの顔は真っ赤。
でも腕の中の太智は、
安心したようにくっついている。
どうやら
この幼児化太智。
じんとから離れる気は、まったくないらしい。
ED