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26.キングオーガをやっと討伐できた


その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ウガアアアアァァァァァ!


長い咆哮を飛ばすと、第二形態に進化したキングオーガはものすごいスピードで走ってきた。


ヤバい。間一髪で棍棒を躱したがその後も休む暇なく攻撃が飛んでくる。

これじゃあまともに攻撃もできない。


俺は〈魔闘術〉を使用し、足を強化した。そうすることで、足の速さが早くなるというのは実証済みだ。


そしてなんとかキングオーガに攻撃ができるようになると、そこからは俺とフックの独壇場だった。


俺が強撃、斬撃を織り交ぜて攻撃しまくって、相手の攻撃が当たりそうになるとフックが光属性魔法でキングオーガを拘束する。


ものすごい勢いで攻撃を繰り返すうちに、体力がなくなったのだろうか、キングオーガは倒れ伏した。


「終わった…?」


第二形態もあったんだ、第三形態があってもおかしくないと思っていたが、間違いだったのか?


そう疑いつつキングオーガの近くによっていくと…。案の定キングオーガがまた細胞分裂をした。


そして細胞再生が終わると、そこにいたのは第二形態キングオーガだった。


ただ、今度は一体じゃなくて二体になっている。いや、もう体力ヤバいって。


フックの拘束魔法も一度に一体に対してしか使えないし、詰んだかも。


ただ死にたくはないから、できるところまで足掻いてやる!


俺は最初から奥の手の〈聖光加護陣〉を出現、使用した。すると、キングオーガ二体が完全にフィールドの中に取り込まれた。


そしてそこからは相手の体力が尽きるまで、俺は魔法陣に魔力を注ぎつつ、攻撃を避け続けた。


しばらくすると、二体のキングオーガに異変が現れた。白目を剥き、なんと自分を棍棒で殴りだしたのだ。

誰もが驚くその光景に、俺とフックは口を開けて、愕然としてしまった。


その間にもキングオーガニ体は自分を殴り続け、俺たちが攻撃するまでもなく倒れた。


まさかまだ形態があるのか!?と思ったが、今度は王冠を一つと小魔石を数えるのが面倒くさいほどと、巨大な大魔石を残して消えてしまった。


魔石を集めながらなんとか倒しきったぁ、と俺が安堵していると、フックが突然ケロ!と鳴いて、俺を出口に案内しようとした。


「大丈夫だぞ、フック。キングオーガはいないし、ここは安全だ」


そう言いながら魔石を集めようとしても、フックは俺を出口に行かせようとする。


もうちょっとのんびりしたい気持ちを捨て、仕方なくフックに従い、できる限り小魔石を詰め込んで、巨大な大魔石、王冠を持ってルミアの冒険者ギルドに続く通路を進み始めたその瞬間…。


ゴゴゴゴゴゴゴ!


と地響きのような音が聞こえて、周りの壁が震え始めた。


ドガァン!


と背後から音が聞こえて振り返ると、さっきまで俺たちがいたところに巨大な岩が落ちたところだった。


もしフックがいなかったら俺は、ぺちゃんこになっていた…。


フックに礼を言おうと思ったが、この道も崩壊する危険があるからフックを肩に乗せ、全力疾走して出口へ向かった。



数分後…



俺たちが冒険者ギルドにあるどんでん返しの出口の壁を押してギルド内に飛び出した瞬間、秘密の通路が崩壊した。


だが、どんでん返しの壁が音を消して、こちらには騒音は漏れていない。


みんながいつものように訪れていた冒険者ギルドの壁からつながる秘密の通路で、こんな事があったと言っても、誰も信じないのだろう。


言いたい気持ちをこらえ、今はフックと俺の秘密、ということにしといた。


それにしても…。と俺は手に持っていた巨大な袋を見た。


その中には巨大大魔石と王冠を含め、ものすごい量の小魔石が入っている。


魔石売買屋に持っていったら、驚かれるんだろう。ただ、そこにしか持っていくあてがない。


疲れ切った体を動かして家に帰ってから、戦利品の数を数えてみた。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・小魔石 1647個

・大魔石 1個

・王冠 1個

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


となった。それにしても、小魔石の数がヤバい。


前にセサが、魔石には売り飛ばす以外にも使用方法があるんだよ、と言っていたのを思い、小魔石を半分の845個売ることにした。


そして儲かった金額は…。なんと、金貨39枚と銀貨82枚だった!


そして今までためてきた金額と合わせると総額、金貨53枚に銀貨48枚、銅貨91枚。普通に大金持ちになってしまった。


そして、今日の外食はちょっといいところに家族全員で行きたいな、と思ったリードだった。

ある魔法使いの冒険譚 ~7つの入り口はやがて世界を巡る~

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