✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳みのり視点✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧
放課後、屋上での出来事だった。バンッと大きな音を立てて扉を開く。
みのり「みんな、おまたせ!遅れてごめんね〜!」
愛莉「あら、遅かったわね」
最初に反応してくれたのは愛莉ちゃん。
みのり「うん。ちょっと先生に呼ばれてて…本当にごめん!」
遥「そういえば、呼ばれてたね」
くすっと遥ちゃんが笑う。
雫「先生に呼ばれていたのね。大丈夫だった?みのりちゃん」
みのり「うん!大丈夫だったよ!」
周りにお花が咲きそうな笑顔を見せる雫ちゃん。私はこの4人でアイドルをやってます!
遥「…ねぇ、みんな」
遥以外「?」
突然、遥ちゃんが真面目な顔をしてみんなに言った。
遥「私さアイドル、やめようと思うの」
みのり「えっ!?」
私は驚いた。でも、雫ちゃんと愛莉ちゃんは全く驚いていなかった。
雫「遥ちゃんもなのね」
みのり「え?遥ちゃん“も”?」
意味が分からなかった。頭がぐちゃぐちゃで、逆に真っ白になった。
雫「昨日、愛莉ちゃんと話したの」
愛莉「私と雫もアイドルをやめようと思うの」
嘘だ。絶対に、嘘。そう信じたかった。
みのり「え?なッ…どう、して?ね、ねぇ…遥ちゃん?愛莉ちゃん?雫ちゃん?え、嘘だよね。やめ、ないよね?ポロポロ」
遥「みのり…」
気付けば私は涙を流していた。
愛莉「ごめんなさい、みのり。信じたくないと思うけど…嘘じゃないの」
みのり「ッ!!」
「嘘じゃない」それだけで私の心は壊れそうになった。
雫「あ、みのりちゃんッ!」
逃げた。逃げちゃった。どうしよう、なんで…こんなことになったの?私の、せいなの?誰か、教えてよ!!
みのり「はぁ、はぁ…ッ」
気づけばスクランブル交差点にいた。ポツポツと雨が降っている。
「何かあったときは、みんなで笑顔にするよ!」
みのり「あ、ミクちゃんに会いに行けば…セカイに、行こう」
セカイに行こうとスマホを取り出すと、絶望の底に落ちたような感覚が襲った。
MORE MORE JUMP!〈突然の報告申し訳ありません。私達、MORE MORE JUMP!の日野森雫、桃井愛莉、桐谷遥は今日を持ちまして、グループを脱退し、アイドル活動をやめます。関係者含めファンの皆様には_〉
みのり「ッ…嫌ッ!!」
スマホを投げようとした。もう、何もかも全部嫌いになった。
?「ッ待って!!」
みのり「えッ?」
投げようとした。投げようとしたのに誰かの手があり、止められた。この声は…
みのり「こはね、ちゃん…ッ ポロポロ」
こはね「えッ!?え、えっと…み、みのりちゃん!?だ、大丈夫だよ〜!?」
急に私が泣いてしまったから驚いているようだ。でも、変わらないんだ。仲間が消えたことは
コメント
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えええええぇぇぇ?!?! アイドル辞めちゃうの?!
ごめんなさい泣きました(弱すぎ)